QRチケレス対象外なのにQRが存在する駅


通常、QRチケレスは「博多駅を発着とするトクトクきっぷを電子化した線区」に限定されているため、それに含まれない他の線区では、QRチケレスでの乗車は一切出来ない。しかし、例外的に下記の線区は、その線区内にある鉄道駅での乗り降りを行う場合に限り、特例として乗車できる。
これらに共通しているのは、福岡市内区間・北九州市内区間。「そんなのネット予約きっぷにあったかな?」となるが、一部のトクトクきっぷは「市内からの発着」に対応している。2025年1月地点では、
この2種類。執筆地点では特例的に「福岡市内」「北九州市内」と大きな枠組みの中で、デジタル化した乗車券の取扱に対応している印象だが、折を見て「QRチケレスを使う場合は、●●市内区間発売分を廃止」とする公算が高い。
日田彦山線の志井公園駅を利用した時、なんでQRチケレスの対象外なのに、ココに改札ポスターがあるのかと疑問に思ってただけに、極々一部のトクトクきっぷは無人駅だらけの「市内区間」からの乗車・下車に対処してるんだなと考えさせられた。
無人駅なのに?
日豊本線・幸崎駅は、合理化の末に2016年3月末を以て窓口が廃止され、現在は無人化されている(スマート・サポート・ステーション導入による遠隔応対)。通常、無人駅にはQRチケレスの改札はポスターで対処するところだが、当駅は簡易式の読み取り装置が設けられていた。

幸崎駅はホームライナー扱いで、上り朝2本/下り朝・夕方それぞれ2本の特急「ソニック」「にちりん」が停車する。そのため、一応はQRを有効にした状態でスムーズに改札を行えるよう、簡易式の端末を設置することで便宜を図っているものとみられる。
簡易式端末は、武雄温泉駅以外の西九州新幹線の鉄道駅にも採用されている。QRチケレス用の自動改札機を実装せずに独立しているのは、東海道・山陽新幹線用の改札機とはベンダーが異なるため。九州新幹線がQRチケレスに対応できないのも、JR東海・西日本と、自動改札機を製造するベンダーとの間で調整が必要になる。

QR改札は、出札窓口沿いの狭い通路を通る必要がある。

「リレー方式」を逆手に取っており、ある意味、苦肉の策。
こうみてみると、取りあえず導入はしてみたものの、当面は博多発のトクトクきっぷを電子化しつつ、必要に応じてフル改札・簡易端末・ポスター改札でやり繰りしてる様子が窺える。今後の利用増次第では、元々はポスター改札だった所に簡易端末を設置したり、簡易端末では捌ききれないのであればフル改札機を改造する、と言った手立ても考えられる。少しだけ注視してみていきたい。