fuwafuwaame.hatenablog.com↑の話も参照。
1月31日発行・2月1日付を以て、産業経済新聞社が発行する夕刊紙「夕刊フジ」は廃刊となった。


最終号の一面は、保守系論客で知られる、ジャーナリストの櫻井よしこさんによるインタビューで、保守論壇としての夕刊フジに関する話などを軸とした内容が記されている(櫻井氏以外では高市早苗議員・安倍昭恵夫人・五木寛之氏・川藤幸三氏にインタビューを行っている)。基本的には最終号だけあり、紙面の中身も終売に対する思いを中心としたコラムになっており、いつもの保守イデオロギーさは、どことなく封印された印象を受けた。
最後の終面は読売巨人軍の岡本和真内野手。「夕刊フジが休刊?買収したる!!!」と、ジョークの利いた夕刊フジの思い出話であり、それを以て夕刊フジは完全に廃刊となった。なお、最終巻には寸前まで掲載されてたとみられるアダルト面はありませんでした()

廃刊に先駆けて、56年間の夕刊フジの歴史を綴った特別版も調達済み。昭和時代をよく知らない私からしたら、なかなか興味深い事件などを知ることが出来て、感銘深く読ませて頂いた。
注目すべき最後の企業広告
廃刊に相応しく、様々な所からの労い広告が記されており、最終回のテーマに沿った広告を出しているスポンサーを列挙すると、下記の通りになった。

広告で意外だったのがJR東海かなと。東海道新幹線の道中にある駅では、KIOSK・ベルマートなどで夕刊をタケノコ積みにする形で即売しており、電子版に置き換わる前まではサラリーマンの通勤・帰社途中で夕刊フジ・ゲンダイ・東スポなどを購入するのがお約束だったから。JR東海が労い広告を出すあたり、鉄道文化における夕刊の存在も、遠い過去の話に見えてしまって仕方あるまい。
現に、和歌山からの帰省で新大阪駅構内の新幹線待ちをしていたが、駅構内のKIOSK・ベルマートでは、本来は新聞スタンドに並ぶべきはずの夕刊(日刊ゲンダイ・大阪スポーツ)が17時を過ぎても並んでいなかった。夕刊の需要も減り続ける一方なので、紙媒体文化が根付く大阪・関西であっても、その流れを抑制させるのは難しいだろう。
夕刊フジ最後の日
夕刊フジ編集部の最後の日の動画を見たけど、私は編集部署に関してはさほど興味がなく、まあ、「お疲れ様でした」と一言語る程度だった。自分の仕事は紙媒体を確実に宅配することであり、仕事の内容が全く違う。取材・編集とはちょっと考えが異なるのかな、と客観的に接している。
寧ろ、そこから印刷工場に紙面データを送信し、輪転機で印刷→配送→駅売りスタンドに並ぶという工程の方が興味があって、駅売りの準備をしてる最中にご高齢の方が廃刊に驚かれながらもササっと購入してくださる様子とかは感動したかな。ああ、こんな感じで銘柄が消えていくんやなぁ~ってね。あと、都内で配布される産経新聞東京本社の輪転機は、東京機械製作所製ってのも初めて知った(そこかよ)。
夕刊フジ廃刊は、単純に売れないということに加え、輸送業者の2024年問題への対応から、配送体制の根本的な見直しを迫られたことで供給が途絶えてしまった側面が大きい。そのため、廃刊同日に出した競合紙・日刊ゲンダイの公式SNSでは、ゲンダイも同じ目に遭うことに含みを持たせるポストを投稿している。

よって、辛うじて生き残った日刊ゲンダイ・東京スポーツ、それに一般紙やスポーツ紙も、今後の配送体制見直しが加速すれば、駅売り・コンビニ売りというのも遠い過去の話となり、消えていくことだろう。なのでスタンド買いするなら今のうちですよ。