そらマメさん鉄道局・流通局

ココでは新聞の流通考察・鉄道旅行話などを。

【速道そらかさんの秋の新聞週間2020(2)】 宅配サービス業としての新聞

fuwafuwaame.hatenablog.com↑の記事の続き。

 私は人前で大声を出しながら、ジャーナリズムの重要性を語るオッサンオバさん記者は、余程の社会的経験がない限り、基本的に大嫌いである(分かりやすいのが東京新聞の某・女性記者)。それは「会社員」という、一つの組織の中で働いている以上、どんなに個々の理念があるにしても、基本的にはその新聞社・通信社の方針に従って物言いをするしかないからである

 日本の新聞社・通信社は、良くも悪くも「宅配業者」だとみている。それは、特に戦後普及した戸別宅配制度の考えを根強く継承しているからであり、黙ってても新聞を宅配することで、一つの銘柄さえ採って貰えれば全ての情報が分かったつもりになれるからである。

 但し、この考え方は読者をミスリードする危険性もあるため、少し前であれば併読することをどの新聞社も記者上がりのジャーナリストたちも推奨していた。もちろんそれは現代でも通じる話ではあるものの、ただでさえ定期購読料が値上がりする一方なのに、購読者層が高齢者や特定の思想を抱く住民に絞られる状況が続けば、シルバー民主主義化が進んで社会の分断にも繋がっていく。

 また、ある新聞社では政権批判をするのに、別の新聞社では一切報じずにダラダラと行政のプレスリリースをそのまま掲載する所もあるため、読み比べ以前の話として、そもそも「報道」ってのをよく理解してない記者が増えるのも、何となく理に適う

ジャーナリズムか、それともプレスリリースか?

 一介の読者としては、別にジャーナリズムというお堅い話はどうだっていい。行政や企業のプレスリリースをそのまま掲載せんかい、と言いたい。

 理由は単純。記者(新聞社の社員)の主観やオピニオンなどは目障りなだけで、宅配で新聞を届ける以上は取材の基本「5W1H」を厳守した上で、出来るだけ行政・企業のプレスリリースを最優先で伝えることの方が重要だから。要は回覧板である。その上で、オピニオンやジャーナリズムが絡んでくる話に関しては、自前でそうした雑誌や即売向けの新聞を一部買いすればいい。

 宅配で新聞を送る際、特に地方部の年寄りや地域住民が一番気にする所は、地域欄とお悔やみの部分。加えて、テレビ・ラジオ番組表や地域の折り込みチラシ・参考程度の天気予報。つまり、地域紙の概念に似た回覧板の要素こそ、宅配メディアが果たさないといけない責務なのである。連日宅配で「えー、我が○○記者の言い分を聞きたまえ、これこそジャーナリズムである」とか「菅義偉総理が圧力をかけた、報道の自由ガ~」なんて言われても、記者や新聞社による価値観の押しつけにしかならず、人によっては不愉快にしか思わない。

 それを踏まえれば、地方紙よりも更に取材範囲の狭い地域紙は、細々とではあるものの、まだまだ生き残っていける可能性を秘めている。逆にオピニオンばかりでロクに取材も出来ず、何でも共同通信などにブン投げるような新聞は、余程の有力オーナーでもない限りは、あっさりと経営が傾いてしまうだろう。

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生き残りのヒントは、地域紙にあり。

 お堅い・柔らかいジャーナリズムやウケ狙い重視の話は即売、逆に地方を守っていくための道標を作るのは宅配。このような棲み分けをする所に、宅配としての新聞があるのでは?