そらマメさん鉄道局・流通局

鉄道旅行・新聞の流通考察・雑談がメイン。

南九州の特急(みんなの九州きっぷ、旅行記を強引に終了)

fuwafuwaame.hatenablog.com↑の話も参照。

 延岡行き電車に乗り、その後は延岡駅で待機した後でどうにか博多・船小屋に戻ってくることが出来た。旅行記を書くのが面倒なので、ココで強引に完結させた(^^;

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指定席を取る必要全くなし……

 宮崎県・鹿児島県の特急で思うこととして、指定席枠よりも自由席の方が圧倒的に席数が確保されている所だと思った。普段が自動車交通に依存しているだけに、やはり儲かってないんだなーとつくづく感じさせられるし、JR九州ではお馴染みの車内改札も、ワンマン運転では必要最小限・抜き打ちレベルで留まっているのを見る限り、コスト抑制でも程があるんだなと考えさせられる。

 ぜんぶ指定席方式に切り替えて、運行する列車の車両数も2両程度まで絞ればいいのになーと思ったが、連結して最低4両の電車である限り、まあ、難しい所かなと。

みんなの九州きっぷ 2日目(その2)

fuwafuwaame.hatenablog.com

↑からの続き。

鹿児島中央→宮崎

11時50分発 特急 きりしま10号 宮崎行き

 鹿児島中央駅に戻った後は、急いで駅弁を購入して、宮崎行きの特急きりしま10号に乗り換える。ココでやっと、鹿児島本線を走っていた例の特急列車・787系に乗車。コレでJR九州が用意している標準的な特急車両(783系・787系883系885系N700A・800系)全てに乗車したことに。

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いざ、宮崎へ!

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駅弁は鹿児島の食材を利用した惣菜ものでした。

 鹿児島中央と宮崎の間は、概ね2時間程度の所要時間になっている。最初は桜島を眺めながら錦江湾沿いを通り、国分を過ぎてから山岳地帯に入って都城→宮崎へと通じる。殆どが単線なのでスピードとしてはさほど早いとは言えず、2つの主要都市を結ぶ特急列車の割には、のんびりとしたローカル列車に乗車している気分だった。

 また、鹿児島中央⇔宮崎の特急はワンマン列車になっており、序盤で車掌による抜き打ち改札がある以外は、全て運転士1人だけで運行している。「それではフリーライドが起きまくるのでは?」とも思ったが、それ以前に自由席には私も含め、1両あたり2~3人程度しか乗っていなかった。昼時に乗車したからと言うのもあるが、だとしてもこの程度の客層ならワンマン化するのは致し方ないのかな、と考えさせられる。

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(ヒナペン)桜島、スッゴいスッゴい!
(親ペン)晴れてたら尚良かったのに。

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自由席。国分を過ぎると完全に空気輸送となり、余裕で席に座れる。

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2時間かけて、やっと宮崎に到着。787系と記念撮影。

 14時2分に宮崎駅に到着。この駅で運行系統がガラリと変わるため、少し宮崎の街中をブラブラと散策してみた。

 宮崎駅は改築・増設をする形でアミュプラザみやざき」が誕生し、駅隣接型の「うみ館」は、執筆地点では今週の金曜日となる2020年11月20日の開業を以て、グランドオープンとなる。それまでは単に駅とJR九州系のビジネスホテルがある程度で、特にコレといった商業施設が無かった。日豊本線の主要駅なのにアミュプラザが無かったのが宮崎と佐賀だったため、宮崎への初出店で西口周辺は急速に現代化が進んでいる(佐賀は新幹線問題が解決しない限り、永遠に出来ない)

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アミュプラザみやざき「うみ館」。訪問当時はグランドオープンへ向けた、最後の調整が行われていた。

 宮交バスに乗って、宮崎の一等地である橘通にも出向いてみた。道路ネタになるが、ココで国道10号の進行方向がガラリと入れ替わる重要な場所。宮崎の山形屋を含め、周辺は立派な商店街が広がっている。ただ、鹿児島の時と違い、名実ともに宮崎の街中と言える場所はこの付近に留まっており、そこから少しでも離れると、途端に郊外都市のようなイメージに変わる。

