そらマメさん鉄道局・流通局

鉄道旅行・新聞の流通考察・雑談がメイン。

宮崎県の新聞流通考察 ●

 西部本社管内の地方紙行脚も、いよいよ大詰めを迎えました。ココでは宮崎県を取り上げます。

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宮崎県の新聞。

宮日がダントツシェアを誇る土地柄

 宮崎県の県紙である宮崎日日新聞の読者層が圧倒的であり、他の全国紙は企業城下町としての側面が強い延岡市・日向市・門川町を除き、シェアは低い。

版立て

宮崎県内の取材拠点

宮崎日日新聞
  • 本社:宮崎市高千穂通1-1-33
  • 延岡支社:宮崎県延岡市南町2-5-6 延岡宮日会館
  • 都城支社:宮崎県都城市中原町39街区1号 都城宮日会館
  • 日南支社:宮崎県日南市上平野町1-2-8
  • 支局:高千穂・日向・都農・高鍋・西都・新富・東諸・小林・えびの・串間
読売新聞西部本社
朝日新聞西部本社
毎日新聞西部本社

宮崎日日新聞

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宮崎日日新聞

 1940年に宮崎県内に乱立していた9つの日刊紙が一県一紙体制のもとで強引に合併して誕生した新聞(三州日日+延岡+宮崎時事+飫肥毎日+宮崎毎日+富島+南九州毎日+宮崎中央+祖国日向)で、合併当時は「日向日日新聞」という名称だった。1961年に現在の宮崎日日新聞と名称を変えている。

 鹿児島に近い都城市串間市のごく一部では、隣県の南日本新聞の読者もいるという話を聞いたことがあるものの、昨日の都城ドライブで南九州ファミマなどを散策した限りでは、併売している店舗は無かった。

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地域面。以前は地域単位で分かれていた。

 地域面は3ページ構成になっており、宮崎県内の生活情報がテレビ欄の一つ前に掲載されているのを含めれば、実質的に4ページ体制になっている。かつては「県北」(延岡市・日向市・高千穂町など)・「児湯」(西都市児湯郡)・「県央」(宮崎都市圏)・「県南」(日南市・串間市)・「都城」(都城市・小林市・えびの市など)と5ブロック体制で紙面構成を行っていたが、2020年からは再編され、地域総合としてページ数が減らされている。

全国紙

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全国紙の地域面

 全国紙は他県と同様、基本的には1ページのみの構成となっている。場合によっては2ページ体制になるものの、それでも九州総合(または夕刊の差し替え記事)を挿入することで対処している。

 なお、読売新聞に関しては、系列のスポーツ報知も含めて宮崎日日新聞社に印刷・輸送業務を委託しており、宮崎県内では読売・報知の一部売りをしているコンビニが比較的多く見られる。

毎日新聞の地域面

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延岡・日向市などでは、紙面構成が異なる。

 地域面で大きな違いがあるのは毎日新聞。基本的に宮崎県内は、他の鹿児島・熊本と同様に「南九州総合版」として3県まとめて掲載されているものの、延岡市・日向市・高千穂町などの県北地域では、「宮崎版(延岡・日向)」として独立した紙面構成を行っている

 これは宮崎都市圏がある県央や県南部と異なり、県北では毎日新聞の読者層が比較的多い(宮日よりも毎日の方が多いというデータがある)ことや、特に延岡市旭化成・センコーなどの企業城下町として発展している土地柄であること、高千穂・五ヶ瀬・日之影の場合は隣の熊本県との交流が深く、逆に宮崎県として一緒くたに扱うには地域面の構成が難しいことなどから、再編された後も延岡・日向の話題に特化する形で、実質的に独立している。

 なお、地域面自体は、あくまでも南九州3県の統合版と同じであるものの、鹿児島県の話は割愛されている。どちらかと言えば距離的に近い熊本の話題が多い気がする。

番組表

宮崎日日新聞

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「チャンネルを裏にして」を推奨するような番組表。

 宮日の番組表は、NHKUMKテレビ宮崎・mrt宮崎放送の4つのみフルサイズである以外、全てハーフサイズで対処している

 「宮崎あるある」でも時折話に出るが、宮崎県の民放は2局しかない。建前上はUMKがフジテレビ系列局、mrtがTBS系列局であるものの、実際には特にUMKを中心に日本テレビ系・テレビ朝日系の番組が時差ネットで放送されている(本放送を同時に視聴できず、ネット普及前までは酷い情報格差に悩まされていた)。

