そらマメさん鉄道局・流通局

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熊本地震から4年目の熊日・西日本

 昨日、4月14日は熊本地震が発生した日(前震)だった。あれから4年。復興支援のための国道57号迂回ルート・崩落現場付近の道路(新・阿蘇大橋、JR豊肥本線の復旧)も順調に工事が進んでおり、爪痕こそ残っても、どうにか元の阿蘇・上益城地域へ戻りつつあると実感している。

 そんな、4度目の4・14の新聞を。まずは、熊本地震における最大の当事者である、県紙の熊本日日新聞より。

熊本日日新聞

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熊本日日新聞(2020年4月14日)

 4・14の被災地である観点から、一面トップで熊本地震の話が来ている。復興支援のための道路拡幅の写真が掲載されているが、一部で地主と揉めているらしい。熊本市内向けの4版と、それ以外の熊本県自治体向けの3版とで分かれているが、さほど大きな違いは無い様子。

 2面の社説は熊本地震、3面に寄稿、9面に熊本経済、11面に記憶の風化を懸念する記事、社会面に「熊本の今」を追い掛けた話になっており、4・14、更には本震が襲った時と比べると、随分と大人しくなっている。

 別刷りで熊本地震を考えるセッション折りが付属しているそうだが、南関町のコンビニで買った時には添付されていなかった。熊日の販売店側の裁量だろうか?

西日本新聞(熊本版・筑後版)

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西日本新聞(上:筑後版18S/下:熊本版16▲)

 熊本向けの西日本新聞は、福岡県以外の全県と同様のレイアウトをしており、16版統合で共通化熊本地震から4年目が経過し、新・阿蘇大橋の建設風景を一面に持ってくるなど、ひと工夫入れてはいるが、基本的には新型コロナウイルスの話が主。SNSの「特命取材班」による「生活で不安なことを調べてみました」が一面トップになるなど、あくまで九州全域で均等に割り当てて編集しているように見えた。

 福岡県内(18・19版)は、新型コロナウイルス蔓延による自粛要請の際、福岡市が独自の支援策を実施するという案を一面トップで掲載し、熊本地震の写真は目次欄に小さく載る程度。熊本地震からの復興に関する記事は、22・24面に掲載されている(加えて、熊本県版では地域欄の部分にも記事がある)。

ちなみに。この時筆者は何をしてた?

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本震(16日)の翌日の熊日。あまりに衝撃的すぎて、今でも取っといてる。

 前震・本震ともに、最初のP波で「???」という感じで目が覚め、緊急地震速報が鳴ったのと同時に激しい横揺れを感じた。特に本震の時は、新聞を配っている最中も警報が鳴り響くし、強烈な横揺れが続いて具合悪くなるし。で、家に帰ってきてテレビを付けたら、阿蘇大橋が奈落の底へストーンと落ちてる図や、東海大キャンパスにいる学生たちが、押し潰されたアパートからの脱出を試みるも、力尽きて断末魔を叫んでいる様子をリアルタイムで観ていた。今思うと、アレはショッキングですよ……。