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宮崎山形屋がある橘通3丁目。南九州の大動脈がココで入れ替わる。

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デパートに [E10] 東九州道・新富SICの建設祝い垂れ幕が。
自動車交通に依存した土地柄だというのを察する。

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宮崎県内のバスと言えば「宮交バス」。競合相手が居ない分、かなり "てげてげ" と運転しがち。

宮崎→南宮崎

14時48分発 普通列車 西都城行き

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南宮崎駅に停車中の国電713系。快速「サンシャイン号」で有名。

 本当はもう少し時間をかけて、ゆっくりと宮崎市内を歩きたかったが、さすがに14時を過ぎた状況下では、そろそろ福岡県内に戻る準備をしないといけない。再び宮崎駅に出向き、南宮崎駅の見学も含め、かえり方向の進路を検討することにした。

 大淀川を渡った隣の南宮崎駅は、宮崎駅前の繁華街ほどではないものの、駅の隣にイオンモールを併設した宮交シティ(バスセンター)があり、ココから宮崎市内・郊外・高速バス(鹿児島・熊本・延岡方面)が発着する重要な場所にもなっている。

 ただ、そんなの事前知識を知るはずもなく、どうやって福岡県に戻るのかばかりを考えていた。普通に先ほど来た道を戻ればいい話だと思うが、ココで謎のダイヤ「延岡行き」が!

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サイコロの目っぽい謎のダイヤ「延岡行き ひゅうが102号」。どうする?どうする??

 今の時間、少しでも福岡に戻れるダイヤはコレしかない。でも、延岡まわりは流石に遠すぎるし、約6時間も掛けて帰るのは体力戦にも程がある。ま、まさかねぇ……。そんなつまんないことしませんよ、ハハハハ……。

 

 

 

 

 

…………。

 

 

 

 

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(親ペン)乗っちゃうんだなぁ~、コレが。
(イコ美)結局、乗ったんかい!!! ホントに博多に帰れるの??

 命懸けの東九州ルート、果たして私は博多・筑後船小屋に帰ることは出来るのだろうか?運命のクライマックス編、次回に続く!

みんなの九州きっぷ 2日目(その1)

fuwafuwaame.hatenablog.com

↑からの続き。

 みんなの九州きっぷを利用して、とにかく新幹線・特急で移動しまくるだけの旅。2日目は新幹線でなかなか行くことがない南九州編。

筑後船小屋鹿児島中央

6時36分発 新幹線つばめ 307号 鹿児島中央行き

 「つばめ」は「つばめ」でも、筑後船小屋の始発列車は鹿児島中央まで向かう珍しい列車。中身は昨日のN700A系(JR西日本)と変わらない。各駅停車とはいえ、在来線のソレと比べれば格段に早く、出発前まで新聞配達をしていたために鹿児島中央までは少しウトウトしていたため、あっという間に鹿児島中央に到着した。

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2日目始まりはじまり~

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2人縛りを強制する例の鉄道屋のN700A

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8時ちょうど頃に鹿児島中央に到着。いやー、早かった。
「つばめ」名義のN700Aは、折り返し、最速特急「みずほ」となる。

鹿児島中央→鹿児島

8時9分発 普通 国分行き

fuwafuwaame.hatenablog.comsoramameroad.hatenablog.jp

 鹿児島中央駅に到着した後は、最初のお題として以前から考えていた、隣の鹿児島駅に出向いてみた。上記の記事にもある通り、鹿児島駅は法律上の終点というだけであり、実際には新幹線駅が停まる鹿児島中央駅の方が事実上の終点。一応、鉄道駅訪問レポートも行っているため、ココに到着することで鹿児島本線レポートを完成させたかったというのもある。

 コレで昨日の薩摩川内も含め、鹿県区間における鹿児島本線の駅は3ヶ所クリア。残る駅は「ぐるりんおれんじきっぷ」や自動車などで訪問することにしたい。

 事前に中央駅で指宿のたまて箱が発車するという情報を入手したため、鹿児島駅の窓口で指定席券が確保できるか聞いてみたところ、相席という条件で通路側の席をゲット。わーい、やったー!と思ったが、実際には「乗ってはいけない」という空気を後で察することになる。