 こうした土地柄から、県民の間ではチャンネルの変更を行う時は「裏にして」「反対に変えて」という。どうしても日本テレビ系・テレビ朝日系の番組をフルタイムで見たい場合は、ケーブルテレビ会社との契約が必要であり、宮日の場合は系列会社の「宮崎ケーブルネットワーク」の広告が連日掲載されている。

読売新聞・朝日新聞

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読売・朝日は地域関係なく共通化

 読売新聞・朝日新聞の場合、テレビ欄は共通化されている。読売新聞の場合は、日本テレビと接点の深いUMKが左側に、逆に朝日新聞の場合はテレビ朝日と接点の深いmrtが左側に配置。他は隣県の鹿児島民放が掲載されている。

毎日新聞

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県北と県南で、扱いがザツ。

 毎日新聞の場合は県北と県南で番組表が異なっており、読者層が多い県北ではフルサイズで宮崎2局+熊本3局(kkt!・KAB・TKU)が掲載されている。逆に、宮崎都市圏を含めた県南部では南九州総合としてハーフサイズで対処。あまりにも扱いがザツじゃないのかと目を疑う。

新聞の第1テレビ欄

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地域紙

 地域紙としては、延岡市に本社を置き、県北部(延岡・日向・門川町など)を取材拠点とする「夕刊デイリー」がある。

2枚きっぷ(乗車券)

 在来線特急や九州新幹線に乗車する時に便利な「2枚きっぷ」だが、基本的には前述の特急向けに発券されている。

 この「2枚きっぷ」、実は乗車券の部分のみの発売も行われており、筑肥線大村線で当該のきっぷが存在している。

2枚きっぷ乗車券(筑肥線福岡市地下鉄

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2枚きっぷ乗車券(筑肥線福岡市地下鉄

 筑肥線の2枚きっぷは、姪浜駅で接続する福岡市地下鉄空港線も含めて、概ね、西唐津唐津⇔(姪浜経由)⇔天神・博多・箱崎宮前・六本松(または天神・博多・福岡空港貝塚区間が設定されている。私が笹原駅で購入した2枚きっぷは、西唐津唐津⇔(姪浜経由)⇔天神・博多・箱崎宮前・六本松の区間で、おねだんは1,880円。最遠となる西唐津駅六本松駅の通常運賃が1,250円(往復2,500円)なので、普通にきっぷを買うか、SUGOCAはやかけんnimocaなどの交通系で移動するよりかは600円程度安い。

 参考までに、他の区間で設定されている2枚きっぷ(乗車券)は、下記の通り。

※いずれも逆方向の利用が可能。

並行する公共交通機関

 筑肥線(+福岡市地下鉄)に競合して、昭和自動車が運行している高速バスの「からつ号」が運行しており、からつ号を利用した場合の通常運賃は、天神BC⇔唐津駅との間で1,050円となっている。往復の通常運賃でも2,100円なので、費用自体は2枚きっぷ適用時とほぼ同額である(無割引だと片道1,250円・往復2,500円)

 注意すべき点としては、からつ号は都市高速・西九州道・二丈浜玉道路を通過する関係上、土日祝日などの繁忙期では対面通行区間を中心に渋滞が起きやすく、遅延する可能性が高い。ただ、それ以外の場所では西九州道をフルに使い、概ね30分単位で運行されることから、筑肥線のソレと所要時間の面ではさほど大差が無い。

2枚きっぷ(乗車券)で唐津・六本松へ行ってみた

 博多駅でも購入できるのだが、JR九州管内のみどりの窓口であればどこでもきっぷ手配が可能なので、今回は別件で用事があった笹原駅で2枚きっぷを手配し、福岡天神から乗車した。

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福岡天神から地下鉄・天神駅へ。

 福岡天神までは例の「満喫きっぷ」で改札フリー状態を適用。笹原できっぷを手配した後、徒歩10分程度で向える井尻駅まで歩き、そこから普通・特急電車で福岡天神を目指す。

