おはようございます。本日、2020年7月13日は新聞休刊日です。休刊日のため、朝刊の発行はございません。その代わり、スポーツ新聞に関しては一部を除き、駅売り・コンビニ売りに限定し、臨時即売版を発行しました。
消える新聞販売店の話。
この前、とある販売店に出かけた時のこと。そこで英訳新聞を売っているとの情報を聞いたため、貯金を切り崩してでも一部買いしようと、そのお店へ。ところが、オーナーさんや店員さんがいない。たまたま夕刊の配達に出かけていた時間帯に来店したのもあるため、諦めて帰ろうかなとも思った。
店員さんを呼ぼうと、インターフォンを押そうとした時、ふと目にとまったのが謎のメモ書き。そこには「○○新聞は今月いっぱいで休む」という旨の内容が記載されていた。
最初は「え?ウソだろ?日刊紙が廃止される?」と誤解したが、単に新聞販売店のFC経営を手放すだけの話とスグに解釈を修正した。
いつ頃そんなメモ用紙が貼られていたのかは分からない。しかし、その店舗には日刊紙とその夕刊がスタンド売りの形で配備していたし、他の新聞販売店同様、チラシや配達に関する指示書などがあちこちに貼ってあったため、潰れてはいない。となれば、元々のFCオーナーさんが何らかの理由で「卒業」され、代わって一時的に本社直営店として受け持っていると考えた方が良さそうだ。
bunshun.jp 今年は東京五輪が開催されてウッハウハ!と騒ぎ、その後で計画的に発行部数を削減し、身の丈にあった報道体制にしていこう。こんな風に誰もが描いていた。しかしながら、春先あたりでCOVID19相手にケチつけられると、緊急事態宣言発動でチラシ収入や紙面広告がゼロに。1~2ヶ月は元に戻らず、やっと回復したかと思ったら今度は例の水害が発生するなど、青地図に描いていたシナリオがバタバタと倒れていった。販売店や新聞社もそれに巻き込まれており、COVID19蔓延後に店が消滅した所が数多く出現したという。
とあるフォロワーさんの話では、それまで存在していた日刊紙を扱う過疎地の店舗が1つに合体(別の日刊紙を引き継ぐ形で継承)し、事実上のグランドスラムが誕生したという。今の所、自分のところではそうした事態にはなっていないものの、第2波の漂流で再び緊急事態宣言が発動した時、いったいどうなるのやらと興味深く見守っている所がある。
コレとは別に、夕刊を発行していた地方紙が朝刊に一本化されるなど、ココまで来ると「宅配って何なんだろう?報道って何なんだろう?」と複雑な感情を抱くようになる。
「まさか至近範囲でそんなことは起こらんよね、需要は低下したものの、まだまだ経済基盤がデカい福岡県にしたら余裕余裕」なんてノンキに思っていたこともあったが、目の前で実質的な販売店の休店を目撃したら、やっぱし他人事じゃない!と考えさせられる一日だった。