www.kotoden.co.jp この前の新聞休刊日を活用して、高速道路ドライブ(新名神・四国島)を行った際、宿泊先のビジネスホテルを高松にしていたことから、チェックイン後に高松琴平電気鉄道(通称「ことでん」)の列車に乗ってみた。
ことでんと言ったら、何かとお騒がせな例のイルカのことちゃんが有名だが、それに因んで交通系ICカード「IruCa」を瓦町駅で購入することが出来た。
IruCa
IruCaは、原則として琴電会社線と、琴電バスでのみ利用が可能。他の全国共通交通系ICカード(Suica・ICOCAなど)とは片方向利用に限定されており、(全国)→ことでんの利用は可能でも、逆にことでん→(全国)の利用は一切できない。
IruCaはどこでも購入できる訳ではなく、ことでんの有人駅(高松築港駅・瓦町駅・栗林公園駅・琴電志度駅・琴電琴平駅など)に限定されている。利用形態に応じて多様なIruCaが存在しており、
- フリー(青):誰でも購入可能。
- シニア(紫):65歳以上であることを証明するモノを提出すれば購入可能。電車では最大40%、バスでは最大55%の回数割引を適用。
- スクール(オレンジ):学生証を提出することで購入可能。電車では最大35%、バスでは最大50%の回数割引を適用。
- キッズ(赤):ことでん会社が規定する「こども」を証明する書類を提出することで購入可能。運賃が常に半額適用となる。
- グリーン(緑):ことでん会社が規定する障がい者(身体・療育・被爆者)を証明する手帳があれば購入可能。運賃が常に半額適用となる。
- ゴールド(金):高松市・綾川町の住人で満70歳以上の高齢者に限り、証明書を提出することで購入可能。運賃が常に半額適用となる。
- 定期券(青)
と、実に7種類のIruCaが混在する形となる。
よく言われている話として、「IruCa」という名称は、一度ことでんが倒産しかけた後、会社再建を掛けて企業方針の大幅な転換を図ると共に、ことでんに採用されていなかった交通系ICカードを導入しようとした際、自虐的に「琴電は要るか?」という問題提起から、そのまま「IruCa」と名付けられたとされている。
IruCaでことでん乗車
実際にことでんに乗車してみた。今回は事前に行く場所を決めており、ことでん会社線の起点となる高松築港駅と、ことでん本社がある栗林公園駅の2駅へ向かった。
ホテルにチェックインした後、荷物を整えて徒歩で瓦町駅を目指した。瓦町は高松市の繁華街だが、まだ19時台であるにも関わらず、COVID19流行に伴う過剰な自粛で、どこも店が開いてない。IruCaを購入するにも、自動券売機には購入ボタンと思わしき項目が全くないため、窓口で直接申告してフリーIruCaを購入する。
ことでんの車両はロングシートが主体の通勤型列車が中心。首都圏の人からは「どっかで見たことがあるような……」という人も多いが、元々は京急で使われていた車両を譲り受けた後、ことでん向けに車両を改造した上で現役続行させている。
瓦町駅から高松築港駅までは5分程度の距離。そこから徒歩で少し歩くと、今年の1月2日に青春18きっぷでやって来たJR高松駅に到達する。ホントはココでめりけんやに寄って讃岐うどんを食す予定だったが、閉店時間を過ぎてたので降参。近所にあるラーメン屋で晩飯となった。
築港駅に戻った後、今度は1100形電車で栗林公園駅へ。栗林公園駅のすぐ隣にことでん本社があるため、一応、聖地巡礼ということで。単なる冷やかしじゃん(
ことでんはサービス向上を理由に終電が比較的遅めに設定されているが、COVID19の前ではJR四国と同様、極端なまでに終電が早まっており、栗林公園駅の場合は22時台に築港方面が1本、琴平方面が2本運行してソレで1日が終わってしまう。あんまし夜中はブラブラ歩かない方がよいということなのだろう。
この後、瓦町駅に戻ったものの、やっぱしことちゃんグッズが欲しいなと思い、窓口で聞いてみたところ、駅窓口でも一部商品を取り扱っているとのことだったので、ミニサイズのことちゃんをゲット。ホントはパスケースと令和の額縁を持ったことちゃん(注:NHKのテロップ放出ミス版)ステッカーが欲しかったが、どちらも取り扱いが終わっている模様。
この後はビジホで寝泊まりするに必要な飲料水などを購入し、写真の整理を済ませて爆睡した。