参議院選挙2025は、自民・公明与党が合わせて過半数割れとなり、事実上の敗北(もはや「大爆死」レベル)となった。一方、野党では国民民主党・参政党が大幅に議席を伸ばし、最大野党の立憲民主党も堅調に票を積み重ねた。
昨年の衆議院選挙で敗北し、今回も過半数維持すら困難な情勢で政権運営を行うのは難しい。石破首相は続投をほのめかしているが、果たしてどうなる?
参院選2025の総括

報道機関の影響力低下(声だけデカい)
今回の選挙、特に報道機関を中心に大声で「SNSは危険!弾圧を強く求める!排外主義!参政党は危険!ファクトチェックで民意を!」と叫んでいた印象が強く、出口調査で最も有権者が重視する(トランプ関税導入後の)経済・物価高対策・年金などの社会保障問題(世代間の対立)にほぼ触れていなかった。
で、報道機関の望む結果になったかというと、全く以てそんな風にならず、選挙活動でヘイトスピーチを吐きまくっていた参政党が大きく議席を伸ばしている。次いで、労働者の味方だと思われている国民民主党。誰も外人問題や政治とカネといった、ワイドショーや一部の活動家が一方的に有利に結びつく政策など興味を持っていない失態を晒している。
有権者が求める「見えにくい争点」
- 実質賃金の低下:名目賃金は上がっても、物価上昇がそれを上回り、生活は苦しくなる一方。
- 移民政策の実質的転換:永住権取得要件の緩和など、制度変更が進むが、政党は正面から語らない。
- 年金制度の不安:持続可能性が問われる中、具体的な改革案は乏しい。
報道機関も参政党の飛躍を看過できないと判断し、ファクトチェックやSNSの危険性を全力で誇張することで存在意識を高める意図があったと思われるが、参政党の意思はともかく、普段から左派系活動家や団体とベッタリくっつき、客観的な事実を伝えることすら怠る(と思われてる)のが日常茶飯事の状況下ではマトモに相手にされず、逆に「誰かから言わされている」感が誇張され、かえって報道の不信感を招いてしまった印象が拭えない。正直、これは情けない。
(ずんだもん)世間の参院選への関心事は、報道が煽る「SNS危険論」よりも、生活に直結する現実的な問題に集中しているのだ。論点ずらしも甚だしいのだ。いったい、誰の顔を見ながら取材してるのだ?
(四国めたん)本来、SNSには情報の民主化や草の根の声の可視化といった利点もあるのに、それを無視して「危険性」だけを強調されてもねぇ。やかましかって。
参政党の今後はどうなるのか
急激に飛躍した参政党が「(狙った)極右・排外主義・反グローバリズム・反共産・陰謀・デマ吐き」というのは事実だし、見苦しい。議席が大幅に増えた所で野党であることに変わりないため、野党ならではの影に隠れがちな特性を使って、今まで以上に調子に乗るのは確実だろう。
但し、議席が増える分、マイナー政党の時と同じノリでトンデモ乱発をすれば、かえって反動が起きるリスクも大きくなるので、厨二病でいられるのは今が限界では?神谷代表も陰謀論のノリで国会に挑む姿勢を見直す声明を出している。
差別煽るリスクは?参政党・神谷代表「日本人ファーストは選挙の間だけ」
(JNN / 2025年7月15日)
彼らに投票した有権者も、極右路線を支持する人はそれなりにいるが、多くは既存政権の不満の受け皿としてココを選んでるフシの方が強く、流動票の集合体。特に若年~中年者層を中心に不満が募って選択の幅がなく、やむなくここを選んだって人の割合の方が大きい。
(魔理沙論説委員)総じて言えば、今回の選挙は「現役世代 vs 年寄り・活動家」という構図が基本だぜ。石破首相が唐突に思いついた税金バラマキも、労働者の多くは「ばらまくなら減税しろや」って声が大きいし、そこまでして有権者のパイが大きすぎる高齢者に、政府・与党がロコツなまでに忖度を行うのは世代間の助け合いとは大きく乖離しているから、「現役世代の言うことを聞いてくれる政党に託した」と解釈するのが一般的。
2000年代・2010年代の流動的な政治体制を見ていると、大抵、一定の周期でトンデモ右派・左派のマイナー政党や政治団体が出ては消え、出ては消え、の繰り返し。その経験からして、今は参政党が主流なのだろうと客観的に見させて頂いてる。
政府・与党は、この現実から目を背けず、一方で税・雇用保険と世代間のたすき掛けをより公平で現状に沿ったものに修正することが、今後の政権運営の課題といえる。
外国からの「飛び入り参加」(ロシアのスパイ疑惑)
選挙期間中、"切込隊長" こと山本一郎さんの指摘で、参政党を影でロシアが支えている疑惑をスクープとして暴いている。
- 参政党を支えたのはロシア製ボットによる反政府プロパガンダ(山本一郎)
- 外国からの選挙介入「日本も対象」、SNSで政府に批判的な大量投稿や日米分断あおる内容確認…政府警戒(読売新聞西部本社 2025年7月17日付)
結果的に、参政党はこの疑惑にサラッと対処したものの、仮に山本氏の指摘通りに外国からの選挙介入が事実だと思われれば、公職選挙法の改正やスパイ対策に本腰をあげる必要性も高まるだろう。「狙って左右極論で分断を図る」「ロシア人は日本語が読めないとか、AIの台頭でそんなのも遠い過去の話」「日本にはスパイ対策が全くなく、参謀能力も皆無なため、あっさりと分断を図れる」という指摘も、今の無防備状態では十分考えられる。
但し、「本当にロシアからの分断工作なのか?」「分断を狙ったSNS投稿を追跡するのは難しい」「本当かどうか見分けが付く前に報道機関が暴いたため、かえって混乱する事例が他国に見られる」と、懐疑的な見解もあるため、この辺は今後の進展次第だろうか。
- 海外からの干渉について想定すべき5つのこと(INODS UNVEIL)
- ロシアがSNSで選挙介入? 広がる懸念、専門家や政府の見解は
(朝日新聞西部本社 2025年7月19日付)
「首相続投」とか正気か?石破総理
- 自民党支持者の「半数が離れた!」/神谷参政党「驚異の躍進」の真相/久米晃・自民党元事務局長に聞く(月刊FACTA 2025年8月号)
- 参院「過半数割れでも首相は辞めない」自民内で強まる続投論 「石破おろし」起きるか焦点
(産経新聞 2025年7月15日付)
一部の報道では、今回の参院選で自公政権がボロ負け(大爆死レベル)したとしても、石破首相は責任取らずに首相を続投し、野党系政党との連立政権を模索するという見方を分析している。昨年の衆院選でも敗北し、今回も有権者の声に応えていると言えずの状況下で総理の座に居座るの、見苦しすぎる。
一方で、野党も議席獲得こそあり得るものの、政権交代が起こった旧・民主党政権後の迷走から、立民・国民を軸とした政権交代の機運すら上がらず、政権協力をする程度に留めた方がリスクが小さいと判断。実質的な「オール与党」を模索している話も。オール与党だと政治的緊迫感が何も起きず、昭和の55年体制に逆戻りするだけなんだが、それでいいの?
My 投票先


