そらマメさん鉄道局・流通局

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新報スポニチ THE FINAL(紙媒体)

 毎日新聞のスポーツ紙・スポーツニッポンの沖縄版である「新報スポニチ」は、3月31日付を以て紙媒体での供給を取りやめた。現在は電子版で供給している。

紙媒体としての供給を取りやめる広告

最終回はセンバツで天下を取った横浜高校の話。\横 浜 優 勝!/

 琉球新報社と一応、競合関係にある沖縄タイムス社が、朝日新聞系列の日刊スポーツ沖縄版を創刊するにあたり、新報と接点の深かった毎日新聞と提携する形で、沖縄向けにフランチャイズ扱いで発行したのが新報スポニチ沖縄タイムス版の日刊スポーツ同様、本土とは紙面構成がいくつか異なっている。

  • 競馬・公営競技面を削除
  • 東京本社管内の早版(9A相当)で供給するため、締切・印刷時間はメチャクチャ早い
  • アダルト面の削除
  • テレビ欄の削除
  • 広告は琉球新報社基準に差し替え(普段から反米・反基地関連のものばかり載っていたとみられる。なお、琉球新報本紙にある軍用地広告など、いかにも沖縄といえる広告は、最終回を見る限りでは皆無)
  • 第三種郵便物ではなく、通常の郵便物として発行。
  • おねだんは、宅配が1,029円・即売が60円。
  • 総じてかなり薄い(末期は12p)。薄いのはゴムだけでry

 番組表も無ければ、例の「スキッ!」もない、競馬・公営競技も無く、ただ単にプロ野球・大相撲・芸能といった話のみに限定されていることから、フランチャイズ扱いとはいえ、一応、現地でも条件付きで流通させてる程度でしかなかったものとみられる。

 個人的に興味深いのは、第三種郵便物指定から外れているところ。本家スポニチは第三種郵便物に指定された、名実ともに普通の「新聞」だが、新報スポニチはその指定がない。第三種に指定される条件を日本郵便の公式サイトで確認すると、

【対象になるもの】

  • 毎年4回以上、号を追って定期に発行するもの。
  • 掲載事項の性質上、発行の終期を予定し得ないもの。
  • 政治・経済・文化その他公共的な事項を報道し、または議論することを目的とし、あまねく発売されるもの。

【対象にならないもの】

  • 会報・会誌・社報その他団体が発行するもので、その団体または団体の構成員の消息、意見の交換等を主たる内容とするもの。
  • 広告が全体の印刷部分の50/100を超えるもの。
  • 1回の発行部数が500部に満たないもの。
  • 1回の発行部数に占める発売部数の割合が80/100に満たないもの。
  • 定価を付けてないもの。

 と記載されている。新報スポニチは第三種指定の対象になってはいるものの、新報社から公的に発行部数の公表を行っていないあたり、除外項目にある「1回の発行部数に占める発売部数の割合」の部分で指定外に引っかかった可能性が高い。沖縄タイムスフランチャイズで発行している日刊スポーツ沖縄版が第三種指定になっているのとは対照的。

※そもそも沖縄県いえども、総人口は約146万人、多数の離島を抱える土地柄を考慮すると、迂闊に大量発行できる土地柄とは言いづらいし、沖縄本土以外で琉球・沖タイ・各スポーツ紙・日経を持ち込むとなれば悪天候に左右されやすいため、必然的に発行部数を抑制せざるを得ない所はある。

スポニチ西部と新報スポニチの違い。
表題下の広告欄がなく、新報社はフランチャイズ扱いであることを示唆する。

所々にある本家の「第三種郵便物指定」表記も、新報スポニチには掲載されていない。

 第三種指定が無い場合は通常の郵便物となるため、空輸で持ち運びが可能な沖縄県内であっても供給できる場所は大きく限られるし、県外での供給は「物好き」レベル。近年の新聞用紙高騰も相まって輸送費がバカにならず、電子化して即売・宅配の見直しを行う方が得策と判断したとみられる。

 反米・反基地の話だけで全ページが埋まってしまう沖縄本土の2紙だが、その割には他と同様、読者減や製作費の高騰に悩まされていることだけは確かなようだ。

新報スポニチ(紙媒体)廃止に伴う代替措置

  • 電子版でも良ければ、そちらで。月ぎめ880円
    沖縄県内のみ・琉球新報本紙とのセット契約必須。
  • スポーツ情報は琉球新報本紙で。
    (宅配)3,075円
    (即売)150円
  • 競合紙の日刊スポーツ沖縄版は現在でも紙媒体を発売。