そらマメさん鉄道局・流通局

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鹿児島本線の快速、実質廃止へ

西九州新幹線が開業します 在来線各線区でダイヤを見直します
九州旅客鉄道株式会社 2022年6月10日付)

news.mynavi.jp

霊夢)ひえっ!快速・区快まで減らすのぉ?
魔理沙)チョッとやりすぎじゃないかだぜ?

 9月23日に西九州新幹線(武雄温泉~長崎)が開業するにあたり、それに伴う在来線の再編も実施される。

 基本的には博多~鳥栖~佐賀・長崎方面の優等列車を改善(特急「リレーかもめ」「リレーみどり&ハウステンボス」「かささぎ」を最優先とするダイヤ)と、通勤・通学時間帯の本数削減が主だが、シレッと「データイムの快速を、原則として福間と鳥栖の間に固定」というダイヤに見直される。これにより、データイムの快速が極端に減るばかりか、特に区間快速に依存してきた鳥栖以南では、快速が全く走らない完全なローカル線に降格することになり、当該線区では事実上の快速廃止となる見通し

区間快速見直しの考え方

魔理沙)2022年9月のダイヤ見直し前まで導入されていた、区間快速のパターンだぜ。

 以前の区間快速は系統がやや複雑で、小倉~大牟田を通しで運行する快速列車が1時間に1~2本程度途中の区間快速が「福間~博多」「博多~二日市」「博多~荒木」「鳥栖大牟田」と4系統に分かれた上で、別枠で普通列車が区快を補うような編成をしていた。

魔理沙データイムに限り、全線通しの快速は廃止。
福間~鳥栖の区快に限定し、残りは普通列車で補充するようになるぜ。

 見直し後はデータイム時の全線快速通しは廃止され、区間快速も「福間~二日市」「福間~鳥栖」までに短くなる区間快速の範囲が短くなる反面、各駅停車の「普通」の範囲が細分化され、原則として福間~大牟田間を有効活用するような仕組みに変わる。また、区間快速の南端である鳥栖駅では、久留米・大牟田・熊本方面へ向かう列車と接続する。恐らく対面乗り換えで、鳥栖以南は完全に815系・817系/2両編成ワンマン列車になるものとみられる。

 久留米ではなく鳥栖で強制乗り換えを求める理由としては、博多~新鳥栖・佐賀~武雄温泉の西九州新幹線が未整備となっており、少しでも「リレーかもめ」「リレーみどり&ハウステンボス」を優先させることや、元からデータイムの利用客が少ない筑後地方の利用状況を、より現実的なものに転換させる狙いがあるだろう。JR久留米駅から乗って、区快で博多へ、みたいな乗車方法がし辛くなるので、これは厳しい。

 なお、門司港~折尾を結んでいた列車に関しては、時間帯によってはそのまま筑豊本線福北ゆたか線)経由で直方駅へダイレクトに向かう系統が追加された。これは折尾駅の立体交差工事が完了し、短絡線の身代わりとして、そのまま中間・直方・新飯塚方面への連絡が行いやすくなったからと推測している。「列車は昔の国電415系だが、門司港・小倉⇔折尾・直方をひとつの列車で行き来しやすくなった」と考えれば、コレは大きく改善されたと見ていいだろう。折尾駅で乗り換える必要ないし。

鳥栖以南は「自由契約選手」みたいな扱いに

霊夢)区快が無くなったら博多に行きにくくなるわ。ロコツなまでの「新幹線乗れ!」なやり方ね。

 前述の通り、鳥栖より南側はデータイムの快速が全く走らない、完全なローカル線に降格する。上の図は2022年6月地点でのJR久留米駅・平日上りを、単純に快速廃止・区快を普通に降格と見なして描いた予想ダイヤだが、頼みの綱とも言える快速が無く、全て鳥栖駅で乗り換えを強制されてしまう。正直、これはとても不便だが、昼間は福岡・北九州都市圏ほどの利用客がいる訳でも無く、都市間輸送に関しても九州新幹線の開業でその役割は終焉したわけだから、ある意味、このような形になるのは当然だろう。そのための新幹線があるわけだし。

 プロ野球において、球団の支配下に置かれずに自由に球団と契約できる状態のことを自由契約選手」と呼ぶ。たとえは悪いが鳥栖より南側の鹿児島本線は、今後は自由契約のもと、年俸大幅ダウン(鉄道だと1~2時間1本)でも一応面倒は見る」のような扱いに変わっていくかなとみている。

霊夢)ダイヤ見直しを何度も行った結果、あれ?JR山陽線山口県区間みたいなダイヤに?

 都市間輸送の役割が終わったばかりか、地域間輸送の役割も放棄となれば、JR九州は沿線自治体に対し、戦力外通告廃線・交通モード転換・第3セクター譲渡・西鉄電車への乗り換え推奨)も出してくるかなとみている。ただ、現在でも通勤時間帯は「博多⇔大牟田・荒尾」「大牟田・荒尾⇔熊本」「熊本⇔八代」の利用に対し相応の利用客がいることや、鳥栖駅でリレー特急に乗り換えて通勤する客層がいることを考えると、スグに路線廃止、または別形態での利用転換を強く求めるとは考えづらい。

 それでもJR九州の経営状態がとんでもなくお荷物状態であることや、有人駅を中途半端に廃止、あるいは極端な時短営業に切り替え、指定席券売機による代替措置も一切行わないとしているあたり、鳥栖以南が今後も安泰安泰と言えるかは微妙だ現実的な落しどころとしては「データイム普通列車が1時間に1本走れれば、ソレで」になるかと予想する

これも時代の流れ。どんなに足掻こうが、私は「理解しました」と言うしかない。