そらマメさん鉄道局・流通局

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YC1系

 長崎支社管内の非電化路線では、従来存在した国鉄キハ40形・47形などに代わり、ディーゼル+蓄電池で動かす「YC1系」(優しくて力持ち)気動車が運用されている。初出は2020年3月のダイヤ改正で、その後、段階的に投入・置き換えを行った結果、2021年7月1日までに全てYC1系で共通化された。

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竹松駅に停車中のYC1系

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諫早駅にて。昔の気動車はどこへ……?

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2020年11月に訪問した地点では、国鉄時代の気動車と混在していた。

 以前にも乗車したことはあるが、従来の気動車と比較すると、割と静かに走行するところが高評価。もちろん、上り坂や加速時には気動車特有の騒音が発生するものの、加速した後は電気の力を利用して無音で走り続けるため、パッと見、電車かと勘違いしそうになる。

 写真にはないが、内装も大変綺麗で、どことなく819系DENCHAのような雰囲気に近い。行き先案内(サボ)も4カ国語に対応したLED方式のモノを使っていたり、上品な製品で作ったクロスシートが導入されていたりと、一気に現代化した印象を受ける。

 乗車していて、長崎の人たちが羨ましいなぁ~と思う。福岡県内で国鉄時代の気動車が残されているのは、日田彦山線後藤寺線。いずれも戦力外の危機が迫るが、新飯塚⇔後藤寺 or 添田⇔城野・小倉の間は1時間1本以上と、筑豊と小倉の足としてまだまだ現役。YC1系、是非、筑豊にも来んね~って言いたくなりましたわ。

 なお、西九州新幹線の開業に伴い、長崎本線肥前浜駅諫早駅は、全て非電化に降格する方針となっている。残る諫早~長崎(市布経由)でも新幹線開業後は特急列車(かもめ)が無くなり、YC1系主体の鉄道路線になることから、様子を見て非電化に降格するだろう。