そらマメさん鉄道局・流通局

ココでは新聞の流通考察・鉄道旅行話などを。

速道そらか&カモノハシ一家のマイニュース大賞2019 (1)闇営業騒動

 大量にスポーツ新聞を買っては、スグに不要と判断して消えていく新聞。そんな中から、2019年に生き残った新聞を拾い上げて、今年のニュース大賞を決めるという企画。別にジャーナリズムを追い掛けてる訳じゃありません。

 

 1回目は、ロンブー亮宮迫博之による、いわゆる「闇営業」騒動。

 

f:id:fuwafuwaame:20191213190937j:plain

「闇営業」ではなく「個人事業主によるサイドビジネス」という言い方が正しい。

 

 涙をボロボロ流しながら宮迫・ロンブー亮が、いわゆる闇営業の関連性を否定し、吉本興業から圧力が掛かったと説明したが故に、当の吉本社長である岡本昭彦氏による説明会を開くも、あまりに岡本氏のキャラが面白すぎて、結局は「?」となって終わってしまったという話。

 

 恫喝紛いなことを言う吉本興業にも問題はあるが、それ以前に「芸能人はそのプロダクションの社員なのか?」というのが、いわゆる闇営業騒動の根底にある。平べったく言えば、芸能人と言えどもプロダクションの社員ではなく、そのプロダクションから仕事を引き受ける「個人事業主」という立場に過ぎない

 

 これが吉本興業の「社員」であれば重大な労働基準法違反になるため、それであれば吉本興業側の責任を問える。しかし、吉本は基本的に「芸能人を個人事業主とするか社員とするか」の定義が皆無。ましてや口頭契約で何でもことを進めるプロダクションであるため、これでは下請けの身分に相当する「芸能人」の立場は、ますます弱くなるばかりである。今回の一見で、吉本興業側が芸能人の立場をどのように見直したかも説明していないため、またどこかでぶり返す事態は起きるだろう。

 

www.oricon.co.jp

agora-web.jp

 

 このことを冷静に報じた新聞は、残念ながら存在しない。あまりにもロンブー亮と宮迫・岡本社長のキャラクターばかりが強調されるし、取材に出かけた記者も、普段から芸能人の動向をウォッチャーする芸能ゴシップ担当の記者ばかり。社員の人権を守れと叫ぶ社会部記者や、企業の闇を追い掛ける経済部記者も不在。結果的に、単にワイドショーの燃料投下をしただけで、展開は違えど、吉本興業と民放による視聴率対策のカンフル剤投入のようにしか思われないだろう

 

f:id:fuwafuwaame:20191213192959j:plain

ASKAチャゲ候補、宮迫で~す???

 

 どうせ面白おかしく報じるなら、東スポ様のこの記事のように、敢えて誤報狙いで報じるという手もあるが、東スポだからこそ許されるモノ。他の新聞が同じ手を使えば、スポーツ新聞は吉本に加担しているのかという批判も飛んでくる。

 

「スポーツ新聞は娯楽であり、世界一最先端の情報をキャッチして報道する、まさにジャーナリズムの真髄!」という意見もあるが、あくまでも取材記者とデスク・キャップ・新聞社が適当にそう言ってるだけである。そこから様々なファクトチェックを行うのがインターネットという社会に変わった以上、スポーツ紙でデタラメなことを書いてワイドショーに燃料投下したところで、シラケて見られるだけである。

 

 芸能人のスキャンダルを一面トップで報じても、即売がビクとも売れないのも、新聞社が発信する時代遅れの発想に、読者が付いていかなくなったことの証左ではないのか。岡本氏の涙の謝罪会見の時の新聞もあったが、結局は整理した結果、この2紙しか所持していない。いや、別に所持するモノでもない。誰もが本質から目を背け、その後の分析記事・独自調査を放棄しているからである。