そらマメさん鉄道局・流通局

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MR松浦鉄道 完全乗車の旅(中編)

fuwafuwaame.hatenablog.com

 前回の続き。

 

 10時7分発佐世保行きの列車に乗り込んで、いよいよMR線では最も鬼門といえる松浦・平戸口方面を目指す。日曜日ということを勘案しても、松浦・平戸口経由のMR線に乗車する客層は限定的。余裕でクロスシートに座ることができ、しかも海沿いの席に座れたため、いい思い出になった。

 

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松浦・平戸口経由・佐世保方面へ。

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玄界灘沿いを延々と走るため、MR線が高台になると海を一望できることが多い。

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MR線のライバル・西九州道伊万里佐世保)の標識がチラリ。

 

 松浦・平戸口経由のMR線は、運行間隔が概ね1時間に1本と、典型的なローカル線そのもの。ちなみに有田⇔伊万里が概ね1時間に2本(通勤時間帯は1時間に3本程度)なので、明らかに鉄道ではなく自動車交通に依存した地域性になっている。松浦鉄道の部分廃止が懸念される例の西九州道伊万里佐世保)がスグ隣を通るため、どうしても移動のための足がない客が便宜的に使う程度に留まる。

 

 福島口駅を過ぎて佐賀県区間は終わり。トンネルを抜けるとそこから先は長崎県区間に入り、強烈なアップダウンを何度も繰り返しながら海沿いを駆け抜ける。高台になっている場所や、海辺ギリギリの所では玄界灘を間近で一望できることから、観光目的で乗車した時には格別だろう。

 

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例の九州電力電源開発による火力発電所が見えてきたら、松浦市の中心部は近い。

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信号待ちを理由に、松浦駅で7分停車。この間に松浦駅を見学。

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2つの発電所前を通過。並行する国道204号でさえ、ここを通らないと平戸島へ行けない、重要ポイントの一つ。

 

 10時45分に松浦駅に到着。ここで信号待ちを理由に7分間停車する。スキを見て途中下車し、駅見学をパパッと済ませた。無人駅も含め、今回の乗車で降りなかった駅は、改めて違う日にクルマで見学しようと思っているが、MR線の主要駅である松浦駅の見学をココで済ませることが出来ただけでも、チョッと楽になった。

 

 10時52分に再び発車し、火力発電所前を通過して平戸口を目指す。そして、列車に揺られること11時17分に、ようやく平戸口に到着。ここで下車して「日本最西端の駅を、クルマではなく列車で訪問」を達成。記念きっぷを買ったり周辺を見学したりして、日本最西端の駅に思いを馳せていた。……が、次の列車が来るのが12時46分(つまり、約1時間半待機)。やっぱしヘキ地は厳しい!

 

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たびら平戸口駅に到着。日本最西端(少なくとも九州最西端)の駅に、初めて列車で到着しました!

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いただきました、日本最西端の駅・訪問証明書。

 

 12時46分発の列車に乗り込んで、MR線の実質的な後半パートとなる佐世保方面を目指す。それまでは海沿いを走ってきたが、最西端の駅に着いた以上はココで進路が南寄りに変更。険しき山の中を断続的に下っていく。合併で佐世保市が巨大化する前の江迎・鹿町・吉井あたりから徐々に客が増え始め、佐々町に近づくと都会化していく。そして、合併前の佐世保市内に入ると一気に都心の中に入り、1両編成でも結構ごっせごっせした客数になる。この辺は何度も並行する国道204号を通行していることから、だいたいの雰囲気は分かる。

 

 中佐世保に来たところで、いよいよ終点の佐世保まで王手!……となる所だが、ココで寸止め。中佐世保でワザと降りてみた。

 

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中途半端な所で寸止めして、どーする?

 

 この理由は別の機会に。続きます。