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SUGOCAエリア延伸

西九州エリアにICカード乗車券SUGOCAを導入します!
九州旅客鉄道株式会社・佐賀県長崎県 / 2022年8月22日付)

www.nishinippon.co.jp 長崎本線(佐賀~江北)・佐世保線(全線)・大村線早岐ハウステンボス)の3線区は、執筆地点ではSUGOCAなどの交通系ICカードを利用することが出来ない。

 以前から佐賀県長崎県との話し合いで、西九州新幹線開業後の在来線活用において、交通系ICカードの導入を推進していた。JR九州と協議した結果、設置費用を自治体が全額負担する形で導入する。運用開始は2024年度から。

利用可能エリア

 利用可能エリアの中で気掛かりなものとして、毎年11月に開催される佐賀バルーンフェスタ開催時のみ開設される、臨時のバルーンさが駅も交通系ICカードが利用できるところ。何となく想像は付くが、簡易式カードリーダーをどこからか持ち込むものとみられる。

 もう一つは「エリア跨ぎ」が規制されているところ。同じ長崎県でも、佐世保早岐⇔佐賀・鳥栖・博多方面は「福岡・佐賀・大分・熊本エリア」として解釈される一方、竹松駅より南側の大村線長崎本線(市布・長与経由)は「長崎エリア」として独立しているため、佐世保ハウステンボス⇔竹松・諫早・長崎との間は連続して利用することが出来ない

 佐世保⇔長崎の間は、同じ長崎県内でも気動車で通勤している客層がいるため、このエリア跨ぎに規制を掛けるのはいかがなモノかと思うが、単に運賃計算が面倒になるためだろう。規制緩和するにしても、定期券利用時で途中下車しないことを条件に適用、みたいな流れになるのでは?

 なお、コレとは一足お先に、ICOCA下関駅延伸(徳山⇔下関)が2023年春のダイヤ改正に合わせて導入される。しかし、下関駅JR西日本と九州とで会社境界を跨ぐため、下関駅をそのまま連続利用することは出来ない。米原駅JR東海・西日本)の時と同様、一旦、改札を出て再入場する形態になる見通しになることから、地図上では「佐世保⇔博多・小倉⇔下関⇔大阪・名古屋・東京方面」の連続利用が可能になるように見えても、実際にはその都度下車・退場する手間が発生する。中長距離移動は磁気券で。

カエルくん「佐賀・長崎のSUGOCAエリアは、約10年前の段階で完成されているんだけどね」

 SUGOCAの導入は、2015年11月の宮崎エリア新設を以て完成しており、これ以上の延伸はないと思われてきた。しかし、沿線自治体が導入に掛かる費用を自腹で負担するという条件であれば、JR九州側も利用状況を勘案しながら延伸に合意する事例が出来たといえる。

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 ちなみに、ハウステンボス駅に関しては、肝心のハウステンボスが身売りという方向で調整が進められている。この駅、将来的にどうなっちゃうのでしょうね?