JR九州の駅ナンバリングが施行されてから1年近くが経過したが、その際に別のフォロワーさんから、ナンバリングの法則性に関する疑問を抱いていたようだった。現状の番号設定は上記のJR九州が出したマップ通りだが、いくつかの不満点を洗い出すなら、
……などが浮かび上がる。
色々と妄想しても仕方がないので、ここは一つJR九州に直接質問してみた。情報不開示で門前払いを覚悟していたが、ちゃんとした理由が帰ってきた。一番の理由は「外国人利用客がどの営業路線を使うかどうか」。より正確に言うと、
という見解。
私はコレを聞いて「ハハァ~なるほど」と感心した。他のJR各社は利用頻度の多さや単に番号を導入すればよいなど、対応基準がまちまちであるのに対し、JR九州は訪日客の動向で判断したことになる(一介の利用者にしてみたら、自国主義・グローバルな視点が抜けている証拠)。恐らくコレは国や福岡県が積極的に薦める「外人さんいらっしゃ~い!」という取り組みの一つなのだろうな。
駅ナンバリングを導入する必要が無い駅は、最初から特急利用を前提にしているため、訪日客でも「KUMAMOTO」とか「KAGOSHIMA」とか言われると、何となくそこに行けば良いと実感が湧くし、特急停車駅もそれほど多いわけではないので、ムリして駅ナンバリングを導入する必要は薄い。また、訪日客いえども、「福岡ワイドエリア」内には留学生向けの大学キャンパスがJR線沿いに充実している。福岡・北九州・佐賀都市圏から離れたJR線でも留学生を受け入れる大学はあるかもしれないが、それをしてまで導入する必要があるかはJR九州も微妙なのだろう。
この形態で完成したとなると、長崎・熊本・鹿児島ではJR線に接続する路面電車が、観光地へ向かう足役になるため、その路面では駅番号の導入は大変理解できる。一方、元々地元民が乗るか乗らないか微妙な所は、ムリして駅ナンバリングを導入する必要はなく、かえってコスト増で赤字になるのも困るために現状維持を継続する方が効果的、ということなのだろう。
コレで納得がいくものなのかは、人それぞれ。でも、JR九州の回答を見る限り、確かにこれ以上駅ナンバリングをムリして導入する意義はほぼ無いと思うかな。