 鹿児島駅から鹿児島中央駅に戻るルートは、鹿児島市電で。現在、鹿児島駅周辺の再開発事業が進行中で、鹿児島駅は封鎖されている。そのため、徒歩5分程度の距離にある桜島桟橋通停留場から乗車。市電の場合は距離に関係なく170円であり、一見すると安いように見えるものの、熊本市電の事例と同様に信号待ちを何度も食らうため、移動時間の面では3社が競争し合う路線バス(市営・鹿児島交通・南国交通)の方が若干ながら早い。

 朝日通停留場で下車した後は、理論上は沖縄本島まで続く国道58号や、九州の大動脈である国道3号・10号の終点となる照国神社前の見学、更には大規模商店街の天文館をブラブラと散策し、鹿児島中央駅に戻った。

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国道58号の起点にある西郷隆盛銅像。ペンギン2匹+カモノハシと記念撮影。

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鹿児島の繁華街といえばココ、天文館

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岩崎系のバスに乗って市電を振り切り、無事に鹿児島中央に戻れた。

鹿児島中央→喜入

9時56分発 特急 指宿のたまて箱1号 指宿行き

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水戸岡デザインによって大きく改造されたキハ47系気動車
後で乗車することになる787系とランデブー。

 指宿のたまて箱が到着するや否や、事前予約者を中心に記念撮影が始まり、多くの鉄道ファンが押しかけてカメラでパシャパシャやってた。自分は列車の撮影にはあまり興味が無く、パシャパシャする場所が「駅舎」というフェチ()なので、まあ、水戸岡デザインの豪華列車に乗れただけでもマシかな~という程度にしか思っていない。

 9時56分に指宿へ向けて発車。左手に錦江湾が広がる光景は美しく、多くの観光客で賑わっていたが、ココで重大なことに気付く。

「ゆき」券しか買ってないけど、「かえり」はどうするんのよ?

 と思ってJR九州の予約サイトを確認したところ、かえり方向となる11時台の列車は全て満席。しかも指宿に行くと途端にダイヤが減らされる上、指宿⇔鹿児島中央の間は途中の停車駅がメチャクチャ多いことに気付く。

 そのため「コレは乗っちゃいけない列車だった」と気づき、仕方なく喜入駅で途中下車。ココで折り返した方が事なかれで済むという性格は、18きっぷや満喫きっぷで移動しがちな普段からのせっかちさがあるのかもしれない。

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喜入駅で乗り捨て(笑)。まったねー!指宿のたまて箱(多分、もう乗らない&乗れない)

 喜入駅でUターンして良かったと察する自分も自分だが、そもそも残り1席しかない状態でよく座れたなぁと思ったが、それもそのはず、その席は「キャンセル待ち」で、偶然席が空いた所に運良く座れただけ。つまり、どちらにしてもハナから乗車できなかったのである

喜入→鹿児島中央

10時36分発 普通 鹿児島中央行き

 喜入駅で時刻表を眺めていたら、ココまでが実質的な鹿児島都市圏のダイヤであり、ココから指宿・枕崎方面は途端にダイヤが1時間に1本程度まで減らされる。あっぶねー、早く気付いて正解だった(汗)

 10時36分発の普通の気動車に乗り、そこから午後のパートをどうするか考えていた。先に宮崎駅に行くべきだったなぁと後悔している。

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喜入駅でダイヤが大幅に減らされる。ココまでが鹿児島都市圏。

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喜入駅は沖縄のゆいレールを除けば、交通系ICカードが使える日本最南端の駅でもある。

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どちらにしても錦江湾沿いを走るため、無理して豪華特急に乗る必要なし。
のんびりと鹿児島中央に戻りましょう。

 午後の部に続きます。

みんなの九州きっぷ 1日目(その2)

fuwafuwaame.hatenablog.com↑からの続き。

博多→熊本

13時36分発 新幹線みずほ 607号 鹿児島中央行き

 午後は何しようかと考えた結果、新幹線駅レポート作成のために確実に抑えておきたい駅のひとつ・薩摩川内に行ってみようと思った。熊本駅から各駅停車になる「さくら」まで時間が相当あることから、取りあえず先発の「みずほ」で熊本駅まで向かい、そこで後発でやってくる「さくら」に乗車するまではJR熊本駅をブラブラすることにした。