福岡選挙区では自民党の松山政司さんに、比例区では同じく自民党の山田太郎さんに投票させて頂いた。福岡区はシンプルに地元のことをちゃんと理解しているベテランに、比例区では国民の自由と権利にしっかり立ち向かう人を評価したかったため。
選挙期間中に獲得した「ビラ」(未遂)
ビラ集めしたかったけど、新聞購読を止めちゃったし、肝心のウチの爺さんがチラシ入れるのを拒否したためビラ集め出来ず。つか、チラシは店の貴重な収入源なんだから、かさばるなどといった個人的な感情で差し込み拒否なんかすんなよ。
各県の立候補者看板めぐり
山口県

ココは保守大国なので、自民党の北村経夫さんが当選確実。
【山口県の選挙区】
JR宇部線の某駅で確認。3枠は諸派政党になっており、いわゆる「貼る暇がない」案件。
福岡県

但し、どこでも全員の立候補者ポスターが貼られることはないため、「全員参戦」はレア。

【福岡県の選挙区】
役場とかでないと「全員参戦」ポスターを見ることが出来ないため、結果的に組織力・資金力がある政党・政治団体だけ並ぶ。
熊本県

【熊本県選挙区】
- 立花勝樹(諸)
- 馬場成志(自)
- 山口誠太郎(参)
- 鎌田聡(立)
郵便局めぐりした時に、偶然にも近くにあったので撮影。熊本って、自民王国ってイメージだけど、もしかしたら立憲立候補者が勝つかも?という選挙情勢。どうなったのでしょうかねぇ……。
選挙期間中は大分県に出向くことはあったが、ポスターがどこに貼られているか分からない or あっても移動中で停車できないなどの理由で見逃しちゃったのでね。まあ、次の国政選挙でまたお会いしましょう。


