そらマメさん鉄道局・流通局

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なかなか面白い展開になってきた津田のアレ、結局、日本はすっごい民主主義な国じゃんって話

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 展示内容に問題があるとは言え、暴力的手段で解決させようというのは、一見、平和的手段のように見えて自由を弾圧する行為であり、全く同情できない。そこは普通に被害者届を出して恐喝未遂の容疑で立件させるべきでしょう。

 

 愛知の展示会の話も、数日経つと随分と世論が変わってきて、そもそもは津田大介に対する批判から始まり、例のブツも含めて展示品に対する批判、更には自由と権利との兼ね合いに関する議論がアレコレ始まり、そして恫喝未遂の事態に発展すると、一転して「いやいやそれは違う」と反論する。この展開を観ていると、いわゆる左派も右派も異口同音にいう「民主主義の崩壊・自由が奪われる」という意見も、実は似たり寄ったりで左右それほど思想の違いってのは無いんじゃないかな~、とも言える。

 

 一連のタイムラインを眺めてきたが、ザックリまとめるとこんな感じか。

 

  • 主催団体と津田大介が許さないため、直接・間接問わずに暴力的手段で挑め
    (逆説で「主宰に異を出してくる連中らは攻撃的手段で対応」でも可)

    →だからこそテロも辞さない(≒過激派の論理)
    →政治介入をしてでも相手を説得させるべき
    →津田の被害者ヅラ・二枚舌は許さない
  • 主催団体と津田大介が許せないのは事実だが、そこは対話で。
    →暴力的手段では自由が失われるからNG
    →でも中止に追い込ませれば、左派の一本釣りになるから、それも問題だ
  • 主催団体(特に津田)は一石を投じた素晴らしいヤツだ
    →だけど作品の中身は問題があるし、日韓関係に水を差しかねない
  • そもそも日本人には民主主義・多様性などガン無視する民族だ
    →左右の思想が紙一重であることに、一定の理解を示している。
  • よく分からないけど、便乗しようとするヤジ馬
  • 早く終わって欲しい、くだらない議論
    →そもそも無関心。あるいは関心があっても、下手に手を出すとややこしい展開になるので、落ち着くまで冷静に状況を見守る。
    →客観的に情報を収集することから始めましょ、その後で自分の意思を伝える。

 

 ……何だかどっかの本に書いてあることに似ているなぁと思ったら、津田大介を尊敬していると申してる、中川淳一郎さんの著書「ウェブを炎上させるイタい人たち」(宝島社)「日本のインターネットにおけるウェブ勢力図」(p87)とほぼ同じ。そこに書いてある内容は、

 

(1)ネット教教祖(実名かつ社会的地位がある人)
(2)ネット教信者(その業界では有名だがごく普通の人、匿名・ハンドルネームでブログを書く)
(3)企業・団体(組織の規模は問わない)
(4)普通のネットユーザー(基本的には気分屋)
(5)ネットサービス運営会社
(6)ネットに慣れた暇人(常に炎上させる過激派と紙一重
(7)賢いネットユーザー(客観的に情報を収集する程度に留める)

 

  の7種類。初出から時間が経過しているため、執筆地点での情勢に合わせて微修正しているものの、基本的にはこの勢力図で間違い無かろう。今回の騒動をこれらと重ね合わせるには無理のある事案もあるが、基本的には上記7項目のどれかに当てはまりそうな人たちばかり。この書籍が出版されたのが2010年のことだから、あれから10年近くが経過していても全く変化がなく、寧ろ「何かあったら祭りに発展」というのは、日本人の民族性なんやろうな~とも思う

 

 それを思うと、一見、日本人は集団主義の民族性というのも、こうした様々な意見を見る限りは「一概にそうとは言いきれない」。寧ろ、個人主義が行き渡り、何かあったらしっかりと持論を主張して正確な方向へ修正しようと議論を深めさせる(中には単にレッテル貼りに終始するだけの事案もあるが)。で、議論不能と判断したら保留案件として先送りし、またもとの生活に戻っていく。あれ?日本人って、実はスッゴい民主主義を大事にする民族なんじゃないの?というオチで納得したのであった。

 

【今後の対応(類似の事案が出てきた時の対応)】

 

(1)炎上ネタが出ても、まずは様子を見る。
(2)基本的には客観的に情報収集
(3)数日経つと違う意見が出てきて、より一層深みが増す
(4)ある程度情報を集めて、極端なのを除いて意見をまとめる
(5)形成された意見の中で自分の意志を伝える

 

 今後そうしよう。ちなみに今でも津田は許さないことに変わりない。(客観)

 

ウェブを炎上させるイタい人たち-面妖なネット原理主義者の「いなし方」 (宝島社新書 307)