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みずほ607号 鹿児島中央駅。熊本まで最短で行ける事実上の「特急」。

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あっという間に熊本駅。JR久留米駅以外、遠慮無くすっ飛ばすので早い早い。

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ファミマのコーヒーで一服しながら薩摩川内へ。

 「みずほ」に乗車するのは、実は今回が初めて。いわば山陽新幹線における「のぞみ」と似たような存在だが、それまでは準特急・各停列車の「さくら」「つばめ」しか乗車したことがなかったため、「みずほ」が遠慮無く途中の駅をすっ飛ばしていく様子は快感だった。
 熊本駅に到着後、今日の晩飯をよかもん市場で食うことにしたため、どの店を選ぶか検討。後発の「さくら」到着時刻が迫った所で、再び改札内に戻る。

熊本→薩摩川内

14時44分発 新幹線さくら 553号 鹿児島中央行き

 薩摩川内に到着したのは15時28分。前述の通りに「さくら」は熊本以南からは各駅停車に切り替わるため、移動時間がやや劣るものの、それでも北薩の主要地である薩摩川内へは、約45分程度で到着してしまうため、かなりあっさりとしている。この区間は殆どの場所が長距離トンネルになっているものの、外は大雨が降りそうな天候だったため、あまり気にせずにサブスマホで音楽などを聴いていた。

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あっという間に薩摩川内!九州新幹線訪問駅も鹿児島中央駅のみとなり、王手!

 

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薩摩川内が一目で分かるジオラマ。……ココのホントの目玉は、やっぱしアレだろうか。

 薩摩川内、実は一度ココにクルマで来たことがある(南九州道レポート作成を理由とした、ETC周遊ドライブの帰り道に立ち寄り)が、駐車場が満車だったことから断念せざるを得なかった。つか、ココは駐車場少なすぎ。今回はちゃんと新幹線でココに来ることが出来たものの、外は雨が降っていて、正直ヘコんでしまった。

 Uターンして熊本駅に戻るまでは30分程度のフリータイムがあったため、駅構内を散策。在来線側へは入場券を購入して進入したが、よく考えたら「みんなの九州きっぷ」を提示すれば、その地点で改札フリーになるんだから、別途手出しする必要は無かった。何やってるのよ(^^;

 川内駅は鹿県区間鹿児島本線における起点駅で、新幹線開業と同時に以北区間第3セクター肥薩おれんじ鉄道に分離。JRの列車がおれんじ鉄道に乗り入れ出来ないように2番のりばに車輪止めを設置するなど、分断の象徴をマジマジと眺めることができる(逆に、おれんじ鉄道がJR線に乗り入れすることはある)

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鹿児島本線における「分断の象徴」

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川内駅に乗り入れする国電415系。鹿県区間は今でもボロ列車が現役。

薩摩川内→熊本

16時17分発 新幹線さくら 566号 新大阪中央行き

 駅見学を済ませたら、後はさっき来た道をUターンする形でJR熊本駅に逆戻り。その後、どこで夕飯にするか迷った結果、熊本ラーメン専門店にすることに決定。そこでラーメンを戴きました。

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再び熊本。

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熊本ラーメン、いただきました。

熊本→筑後船小屋

17時40分発 新幹線つばめ 334号(←な阪関無!) 博多行き

 出発点となる筑後船小屋へは、各駅停車の「つばめ」しか利用できない。つばめに使われている新幹線800系をもって、今日一日だけで一般的なJR九州の特急列車をある程度乗車したことになる(新幹線N700A系・新幹線800系・783系・883系885系。残すは787系のみ。それが翌日に思う存分楽しめるとは思ってもいませんでした。

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つばめ334系。 ←な 阪 関 無w

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明日はいよいよ南九州へ本格乗り入れ。

 18時4分に筑後船小屋に到着。翌日に新聞配達があることから、早めに帰宅して風呂入って寝てた。

 

