そらマメさん鉄道局・流通局

ココでは新聞の流通考察・鉄道旅行話などを。

東京オリンピック2020延期報道を「追っかけてみた」(2) スポーツ紙編

fuwafuwaame.hatenablog.com↑の続き。今度はスポーツ新聞を眺めてみる。

スポーツ紙一覧(西部本社管内)

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スポーツ紙も横並び。ブレないデイリーならぬ「ブレない日経」がブレたのだから、デイリーもブレてるはず。

西日本スポーツ

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早版地域でも「追い掛け」を示す◎が付属し、一面差し替えが発生。

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ホークス情報の2~3面を活用して、急遽、五輪延期の話。九州島からの出場選手のみ、西スポ記者が担当。

一面見出し

  • (3◎)五輪1年延期 首相とIOC会長一致 新型コロナで史上初(共同)
  • (4)五輪1年延期 IOC理事会承認 新型コロナで史上初(共同)

 福岡ソフトバンクホークスの機関紙である西スポは、早版地域(普段は3版)で急遽、一面差し替えを行っており、早版地域では1面に五輪延期の話を第一報程度に記載。福岡県内で流通している4版では、2~3面のホークス情報も五輪延期の話に差し替えられており、3◎と4で大きく紙面の雰囲気が異なる(記事の配信自体は、殆どが共同電)。

 普段から早版として輸送する地域と、ホークスの拠点がある福岡県内では、西スポの印刷時間を巧妙にズラして対応することから、同じ福岡県内で「4版」が流通していても、中身は福岡市内(都市圏福岡)とそれ以外では追い掛けや取り直しが日常茶飯事のように起きる。そのため、筑後では「4」でも、都心部に行けば更なる追い掛け・取り直しが起きている可能性もあっただろう。

日刊スポーツ

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6西と7西で一面が全く異なる。

一面見出し

  • (6西)安倍首相 IOCに提案 延期五輪 1年後へ加速
  • (7西)安倍首相・IOC会長会談 全43箇所の状況調査 来年なら五輪会場全然使える!!

 早版地域に輸送される「6西」では、IOCと1年程度延期することで合意したことを、本文中にザザッと記載している程度で、もしも2021年に開催となった場合に使用できるスポーツ施設の話が3面に掲載。一方、遅版地域の「7西」では、使用できるスポーツ施設が一番最初に移動し、変わって会合で延期になった話は3ページ目に移動するなど、情報伝達の食い違いや反映がやや混乱した状況だった。

スポーツニッポン・報知新聞

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五輪カウントダウンの灯火が消えた「スポニチ」「報知」。

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「6西」の3面に掲載されていたカウントダウンの灯火も、「7西」で鎮火。

一面見出し(スポニチ

  • (9A)安倍首相延期案 IOCバッハ会長「100%同意」 五輪 来年夏までに 世界陸上繰り下げ検討で"障壁"消えた
  • (11A)志村けん緊急入院 70歳せきと高熱……コロナ感染疑い

一面見出し(報知)

  • (7)安倍首相・バッハ会長 東京五輪会談 1年程度延長合意 遅くても21年夏までに開幕目指す

 スポニチの場合は、福岡都市圏・北九州都市圏で流通している11A版では、志村けん新型肺炎に感染した話が一面に来ているという。報知は最初から7版で固定されているため、一面は1年延長で合意の記事。スポニチ9Aは日刊スポーツ同様に情報が錯乱しているのか、サンドウィッチマンが聖火「ランタン」を車で持ち運ぶランタンリレー方式の導入を行う話が3面に掲載されているが、これも中止(改めて仕切り直し)になったことから、11Aでは修正されているものと見られる。

 スポニチ・報知新聞を見ていると分かるとおり、タイトルの部分にあった「五輪カウントダウン」の灯火が、延期決定となったことで「鎮火」。再び、カウントダウンの灯火が点灯する日は来るのだろうか?なお、日刊スポーツ6西にも3面にカウントダウンが記載されていたが、7西の地点で延期が決定したことから、それも鎮火している。

九州スポーツ

 九スポ(実質、東スポの九州現地印刷)の一面は「五輪1年延期論に待った!! 今秋開催だ」と称して、IOC委員から聞き出したネタ記事になっている。珍しく追い掛けを示す「★」マークが付いているが、まあ、いつもの東スポのことなので、ココでは割愛。

 一部の男性の皆さんにはオススメのイケないアノページ、今日もピストン運動()がスゴかったですよ(^ω^)

国家非常事態宣言であることの覚悟を

 1年延期が決まったにしても、その間までにコロナウイルスの爆発的感染を防止し、ワクチン開発・接種で国民の命をこれ以上失わないようにしなければ、「お情け」と言えども、再び中止の危機に追い込まれる。政府が今後、どのようにして延期策・国益を考えるのかが注目される所。

 と同時に、五輪を延期しなければならない程の感染騒動を見ていると、普通ならば「国家非常事態宣言」が発動されてもおかしくない。そうした国民が大パニックになった時のことを見越して、憲法上に「非常事態宣言」を盛り込むべきかどうかが議論されたのでは無いだろうか。

 もちろん、そこには人権・経済を優先するのか、それとも公益性・国防を優先させるのかで深い議論が巻き起こるのは言うまでもないが、新型ウイルスに限らず、これから起こるかもしれない紛争・戦争や、相次ぐ土砂災害・異常とも言える酷暑による熱中症が連発した場合、どちらを天秤にかける方が望ましいのかは、ある程度想像が付くはず。

 今回の延期は、日本の未来を決める戒めとして、経験に生かすべき話ではないのか?