 福岡天神に着いたら地下鉄に乗り換えて、1枚目の2枚きっぷを改札口に投入し、姪浜行き電車に乗車する。姪浜駅に到着後、西唐津へダイレクトに向かう列車まで約20分程度の待機時間があることから、一時的に駅員に2枚きっぷの1枚目を提示して途中下車を申告し、姪浜駅のえきマチ1丁目にあるロッテリアで昼食をとる。

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今回は「JR九州系統のファーストフード店しか利用できないルール」を適用。

 13時18分発の西唐津行き電車に乗車するが、筑前前原以降は単線であるが故に、途中で2回ほどの列車の信号待ちが発生。その間に駅レポートの作成に必要なネタ探しなどで時間を潰し、14時33分に唐津駅に到着。

 移動中、突然車掌によって車内改札が始まってびっくりしたものの、筑前前原以降は無人駅ばかりなので、無人無人不正乗車が発生しやすい環境にあり、妥当である。でも上り方向はワンマン列車だったため、どこまでJR九州キセル防止に本気出してるのかは謎。多分、抜き打ちレベルなんだろうなぁ。

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加布里駅で一旦停車中の303系

 唐津駅は昨年まではゾンビランドサガの聖地巡礼も兼ねて結構賑わっていたが、今年はCOVID19の関係で客足が鈍くなっており、駅構内でも空き店舗がハッキリ目立つなど、昨年とは打って変わって寂しい空気が漂っていた。また、今年から駅窓口・改札業務をJR九州の子会社に委託しており、唐津駅の営業見直しにも踏み切っている。何だか一気にガタッと墜ちた印象を受けた。

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唐津駅の駅業務は子会社に丸投げ。県北の重要駅なのに、最悪無人化も待ったなし。

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かえりは例の国電103系で。

 14時48分発の筑前前原行き電車で逆戻りし、筑前前原に到着後、向かい側ホームに待機中の15時29分発の福岡空港行き電車に乗り換えて天神駅に戻る。通勤方向と逆なので、極端な過密にはならないものの、それでも西新を過ぎた辺りから急激にお客さんが増え始めた。みんなどこに行くんでしょう?

 16時6分に天神駅に到着後、そこから例の天神南駅まではテンチカの長い通路をとにかく歩かないといけない。COVID19流行時は人影が皆無に近かったが、現在は緊急事態宣言発動前の状況にまで回復しており、普段のテンチカが戻ってきたと実感。COVID19のソレ、過剰に反応し過ぎているのもあると思うのよね。

 なお、天神南駅へ向かう場合、通常の出場改札を通ると、2枚きっぷが回収されてしまう(着駅に天神駅が指定されているため)。そのため、天神南駅へ連絡する場合は、緑色の乗り継ぎ改札口を必ず通ること

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六本松へ向かう場合は、出場改札に注意。緑色の乗り継ぎ改札を使うのが無難。

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いつもの天神地下街(テンチカ)。緊急事態宣言前の水準にまで戻っている。

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歩くこと10分、やっと辿り着いた天神南駅

 歩くこと約10分、七隈線天神南駅に到着。ここから七隈線の電車に乗り換えて六本松駅を目指す。六本松駅に到着したのが16時30分頃。西唐津駅から乗り換えも含めて、約1時間半程度の所要時間となり、思った以上に手間取った印象を受けた。

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例の七隈線博多駅まで繋がれば、多少は改善されるはず……。

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16時30分頃に到着。イタチさんの感想「昭和バスの方が早いだろ」

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六本松駅の近所にオープンした福岡市科学館。……帰りましょ。

使い勝手

 JR九州としては積極的にPRしておらず、同社のウェブサイト上でコッソリと掲載する程度に留まっている。理由として、

  • 2枚きっぷ適用時でも、並行する「からつ号」以上に激安にはならない。
  • 唐津⇔福岡市内の通勤には、交通系ICカードを活用した定期利用が多い(通勤以外でも交通系ICカードで行き来した場合は、JR・地下鉄どちらも連絡運輸の手当が受けられる)。
  • 筑肥線の構造上、唐津筑前前原の間は単線で移動時間が犠牲になる。
  • 着駅が貝塚駅 or 六本松駅に指定されている場合、途中で乗り換えが必要。特に六本松⇔天神南の場合は乗り換えが煩わしい。
  • 佐賀県北の住民が福岡市内へ行くための割引適用が限定的になりがち。逆に福岡市民が唐津へ行くにも、自動車交通に依存しがち。

