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交通モード転換をした方がいい路線を、客観的に考える ●

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SUGOCAカエルくんの魂が憑依したSuicaペンギン)ついにこの時が来たか……

 JR九州がまともに稼げるのは福岡・北九州都市圏と、新幹線、それに不動産投資に伴うサイドメニュー程度であって、本業の鉄道では赤字線だらけなのは以前からも話は出ていた。今回、JR九州「特に赤字が酷い線区」を公開したことを考えると、この部分は特急すら役に立っておらず、戦力外通告を言い渡したいという本音を正直に伝えたも同然だろう。

 意外なのが「観光列車は、あんまし元が取れない」というところ。特に南九州では気動車の改造や地域と連携して観光需要を高める目的から、例のデザイナーによる観光列車を定期的に走らせているものの、その割には維持費で割を食っている。JR九州が正直にそれを言ったが故に「観光列車走らせといて何だその話は」という意見もあるが、普段から自動車交通に依存している私にしたら、この判断は最も肌で感じるモノであって、的を突いている。

 となると、戦力外通告を出すべき路線に対し、どのような交通モード転換が理想的なのかを考えてみる。

戦力外にした方がいい路線

筑肥線(山本~伊万里

 近くに西九州道があり、その自動車専用道路が事実上の唐津伊万里の広域輸送を実現している。筑肥線の山本~伊万里をBRT方式で輸送するという考えもあったが、並行する佐賀県管理の主要道は、概ね2車線整備された快速道路であり、交通量もさほど多いとは言いきれない。ムリしてBRTに変えるよりも、区間単位で代替バスを輸送し、適切な移動形態を構築する方が得策。

三角線宇土~三角)

 天草諸島へ向かう盲腸線で、この区間は並行して国道57号バイパスの熊本宇土道路・宇土道路の整備が進められている。全然着工している気配はないが、この宇土道路はJR三角線とほぼ同じルートを辿るように設計する方針であることから、半ばJR線の廃止を見据えた自専道整備とも言える。

日豊本線(佐伯~延岡・都城~隼人)

 前者は特急ですら赤字、しかも延岡に到達するのに莫大な時間が掛かるという、日豊本線の鬼門。後者も鹿児島中央~宮崎の連絡には必要不可欠だが、坂道が多く移動に時間が掛かる曲者。

 ここは大人しく、前者は東九州道を経由する高速バスの転換・拡充化を。後者は県庁所在地間の輸送を勘案し、特急専用線にした上で無人駅・需要が皆無の駅を廃止する方がいい。

肥薩線(八代~隼人)

 並行して九州自動車道が通過しており、この区間肥薩線は、本来はその役割を終えた路線である。

指宿枕崎線(指宿~枕崎)

 枕崎方面への移動は、南薩縦貫道をはじめとした高規格道路での移動が主流になっている。よって、ココは素直に廃止とするのが現実的。

日南線田吉志布志

 東九州道の延伸次第だが、東九州道経由だと宮崎市内と日南の連絡は、JR線を使うよりも20~30分程度の短縮効果が期待できる。現在のE78区間は、かつて存在した国鉄大隅線の戦力外と引き換えに我田引水的に実現したもの。辛うじて生き残った日南線も、東九州道が日南・串間・志布志まで繋がれば、完全に用なしになるのは避けられない。

BRTにした方がいい路線

原田線桂川~原田)

 この区間も、並行する国道200号がその代役を果たしているため、本来は戦力外にしてよい路線である。存在するのは福北ゆたか線筑豊線篠栗線)が寸断された時の筑後・佐賀方面へ連絡できるようにするためのバックアップに過ぎない。

 極論をJRが出すならば、問答無用で戦力外通告にするべきだが、ネットワーク網を維持するという意思を貫くなら、東側にあるBRT日田彦山線の時と同様、バス専用道に転換した上で、桂川飯塚市内は定時性重視、筑紫野市内はニュータウンめぐりの感覚で原田駅を目指す手法を取り入れてもいい。

後藤寺線新飯塚~後藤寺)

 飯塚市田川市をショートカットで結ぶ路線だが、実際の所は1両編成のボロ気動車でも空気輸送が目立つ。「1両編成なら、別にバスでも良いんじゃね……?」と薄々感じていたが、やはりか。

 後藤寺線経由で日田彦山線福北ゆたか線を乗り継ぎする、というのは、18きっぷや満喫きっぷを多用する自分にしたら便利な路線ではあるものの、やはり輸送密度・平均通過人員を察するならば、バス専用道に鞍替えしてポンチョで連絡するのが落しどころだろう。

日田彦山線添田~後藤寺)

 BRT日田彦山線の更なる延伸。添田~後藤寺はバス専用道が主体となるが、川崎町区間ではロードサイド店舗や病院・役場などがJR線から少し離れた所にあるため、そこは一般道経由で利便性向上を狙う。

吉都線(吉松~都城

 吉都線に並行して宮崎自動車道を経由する高速バスがバンバン走っているため、正直言えば、別に廃線になっても致し方ない所である。しかし、宮崎道経由の高速バスは霧島連山の麓を通るため、えびの・小林市街といった街の中心街とは結構離れている。

 そのため、この線区はBRT方式で運用した上で、比較的高齢者が多く住み着く土地柄であることを踏まえながら、「市街地では一般道」「別の市町への移動は専用道」と区分けしながら連絡するのを提案したい。

残した方がいい路線

久大本線(日田~由布院

 日田~由布院の連絡に関しては、普通列車を1日1往復程度に絞り込み、天ヶ瀬・豊後森・豊後中村を除いた駅を廃止した上で、特急専用線として残す。由布院温泉へ向かうに、大分道ではなくJR線を使う客層が目立つため。

※2020年九州豪雨で酷い損傷を受けたため、日田~由布院の交通モード転換が懸念される。

豊肥線肥後大津~三重町)

 これも同じ理由。8月8日から本格的に運転再開となり、特急列車が走り出すが、特急停車駅として必要な箇所のみ残す以外、他の駅は原則廃止。

宮崎空港線

 空港からダイレクトに宮崎市中心部に移動できる重要な盲腸線。これを廃止した場合、市内から宮崎空港へのアクセスに対し、大幅に時間を要するようになるのは必至。

 

 素人感覚でザックリと斬ってみたが、今後、どうなるのかは時折注視する程度で見守っていくことにする。