 2日目に続きます。

宮崎県の新聞流通考察 ●

 西部本社管内の地方紙行脚も、いよいよ大詰めを迎えました。ココでは宮崎県を取り上げます。

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宮崎県の新聞。

宮日がダントツシェアを誇る土地柄

 宮崎県の県紙である宮崎日日新聞の読者層が圧倒的であり、他の全国紙は企業城下町としての側面が強い延岡市・日向市・門川町を除き、シェアは低い。

版立て

宮崎県内の取材拠点

宮崎日日新聞
  • 本社:宮崎市高千穂通1-1-33
  • 延岡支社:宮崎県延岡市南町2-5-6 延岡宮日会館
  • 都城支社:宮崎県都城市中原町39街区1号 都城宮日会館
  • 日南支社:宮崎県日南市上平野町1-2-8
  • 支局:高千穂・日向・都農・高鍋・西都・新富・東諸・小林・えびの・串間
読売新聞西部本社
朝日新聞西部本社
毎日新聞西部本社

宮崎日日新聞

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宮崎日日新聞

 1940年に宮崎県内に乱立していた9つの日刊紙が一県一紙体制のもとで強引に合併して誕生した新聞(三州日日+延岡+宮崎時事+飫肥毎日+宮崎毎日+富島+南九州毎日+宮崎中央+祖国日向)で、合併当時は「日向日日新聞」という名称だった。1961年に現在の宮崎日日新聞と名称を変えている。

 鹿児島に近い都城市串間市のごく一部では、隣県の南日本新聞の読者もいるという話を聞いたことがあるものの、昨日の都城ドライブで南九州ファミマなどを散策した限りでは、併売している店舗は無かった。

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地域面。以前は地域単位で分かれていた。

 地域面は3ページ構成になっており、宮崎県内の生活情報がテレビ欄の一つ前に掲載されているのを含めれば、実質的に4ページ体制になっている。かつては「県北」(延岡市・日向市・高千穂町など)・「児湯」(西都市児湯郡)・「県央」(宮崎都市圏)・「県南」(日南市・串間市)・「都城」(都城市・小林市・えびの市など)と5ブロック体制で紙面構成を行っていたが、2020年からは再編され、地域総合としてページ数が減らされている。

全国紙

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全国紙の地域面

 全国紙は他県と同様、基本的には1ページのみの構成となっている。場合によっては2ページ体制になるものの、それでも九州総合(または夕刊の差し替え記事)を挿入することで対処している。

 なお、読売新聞に関しては、系列のスポーツ報知も含めて宮崎日日新聞社に印刷・輸送業務を委託しており、宮崎県内では読売・報知の一部売りをしているコンビニが比較的多く見られる。

毎日新聞の地域面

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延岡・日向市などでは、紙面構成が異なる。

 地域面で大きな違いがあるのは毎日新聞。基本的に宮崎県内は、他の鹿児島・熊本と同様に「南九州総合版」として3県まとめて掲載されているものの、延岡市・日向市・高千穂町などの県北地域では、「宮崎版(延岡・日向)」として独立した紙面構成を行っている

 これは宮崎都市圏がある県央や県南部と異なり、県北では毎日新聞の読者層が比較的多い(宮日よりも毎日の方が多いというデータがある)ことや、特に延岡市旭化成・センコーなどの企業城下町として発展している土地柄であること、高千穂・五ヶ瀬・日之影の場合は隣の熊本県との交流が深く、逆に宮崎県として一緒くたに扱うには地域面の構成が難しいことなどから、再編された後も延岡・日向の話題に特化する形で、実質的に独立している。

 なお、地域面自体は、あくまでも南九州3県の統合版と同じであるものの、鹿児島県の話は割愛されている。どちらかと言えば距離的に近い熊本の話題が多い気がする。

番組表

宮崎日日新聞

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「チャンネルを裏にして」を推奨するような番組表。

 宮日の番組表は、NHKUMKテレビ宮崎・mrt宮崎放送の4つのみフルサイズである以外、全てハーフサイズで対処している

 「宮崎あるある」でも時折話に出るが、宮崎県の民放は2局しかない。建前上はUMKがフジテレビ系列局、mrtがTBS系列局であるものの、実際には特にUMKを中心に日本テレビ系・テレビ朝日系の番組が時差ネットで放送されている(本放送を同時に視聴できず、ネット普及前までは酷い情報格差に悩まされていた)。