 こうした理由が挙げられる。

 一概には判断できないものの、高速バスの方が若干運賃が高いにしても、二丈浜玉道路の渋滞トラップさえ引っ掛からなければ、寧ろソッチの方が早く到達する場合もあるため、ケースbyケースといった所だろうか。

 唯一の長所を挙げるなら、他の2枚きっぷと異なり、途中下車に対する規制が緩いところだと思う。本来、2枚きっぷを適用した場合には途中下車は認められずに前途無効となるものの、乗車券のみの場合は途中下車に伴う前途無効ルールが発動されないため、駅員に申告すれば再び乗車することが出来る。そのため、西唐津行き電車が到着するまでは、えきマチ1丁目姪浜で昼食をとっていた。

鹿児島駅

soramameroad.hatenablog.jp↑の話も参照。

 改めてHTMLの方でも駅レポートとして書き直すが、私が「みんなの九州きっぷ」発動で、どうしても行きたかった駅をココでご紹介。それは「鹿児島駅」である

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鹿児島駅(あくまでも鹿児島本線の終点駅)

 東九州の縦貫鉄道である日豊本線も含め、鹿児島本線の真の終点という位置づけになっている。一見するとココが鹿児島市の中心駅のように見えるが、歴史的経緯から他の路線と接続し、かつ、繁華街最寄りの鹿児島中央駅(←西鹿児島駅←武駅)の方が利便性が高く、実質的には隣の鹿児島中央駅が終点と見なされており、逆に鹿児島駅の方は単なる通過駅のような扱いになっている

 桜島フェリーで反対側の桜島に行き来する分には便利だが、その場合でも鹿児島中央→鹿児島へは普通列車だと1時間2本程度と貧弱な上、並行して鹿児島市電や3つの路線バス(市営・鹿児島交通・南国交通)との激しい競合関係にあることから、JR線で鹿児島駅を利用するのは限定的である。

 鹿児島駅自体も何度か建て替え工事が行われており、2018年までは1976年に建て替えられた旧・国鉄時代に見られるコンクリート製の駅舎が使われていた。その後、鹿児島市の駅周辺再開発事業に伴い、隣接する市電も含めてリニューアル工事が行われ、駅舎自体は2020年2月15日から新体制に移行している。

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リニューアルした改札口。終点駅なのに、簡易SUGOCAがあるだけ。しかも「直営」。

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1番のりばの隣にしれっとある「400kp」。鹿児島本線日豊本線の終点なのに、扱いがザツ。

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リニューアル後のデザインは、一応、こうなる予定。

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駅名標。隣の「竜ヶ水」は、普通列車ですら停車しない「例の場所」として知られる。

 鹿児島駅の駅舎自体はリニューアルが終わっているものの、それ以外の鹿児島市が関与する部分(自由通路・駅前再開発など)は工事が進行中。また、駅ホームも改札寄りの場所では工事が行われているものの、それ以外は国鉄時代からのオンボロ屋根などがそのまま放置されている。

 当サイトとしては、一応、鹿児島本線日豊本線)の終点駅は抑えた格好になったが、実際に来てみると単なるフツーのローカル駅みたいな印象でしかなく、少し俄然とした感はあった。まあ、それを知ってた上でココに来たので、そこまで落ち込んだりはしてないけど。

 なお、新駅舎の1F部分は空きフロアが確保されていた。その部分を市電のきっぷうりばにするのか、もしくはJR九州系列が南九州ファミリーマートを誘致するのかは謎(多分、市電でしょうな)。そういうのも含めて、また数年後、ココで会いましょうと言いたい。

みんなの九州きっぷ 1日目(その1)

fuwafuwaame.hatenablog.com

↑の話も参照。

 実際に「みんなの九州きっぷ」で、どのほど乗り回せるのかやってみた

 今回は土曜日・日曜日とで全く別の旅行計画(大嘘)を立てているが、土曜日は翌日に新聞配達があることを勘案し、その時の疲れを出来るだけ翌日に残さないよう、近場で完結出来そうな組み方で旅行することにした。

