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頑張るふくおか、足を引っ張る「福岡のようなもの」

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地域別最低賃金の一覧厚生労働省

 

 福岡県の最低賃金は、2019年10月1日より時給841円に改正された。東京都は1,011円、大阪府は964円と結構な開きがあるが、どうして九州の経済拠点である福岡県が841円と微妙に安いのか。

 

 理由は単純な話、福岡は物価が総じて安い。厳密に言えば、経済拠点として栄える福岡市の実質的な賃金は大凡900~1,000円だが、それ以外の周辺は他の九州各県同様、790円~(≒国が定める最低賃金)が相場。もともと福岡市はサービス業などが主体の地域である一方で、他は北九州などで工業がある以外、基本的には第一次~第三次産業がほぼ拮抗している。つまり、どんなに福岡市が頑張って最低賃金の拡大に力を注いでも、福岡都市圏以外の地域が足を引っ張るので、結果として実質的な平均値は841円、中央値で換算すれば800~820円が相場だろう

 

 こうした県内の経済格差があるものの、その反動として物価の安さにも繋がっており、気象災害などに見舞われない限りは「総じて住みやすい」という結果になっていると分析する。どこに住んでも賃金が東京・千葉・さいたま・横浜並みならば、今は強烈なインフレーションが発生して、激しい県内対立が起きてるに違いない。