 こうした土地柄から、県民の間ではチャンネルの変更を行う時は「裏にして」「反対に変えて」という。どうしても日本テレビ系・テレビ朝日系の番組をフルタイムで見たい場合は、ケーブルテレビ会社との契約が必要であり、宮日の場合は系列会社の「宮崎ケーブルネットワーク」の広告が連日掲載されている。

読売新聞・朝日新聞

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読売・朝日は地域関係なく共通化

 読売新聞・朝日新聞の場合、テレビ欄は共通化されている。読売新聞の場合は、日本テレビと接点の深いUMKが左側に、逆に朝日新聞の場合はテレビ朝日と接点の深いmrtが左側に配置。他は隣県の鹿児島民放が掲載されている。

毎日新聞

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県北と県南で、扱いがザツ。

 毎日新聞の場合は県北と県南で番組表が異なっており、読者層が多い県北ではフルサイズで宮崎2局+熊本3局(kkt!・KAB・TKU)が掲載されている。逆に、宮崎都市圏を含めた県南部では南九州総合としてハーフサイズで対処。あまりにも扱いがザツじゃないのかと目を疑う。

新聞の第1テレビ欄

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地域紙

 地域紙としては、延岡市に本社を置き、県北部(延岡・日向・門川町など)を取材拠点とする「夕刊デイリー」がある。

2枚きっぷ(乗車券)

 在来線特急や九州新幹線に乗車する時に便利な「2枚きっぷ」だが、基本的には前述の特急向けに発券されている。

 この「2枚きっぷ」、実は乗車券の部分のみの発売も行われており、筑肥線大村線で当該のきっぷが存在している。

2枚きっぷ乗車券(筑肥線福岡市地下鉄

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2枚きっぷ乗車券(筑肥線福岡市地下鉄

 筑肥線の2枚きっぷは、姪浜駅で接続する福岡市地下鉄空港線も含めて、概ね、西唐津唐津⇔(姪浜経由)⇔天神・博多・箱崎宮前・六本松(または天神・博多・福岡空港貝塚区間が設定されている。私が笹原駅で購入した2枚きっぷは、西唐津唐津⇔(姪浜経由)⇔天神・博多・箱崎宮前・六本松の区間で、おねだんは1,880円。最遠となる西唐津駅六本松駅の通常運賃が1,250円(往復2,500円)なので、普通にきっぷを買うか、SUGOCAはやかけんnimocaなどの交通系で移動するよりかは600円程度安い。

 参考までに、他の区間で設定されている2枚きっぷ(乗車券)は、下記の通り。

※いずれも逆方向の利用が可能。

並行する公共交通機関

 筑肥線(+福岡市地下鉄)に競合して、昭和自動車が運行している高速バスの「からつ号」が運行しており、からつ号を利用した場合の通常運賃は、天神BC⇔唐津駅との間で1,050円となっている。往復の通常運賃でも2,100円なので、費用自体は2枚きっぷ適用時とほぼ同額である(無割引だと片道1,250円・往復2,500円)

 注意すべき点としては、からつ号は都市高速・西九州道・二丈浜玉道路を通過する関係上、土日祝日などの繁忙期では対面通行区間を中心に渋滞が起きやすく、遅延する可能性が高い。ただ、それ以外の場所では西九州道をフルに使い、概ね30分単位で運行されることから、筑肥線のソレと所要時間の面ではさほど大差が無い。

2枚きっぷ(乗車券)で唐津・六本松へ行ってみた

 博多駅でも購入できるのだが、JR九州管内のみどりの窓口であればどこでもきっぷ手配が可能なので、今回は別件で用事があった笹原駅で2枚きっぷを手配し、福岡天神から乗車した。