筑後船小屋→博多

6時26分 新幹線さくら 540号 新大阪行き

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いつもの「さくら」

 新聞配達の仕事が終了し、身支度をして筑後船小屋へ。6時26分発の「さくら」に乗車して博多を目指す。今更気付いたのだが、この「さくら」で使われているN700A系の車両は、JR西日本の持ち物。前日の新大阪→熊本行き「さくら」の最終便が始発に変わっただけだから、当然と言えば当然やな。

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今回は奈緒さん+とっとるの力を借りる。

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あっさりと博多に到着。ココまではたまにやるから「普通」や。

博多→大分

7時30分 特急にちりんシーガイア 7号 宮崎空港行き

 朝方は特に何も食べていなかったので、まあ、在来線特急に乗りながら駅弁でも食べていくかという、ベタで王道な鉄道旅行にチャレンジ。博多駅に立ち寄って例の銘品蔵に立ち寄るも、どれを選べばいいか迷ってしまい、適当に話題の鬼滅の刃」コラボ弁当でも選んでみた。中に入っていた特製カードは嘴平伊之助だった。炭治郎くんを狙ってたんだけどなー。

 駅弁などを買うなどしてたため、7時30分発のにちりんシーガイアで大分を目指すことにした。なぜ大分駅かと言うと、数あるJR九州の駅の中で「クルマで行くには微妙な場所」と前から思っていたため。同時にJR大分シティ開業でどのように変わったのか見てみたかったのもある。

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にちりんシーガイア7号・宮崎空港行き。在来線特急では最も大回りをする、例の特急。

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期間限定、やまやの明太子が乗った「鬼滅の刃」コラボ弁当、発売中ですよ!

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???「うまい!うまい!うまい!」

 乗車した783系は初期のJR九州特急車両。指定席とはいえ、座席がやや狭くイスも平成初期にありがちなやや硬いイス。乗り心地はあまり良いとは言えないものの、まあ、贅沢言わずにのんびりと大分駅を目指しつつ、仕事疲れで少し仮眠していたと思う。

 小倉駅で進行方向が逆になるので、到着時にイスをひっくり返す。その時に前の座席に挟んでいた日刊ゲンダイ付きのゴミ袋がどっかに消えてしまい、焦ってしまった。幸い、後ろの座席に座っていた人(小倉までは前の座席)が指摘して下さって事なきを得たが。小倉のイスひっくり返しは、慣れてないと正直「?」となるので困惑しがち。いつもは普通列車日豊本線を移動するので、特急に不慣れな自分にしたら冷や汗を掻きそうになる(^^;

 小倉からは突然お客さんがドドーッ!と入ってくる。子供連れの客が多く、GoToトラベルでも使って別府温泉へ行くのか?と思っていたが、まさにその通り。別府で大抵の客が降りてしまった。

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福岡県最東端の自治体・吉富町。普段はクルマでココに来るが、今回は電車。
やはり福岡県も小さいようでデカい。

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[E97] 大分空港道路の高架橋。下から眺める大胆な高架構造は圧倒される
(そりゃあ4車線化は難しいでしょうな)。

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別府温泉の湯けむり。晴れていれば尚良かった。

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大分駅で783系と883系ソニック)とランデブー。

 10時3分に大分駅に到着。この先、にちりんシーガイアはその車両のまま佐伯・延岡・宮崎方面を目指すモノの、今回はココでお開き。

 JR大分駅は初めてやって来た。昔は国鉄時代にありがちな駅舎をしていたが、老朽化による建て替え工事が行われ、2015年に現在のアミュプラザ大分を併設した巨大な駅ビルが誕生している。

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JR大分シティアミュプラザ大分+ホテルブラッサム大分)。晴れていれば(略)

 写真を見てもお分かりの通り、当時はあいにくの雨模様になってしまい、あまり外に出て観光しようとは思わなかった。なので駅ビル見学を行いつつ、みどりの窓口で小倉までの指定席券を確保して、サッサと小倉に戻ってしまった。

大分→小倉

10時45分 特急ソニック885系車両) 22号 博多行き

 この地点で「みんなの九州きっぷ」全九州版の上限額となる10,000円を突破(つまり、元を取り返した)。これから先は、いったいどこまで青天井な乗車をするのかという記録更新の世界に入る。

