そらマメさん

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BRT日田彦山線(仮称)の添田町区間を考える

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 BRT日田彦山線(仮称)を整備するにあたり、3つの市町村における停車駅(バス停)の位置関係を考えてみる。第1回目は添田町区間

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添田町区間おおまかマップ

一般道のバス停をそのまま流用か?

 現段階でJR九州が検討している案は、彦山駅筑前岩屋駅のみバス専用道として整備する以外は一般道路を活用し、普段から慣れ親しんでいる町営バスの停留場付近にBRT駅を追加する方針を打ち出している。

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BRT日田彦山線の、添田町区間のBRT駅設置案(復旧会議資料より)

 添田駅以南は町営バスと競合しており、鉄道としての日田彦山線戦力外通告を受ける前までは、バスと鉄道が並行しているにも関わらず、相互利用が出来る場所がJR駅しか利用できない状況にあった。一方で、廃線後の鉄道線路はサイクリングロードなどの転換をも模索しているが、豊前桝田駅までは並行する福岡県道52号とほぼ近接して整備されているため、個人的に言わせると、この鉄路を全部土に還してしまうのは、少し勿体ない。

 執筆段階では添田町内で議論を進めている上、全くの部外者である私が色々言うのも問題なのだが、敢えて申せば、町営バス停を鉄道路線側に移動させた上で、並行する県道と一体的に利用できるように小細工出来ないものかと考える(つまり、同一バス停で対面乗り換えか、町営バスもバス専用道を使ってよいように緩和させる)

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廃止予定の線路隣に県道があるなら、いっそのこと、バス専用道を整備して定時性強化を図ったがマシ。

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JR九州が提示した「徒歩圏内の身近な停留場」に対し、廃止された鉄道路線は隣接している。

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中には鉄道とバス停が隣り合わせになっている所も。

 バス専用道に転換せず、町営バス停を借りる形で運行するのは、単に行政上の問題に加えて、建前としては左右ドアを設置する上で専用のホームを整備する必要があり、それを行うとJR九州だけでは対処出来ないためだと見ている(添田町・福岡県との占有許可・別途の用地取得が必要)。出来るだけ早期の段階でBRTで復活させる場合は「県道踏襲」だが、私はココをサイクリングロードに転換せず、敢えてバス専用道として再整備して、定時性と従来の停留場を一体的に活用できるような小細工もあってよいと考える。

 豊前桝田駅まではバス専用道として整備する一方、その先にある第2彦山川橋梁は、九州北部豪雨で破損しており、その部分は撤去・廃止する方針となっているため、ココにバス専用道を整備するのは御門違い。加えて、豊前桝田~彦山までは集落を通らずに彦山駅まで山間部経由するバイパスであることから、第2彦山川橋梁近くの踏切跡地で一般道路に乗り換え、そこから彦山駅までは県道52号を活用して彦山駅を目指すのが現実的な所だろう。

彦山駅はどうなる?

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BRT整備で、唯識あるこの駅舎も解体になるのか?

 彦山駅筑前岩屋駅との間は正式にバス専用道として整備することになっているが、その時に問題になるのが、彦山駅からバス専用道区間へ、どうやって乗り入れするか

 彦山駅は1942年に作られた駅舎で、英彦山神社をイメージした木製の建物だが、建築から約80年が経過した現在では腐敗が進んでおり、老朽化した駅舎をどう活用していくかも課題となっているはずである。加えて、そのままでは駅舎に干渉してしまうため、老朽化対策や待合・寄合機能の改善を理由に解体・再整備となる公算が高いとみている。

 仮に建て替えた後の駅舎も、今と同じ形で復元されるのか、それともBRT気仙沼大船渡線のように簡素なアルミ合金のハリボテ駅みたいになってしまうのか。

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彦山駅の駅舎、本格的なBRT工事が始まる前までに、一度行っておこうかな……。

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BRTに鞍替えとなった後、こんな風に超・簡素化というのも考えられる。
(写真はWikipedia「BRT気仙沼線・松岩駅」より)

個人的に追加して欲しい場所

 爆発踏切として知られる、いわゆる二又峠トンネル跡地付近は、バス専用道でありながらも、歴史を継承する意味での「観光資源」と、本来の「徒歩圏内の身近な停留場」 の要素を兼ね持った停車駅があってもいいかなと思う(その時の駅名は「二又峠・爆発踏切前駅」みたいになるのかねぇ)

客観的に物事をみた意見

 最終的には添田町の意向を示した形になるはずなので、JR九州が提示した案に若干の修正が入る形でルートが確定すると思うが、場所によっては交通量が相応にある県道を使うよりも、従来の鉄路をバス専用道に転換させた上で、添田駅と対面乗り換えをするような策を講じるのも、一つの手段かなとは思う。

 あと、添田町にしたら「BRTでよい」という結論に達しているが、この先の人口減少社会や、添田~後藤寺までの区間で深刻な災害(長期に渡る運休・代行バス運営)が起きた場合、BRTで再出発という流れになることを、ある程度覚悟しているのかなとは思う東峰村が態度を硬直化して、JRどころか、福岡県との縁が切れるぐらいの覚悟で徹底抗戦を図っている様子を見た時、もし同じことが添田以北で起きた時に、東峰村と同じ姿勢で鉄道を残せと叫ぶのは見苦しい。BRTで再出発という道を選んだ以上、既存の鉄道輸送の現状を勘案しつつ、既存の町営バスとの共存も踏まえながら、理に適う案を是非とも教えて欲しい。

 

 次回は東峰村区間を考える。(つづく)