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福岡天神から地下鉄・天神駅へ。

 福岡天神までは例の「満喫きっぷ」で改札フリー状態を適用。笹原できっぷを手配した後、徒歩10分程度で向える井尻駅まで歩き、そこから普通・特急電車で福岡天神を目指す。

 福岡天神に着いたら地下鉄に乗り換えて、1枚目の2枚きっぷを改札口に投入し、姪浜行き電車に乗車する。姪浜駅に到着後、西唐津へダイレクトに向かう列車まで約20分程度の待機時間があることから、一時的に駅員に2枚きっぷの1枚目を提示して途中下車を申告し、姪浜駅のえきマチ1丁目にあるロッテリアで昼食をとる。

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今回は「JR九州系統のファーストフード店しか利用できないルール」を適用。

 13時18分発の西唐津行き電車に乗車するが、筑前前原以降は単線であるが故に、途中で2回ほどの列車の信号待ちが発生。その間に駅レポートの作成に必要なネタ探しなどで時間を潰し、14時33分に唐津駅に到着。

 移動中、突然車掌によって車内改札が始まってびっくりしたものの、筑前前原以降は無人駅ばかりなので、無人無人不正乗車が発生しやすい環境にあり、妥当である。でも上り方向はワンマン列車だったため、どこまでJR九州キセル防止に本気出してるのかは謎。多分、抜き打ちレベルなんだろうなぁ。

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加布里駅で一旦停車中の303系

 唐津駅は昨年まではゾンビランドサガの聖地巡礼も兼ねて結構賑わっていたが、今年はCOVID19の関係で客足が鈍くなっており、駅構内でも空き店舗がハッキリ目立つなど、昨年とは打って変わって寂しい空気が漂っていた。また、今年から駅窓口・改札業務をJR九州の子会社に委託しており、唐津駅の営業見直しにも踏み切っている。何だか一気にガタッと墜ちた印象を受けた。

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唐津駅の駅業務は子会社に丸投げ。県北の重要駅なのに、最悪無人化も待ったなし。

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かえりは例の国電103系で。

 14時48分発の筑前前原行き電車で逆戻りし、筑前前原に到着後、向かい側ホームに待機中の15時29分発の福岡空港行き電車に乗り換えて天神駅に戻る。通勤方向と逆なので、極端な過密にはならないものの、それでも西新を過ぎた辺りから急激にお客さんが増え始めた。みんなどこに行くんでしょう?

 16時6分に天神駅に到着後、そこから例の天神南駅まではテンチカの長い通路をとにかく歩かないといけない。COVID19流行時は人影が皆無に近かったが、現在は緊急事態宣言発動前の状況にまで回復しており、普段のテンチカが戻ってきたと実感。COVID19のソレ、過剰に反応し過ぎているのもあると思うのよね。

 なお、天神南駅へ向かう場合、通常の出場改札を通ると、2枚きっぷが回収されてしまう(着駅に天神駅が指定されているため)。そのため、天神南駅へ連絡する場合は、緑色の乗り継ぎ改札口を必ず通ること

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六本松へ向かう場合は、出場改札に注意。緑色の乗り継ぎ改札を使うのが無難。

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いつもの天神地下街(テンチカ)。緊急事態宣言前の水準にまで戻っている。

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歩くこと10分、やっと辿り着いた天神南駅

 歩くこと約10分、七隈線天神南駅に到着。ここから七隈線の電車に乗り換えて六本松駅を目指す。六本松駅に到着したのが16時30分頃。西唐津駅から乗り換えも含めて、約1時間半程度の所要時間となり、思った以上に手間取った印象を受けた。

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例の七隈線博多駅まで繋がれば、多少は改善されるはず……。

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16時30分頃に到着。イタチさんの感想「昭和バスの方が早いだろ」

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六本松駅の近所にオープンした福岡市科学館。……帰りましょ。