 「ゆき」と違い、「かえり」は時間帯も考慮して海側の窓際座席を獲得出来たものの、生憎の雨には適わずに、別府湾・周防灘はかすんだ空が延々と続いていた。何だかショック。。

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ソニックと見せかけて、「白いソニック」(つまり885系車両)

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こんな曇り空のもとではなぁ……

 12時3分に小倉駅に到着。そのまま下関へ行こうかとも考えたが、この地点で正午を過ぎているとなると、たかだか反対側に行って帰るだけなのに1時間以上も時間ロスをするため、ココは大人しく駅弁を買って博多に戻ることにした。

 小倉駅の駅弁は、基本的には「かしわめし」しか選べない。新幹線側に行けば事情は異なるものの、今回は出来るだけJR西日本側には行かない(博多駅を除く)ようにしていたため、次の特急が来るまではホントに「かしわめし弁当」を食べてた。「いつもの」パターンやん。。

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美味しいんだけど、毎度コレはチョッと。。

小倉→博多

12時41分 特急ソニック 24号 博多行き

 博多に戻るまでは自由席で十分。停車駅は一部の列車を除き、黒崎・折尾・赤間・香椎の4ヶ所だけと分かっているし、時間的にも30分程度で簡単に到着する。相席になることもなく、博多に戻った後の行動計画でも立てていた。

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13時28分にあっさりと博多駅に到着。何しに行ったんだ?(謎)
この地点で883系にも乗車し、JR九州の特急列車は4車両抑えたことに。

 1日目後半に続きます。

今日は新聞休刊日です。(2020年11月9日)

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今日は新聞休刊日。朝刊の発行・配達・即売はございません。

 おはようございます。本日、2020年11月9日は新聞休刊日です。休刊日のため、朝刊の発行はございません。その代わり、スポーツ新聞に関しては一部を除き、駅売り・コンビニ売りに限定し、臨時即売版を発行しました。

 アメリカ大統領選挙における、ジョー・バイデンさんの当選確実に関する詳報は、本日の夕刊か、もしくは臨時即売版のスポーツ紙・翌日の朝刊に詳しい分析記事が反映される見通しになっています。お楽しみに。

羽犬塚駅・筑後船小屋駅の現状

 チョッと用事があって筑後船小屋駅へ出かけた時の話。

[JB20] 羽犬塚駅

 羽犬塚駅自体は、現在も八女市方面への乗り換え駅だけに、営業時間の短縮化を除けば普通にみどりの窓口KIOSKなどが稼働している。

 気になったのは駅周辺の駐車料金。タイムズ24社が所轄する駐車場に限られるが、以前は1日最大500円だったのが300円に値下がりしていた(1時間あたり110円)。JR九州や他の不動産業者が所轄する駐車場は、執筆地点では特に変化は無いものの、コレも見直しで値下がりする可能性が高い。

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「値段が安い」→利用者にはオトクでも、地価は明らかに下がっている。

 特急停車駅の要素が筑後船小屋に移動したことや、快速列車の削減・周辺人口の減少などから徐々に需要が下がり、現在は地方都市とほぼ同水準の価格帯にまで下落。利用者としては有り難い話だが、逆を言えばそれだけ地価が下がっている証拠でもある。1日200円~100円の水準になる頃には、区間快速すら廃止され、1~2時間に1本・無人駅(遠隔操作の「ど~ぞ!」に置き換え)になっている可能性すら、有り得る。

[JB21] 筑後船小屋駅

在来線

 在来線駅窓口の営業時間が大幅に縮小されており、月・水・金・日曜は7時~9時、火・木・土曜は16時~20時になっている。通勤時間帯に配慮しているとは言い難く、みどりの窓口がある新幹線駅と実質的に統合される形で、在来線駅は無人化されたと考えた方がいいだろう。

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無人化されてりゃ。

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変則的な営業時間。それやったら完全無人化して貰うがマシですわ。

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在来線の近距離きっぷ券売機は従来通り。

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無人駅にありがちな列車運行を示すモニターがある以外、カーテンで仕切られている。

