JR東海の駅にある売店は、国鉄時代から存在する「KIOSK」をベースにした独自ブランドで構成されている。昨年の大阪旅行の時は疲れてよく分からなかったが、今回は時間を掛けてゆっくりと新大阪を見学できたので、ハハァ~なるほどと興味深く拝見させて戴いた。
KIOSK
文字通り「KIOSK」ブランドで営業している店舗。他のJR各社では、セブンイレブン・ファミリーマート・NEWDAYSなどに鞍替えした店舗だらけだが、JR東海は一貫して小規模の商品はKIOSKで扱うと決めている。
BELLMART KIOSK
普通のKIOSKをコンビニっぽくした店舗。と言っても、商品の内容はKIOSKのソレとほぼ同じ。無印KIOSKがレジ担当のおばさん相手に対面で対応するのに対し、ベルマートは自分で商品を手に取り、それをレジで精算するというスタンスと考えた方が良さそうだ。
GIFT KIOSK
名前こそKIOSKだが、実際にはお土産販売に特化した専門店。JR西日本でいうところの「おみやげ街道」、JR九州で言うところの「銘品蔵」と考えた方がいいかも。
DELiCA STATiON(デリカ・ステーション)
名前の通りに駅弁・軽食類を取り扱う専門店。新大阪駅などの巨大な駅ターミナルでは、駅弁・軽食の種類もかなり豊富な品揃えになっている。
カモノハシさんが、サンドイッチを試食!果たしてその味は??
JR東海で売ってる駅弁が不好評という意見をよく聞きます。では、どのような味なのか?私、カモノハシが毒味してみました。(キュレーションサイト風)
ビーフカツサンド(920円)を注文して試食してみたが、見た目に反して小さい。確かにビーフカツは肉厚なんやけど、その割に3つしか入ってなくて、野口英世さん1枚がぶっ飛ぶ値段というのを考えると、正直、割に合う軽食と判断できるかは微妙。味もそんなに濃厚じゃないし、あんまり美味しいとは思わなかった。この辺はお好みの範囲内でしょうな。
JR東海管内の自販機
自動販売機でJR東海パッセンジャーズが担当しているモノに関しては、JR東海独自のオレンジ色をベースにした自販機が設置されている。西日本管内におけるイコちゃん自販機(CURICO)と同じで、メインの交通系ICカードがTOICA指定となっている他は、飲料水の品揃えにメーカー問わない。
まとめ
KIOSKブランドを徹底してこだわるのを見ていると、JR東海の購買サービスは良くも悪くも「保守的」って印象を受ける。国鉄時代からの良き文化を残している視点で考えれば、確かにKIOSKという名前を聞いて「ココに土産・新聞・たばこ・軽食・駅弁がある」と一瞬で分かるように、大切に育てているんだな~とは感じた。
ただ、逆説的に見ても「保守的」であることに変わりないため、駅弁の代替でコンビニ弁当が「選べない」(≒JR東海系統が指定する商品のみ)というのは辛い。この辺は東日本のNEWDAYSに繋がる所があるため、一概にそう言いきれない部分があるが、まあ、それでJR東海管内の利用客から利用され続けているのを見てると、それではそれで良いんじゃないのかな。