使い勝手

 JR九州としては積極的にPRしておらず、同社のウェブサイト上でコッソリと掲載する程度に留まっている。理由として、

  • 2枚きっぷ適用時でも、並行する「からつ号」以上に激安にはならない。
  • 唐津⇔福岡市内の通勤には、交通系ICカードを活用した定期利用が多い(通勤以外でも交通系ICカードで行き来した場合は、JR・地下鉄どちらも連絡運輸の手当が受けられる)。
  • 筑肥線の構造上、唐津筑前前原の間は単線で移動時間が犠牲になる。
  • 着駅が貝塚駅 or 六本松駅に指定されている場合、途中で乗り換えが必要。特に六本松⇔天神南の場合は乗り換えが煩わしい。
  • 佐賀県北の住民が福岡市内へ行くための割引適用が限定的になりがち。逆に福岡市民が唐津へ行くにも、自動車交通に依存しがち。

 こうした理由が挙げられる。

 一概には判断できないものの、高速バスの方が若干運賃が高いにしても、二丈浜玉道路の渋滞トラップさえ引っ掛からなければ、寧ろソッチの方が早く到達する場合もあるため、ケースbyケースといった所だろうか。

 唯一の長所を挙げるなら、他の2枚きっぷと異なり、途中下車に対する規制が緩いところだと思う。本来、2枚きっぷを適用した場合には途中下車は認められずに前途無効となるものの、乗車券のみの場合は途中下車に伴う前途無効ルールが発動されないため、駅員に申告すれば再び乗車することが出来る。そのため、西唐津行き電車が到着するまでは、えきマチ1丁目姪浜で昼食をとっていた。

鹿児島駅

soramameroad.hatenablog.jp↑の話も参照。

 改めてHTMLの方でも駅レポートとして書き直すが、私が「みんなの九州きっぷ」発動で、どうしても行きたかった駅をココでご紹介。それは「鹿児島駅」である

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鹿児島駅(あくまでも鹿児島本線の終点駅)

 東九州の縦貫鉄道である日豊本線も含め、鹿児島本線の真の終点という位置づけになっている。一見するとココが鹿児島市の中心駅のように見えるが、歴史的経緯から他の路線と接続し、かつ、繁華街最寄りの鹿児島中央駅(←西鹿児島駅←武駅)の方が利便性が高く、実質的には隣の鹿児島中央駅が終点と見なされており、逆に鹿児島駅の方は単なる通過駅のような扱いになっている

 桜島フェリーで反対側の桜島に行き来する分には便利だが、その場合でも鹿児島中央→鹿児島へは普通列車だと1時間2本程度と貧弱な上、並行して鹿児島市電や3つの路線バス(市営・鹿児島交通・南国交通)との激しい競合関係にあることから、JR線で鹿児島駅を利用するのは限定的である。

 鹿児島駅自体も何度か建て替え工事が行われており、2018年までは1976年に建て替えられた旧・国鉄時代に見られるコンクリート製の駅舎が使われていた。その後、鹿児島市の駅周辺再開発事業に伴い、隣接する市電も含めてリニューアル工事が行われ、駅舎自体は2020年2月15日から新体制に移行している。

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リニューアルした改札口。終点駅なのに、簡易SUGOCAがあるだけ。しかも「直営」。

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1番のりばの隣にしれっとある「400kp」。鹿児島本線日豊本線の終点なのに、扱いがザツ。

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リニューアル後のデザインは、一応、こうなる予定。

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駅名標。隣の「竜ヶ水」は、普通列車ですら停車しない「例の場所」として知られる。

 鹿児島駅の駅舎自体はリニューアルが終わっているものの、それ以外の鹿児島市が関与する部分(自由通路・駅前再開発など)は工事が進行中。また、駅ホームも改札寄りの場所では工事が行われているものの、それ以外は国鉄時代からのオンボロ屋根などがそのまま放置されている。

 当サイトとしては、一応、鹿児島本線日豊本線)の終点駅は抑えた格好になったが、実際に来てみると単なるフツーのローカル駅みたいな印象でしかなく、少し俄然とした感はあった。まあ、それを知ってた上でココに来たので、そこまで落ち込んだりはしてないけど。

 なお、新駅舎の1F部分は空きフロアが確保されていた。その部分を市電のきっぷうりばにするのか、もしくはJR九州系列が南九州ファミリーマートを誘致するのかは謎(多分、市電でしょうな)。そういうのも含めて、また数年後、ココで会いましょうと言いたい。