 元々、今の場所より少し北にあった旧・船小屋駅も、末期はカプセル型の無人駅だった。九州新幹線が開業した2011年3月12日から現在の場所に移動したが、在来線と新幹線はそれぞれ別になっており、それやったら新幹線側で一元的にきっぷ売りさばきをすりゃ良かもんば、みたいに思ってた。ある意味、在来線側に関しては、再び無人駅に先祖返りしている。

新幹線

 いつの間にかKIOSKが閉鎖されており、その部分はJR九州の管理用施設に転用されている。他にも、新幹線向けの近距離券売機がCOVID19を理由に休止されており、みどりの券売機1基のみで稼働。元々、利用客がそれほど多くない(てか、政治駅)ため、この程度まで減らされるのは目に見えていた。

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KIOSK跡地はJR九州の管理用施設に降格。豊肥線復活のイラストがある程度。

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隣にある新幹線向けの近距離券売機。最終的には取り外されて、完全1基運用になるだろう。

余談

www.nishinippon.co.jp 筑後船小屋駅の近所にタマスタ筑後があるが、昨日、ココで福岡ソフトバンクホークスに在籍していた内川聖一選手が退団したことで話題になっていた。筑後船小屋の近所でも内川選手を労う看板や垂れ幕などがあり、地域からは相当見守られていたんやなーと思いつつ、駅を後にした。

 内川選手を象徴する看板と言えば、地元の昭和建設だが、コレも段階的にキャッチャーの甲斐拓也選手に置き換わりつつある。逆に内川選手の看板を探す方が難しくなっているので、今のうちに散策しておいた方がいいと思う。

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次の若鷹に期待。……そういや、そろそろ戦力外通告のシーズンやな。

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地元民なのに、タマスタ筑後には一回も入ったことがない。

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JR久留米駅の近所にあった、内川選手時代の看板。コレも甲斐選手にバトンタッチするのかな?

桂川駅建て替え工事(2020年6月現在)

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 福岡県嘉穂郡桂川町の中心駅である桂川駅福北ゆたか線篠栗線筑豊本線))は、現在、駅舎の建て替え工事が実施されている。

 福北ゆたか線に乗車すれば、快速利用時で約20分程度で博多駅・福岡市中心部に行けることから、通勤・通学客の増大に対する配慮や周辺地域のパーク&ライド強化・公園整備などを理由に、桂川町の自費で建て替え工事を行う。

 6月の主要地方道めぐりで自動車だとどうしても近寄りにくい飯塚駅へ行く際、事前にこの話を知っていたため、桂川駅で降りてみた。ていうか、いつの話をしてるんだか(^^;

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2020年6月現在。旧駅舎は既に解体され、新しい高架駅への骨組み作りを行っていた。

 6月の訪問地点では旧駅舎は既に解体されており、高架駅にするための骨組み作りが行われていた。11月に入った現在では、ある程度の高架駅の姿にはなっているだろう。建て替え工事中は、隣にあった旧・国鉄の建物(JR九州の管理用施設)を一時的に仮駅舎とし、そこからホームへ出入りする措置で対処していた。

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ボロボロの鉄筋コンクリート式の倉庫を仮活用。国鉄時代のモノだろうか?

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仮駅舎時代は、SUGOCA対応自動券売機が1基に絞られていた。
基本的にはSUGOCAに直接チャージを行って、改札を通る方が良さそう。

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改札口。元々のフロアがかなり狭いため、とても窮屈だった。
券売機の反対側に窓口が仮営業。

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駅ホームまではプラスチック板で仕切られた狭い通路で移動する。
JR九州管内で多発している不正乗車、コレでは起きまくるのでは……?

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1番のりばの仮出入口。臨時トイレも含め、かなりザツに作られている。

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1番のりばから新飯塚・直方方面を眺める。奥で高架駅の工事が行われ、ホームが狭くなっていた。

 新駅舎は2021年3月のJRダイヤ大幅見直しと同時に開業する予定。旧駅舎時代には無かったエレベーターも設置され、博多・原田方面へ向かう2・3番のりばへの行き来も大幅に改善される。

 今回は駅周辺の再開発も行われることから、新たに南口通路も新設される。南口を中心に別の公共機関への乗り継ぎを行うためのロータリー整備や、前述のパーク&ライドに対応した駐車場の設置などを行う。新駅舎で会いましょう。