衆議院選挙2024の開票結果と、それに伴う当確情報は、西部本社管内では福岡・北九州都市圏とそれ以外の地域とでは大きなタイムラグがあり、遠方地ほど輸送の関係で記載される情報が薄くなっていく(早版・遅版・最終版の違い)。
筑後エリアにおける印刷推測時間は、下記の通り。
算出方法は「福岡県内の衆議院選挙区において、当選確実となった立候補者を、NHK福岡放送局がいつ出したか」とか「朝日新聞・読売新聞などがSNS等を通じて出した当確時間」「西日本新聞に掲載された、共同通信による当確掲載時刻」などの情報媒体をもとに、独自に推測している。
福岡県内の取材を担当する西日本新聞(共同通信)や、元から選挙に強い朝日新聞等は、可能な限りギリギリまで当確情報を掲載し、そこから委託先の印刷工場に転送→印刷→特別配送体制で販売店に送り込んでいる。その甲斐もあり、西日本(共同)・朝日・読売・毎日は「自公政権過半数割れで大爆死」が一面トップになっている。
一方で、もとから印刷時間が極端に早く、一回刷りで対処している九州産経は「ゼロ打ち」(午後8時の締め切りと同時に当選確実となった候補者を報じる手法。どう考えても絶対にコイツが勝つと分かりきった候補者に対し、午後8時の地点で「当確」を出す)候補者のみ掲載。記事には別地域で当選した人の話もあるなど、当確者一覧と分析記事が全く一致しない部分もあった。
日本経済新聞は、筑後エリアでは「過半数割れの公算」といった表現をしており、西・朝・読・毎が「過半数割れ」という表記をボカした書き方をしている。在福では1区の井上氏等の当確が未記載となっており、かなり前倒しして印刷を始めたかなと邪推した。
日経は慢性的な輸送人員の確保が困難な状態が続いていることや、在福だと西日本・朝日新聞の販売店等に配達・集金業務を委託している(日経専売店・直営店が少ない)都合上、他紙以上に早々と印刷してしまう傾向があるものの、今回に関しては0時手前で印刷を始めている様子が窺えたことから、内心、紙媒体と距離を置きたいという意思表示さえ伺える。
国政選挙ならではの「いつ頃印刷を始めたのか?」を推測する記事。これだから選挙は楽しいのだ。