JRグループでは10月14日の「鉄道の日」にちなみ、全国のJR線が乗り放題になる「秋の乗り放題パス」を、毎年9月中旬~10月下旬にかけて発売している。
きっぷ
きっぷのルール・特約(2021年版の場合)
- 利用人数:1人のみ
- 利用期間:2021年10月2日~10月24日
- 発売期間:2021年9月11日~10月22日
- 利用できる日:利用期間であれば平日でもOK
- 有効期間:利用開始日から連続した3日間
- 発売箇所:みどりの窓口(または指定席券売機)・旅行会社
- 利用可能区間:JR全線(BRT気仙沼線・BRT大船渡線・JR宮島フェリーも対象。本州と北海道の往復には、別途「北海道新幹線オプション券」を購入すれば、奥津軽いまべつ駅~木古内駅の普通車自由席と、道南いさりび鉄道の木古内駅~五稜郭駅も利用可能)
- 乗車できる列車:新快速・快速・普通列車
※一部特例を除いて、在来線特急は一切利用できません。別途、特急列車の乗車券・特急券(+指定券)の購入が必要です。- おねだん:(おとな)7,850円 / (こども)3,920円
- 重複割引:ございません
- 特典:JRグループのホテルにおいて、事前に電話で予約した後、目的のホテル受付で秋の乗り放題パスの券面を提示すれば、宿泊料金を1割引にするサービスあり。
いわゆる「青春18きっぷ」の秋版
上記の発売・利用条件を見ても分かるとおり、JR各社が春・夏・冬に実施する「青春18きっぷ」の中身とほぼ同じ。違いは「1人用限定で連続した3日間」という設定になっていることと、その性質上、「こども」向けのきっぷが設定されていることである。
1日あたりのおねだんは、単純計算で約2,620円。18きっぷの時が1日(回・人)で約2,410円であるため、秋の方が少し値が張る形になる。とはいえ、その差は約210円程度にしかないため、普段から「乗り鉄」主体で動いている場合は、あっさりと元を取り返せる。
駅スタンプ集めでJR線に乗車するが……
今回はJR九州管内と、久しぶりにJR西日本管内の山陽本線・山口線・宇部線をぶらりと出かける旅をしてみた。駅スタンプを集めていくというシンプルなもの。
JR西日本管内では窓口閉鎖・改札業務に特化するように見直されているが、駅員にスタンプを申告すればスグに貸し出してくれるため、そこそこ集めることが出来た。逆に、JR九州ではスタンプを撤去した駅が多数確認でき、直営駅でも様々な理由から廃止した所もあった。JR各社ごとに対応がまちまちであるのを見ると、駅鉄ファン向けのサービスとして提供するか否かで温度差があったと思う。
結論。3日間連続利用は、おじさんには堪える
連続3日間という設定だが、その間に7,850円以上の乗車をすれば元を取り返せるため、比較的中長距離な移動を伴う場合には有効。また、3日間は利用可能なので、1日目である程度乗車しておき、2日目は休憩して、3日目でもっかい遠い所へ行くといった使い方も可能。初めて利用したため、元を取り換えそうと無茶しまくったが、冷静に考えれば、2日目は飛ばして良かったなぁと思う。
ただ、さすがに加齢が進んだのか、修行に近い疑似18もキツくなった。来年もコレを買うかは謎。