新聞の購読料改定、または頒布・供給体制の見直しを、新聞社の社告を通じて正式に公表された情報をもとにまとめていく。2023年実施分は↓の記事を参考にどうぞ。
fuwafuwaame.hatenablog.com
初版 2024年1月県紙
夕刊娯楽紙
日本経済新聞の各種銘柄
その他
頒布・流通体制が変わる銘柄
廃刊
紙面構成の見直し
そのほか
更新 2024年4月
新聞の購読料改定、または頒布・供給体制の見直しを、新聞社の社告を通じて正式に公表された情報をもとにまとめていく。2023年実施分は↓の記事を参考にどうぞ。
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初版 2024年1月県紙
夕刊娯楽紙
日本経済新聞の各種銘柄
その他
頒布・流通体制が変わる銘柄
廃刊
紙面構成の見直し
そのほか
更新 2024年4月
中部経済新聞は、愛知県名古屋市中村区に本社を置き、東海3県と静岡県を取材対象とする地方紙。「経済」という名前の通り、トヨタ自動車やその関連企業、更には中京圏の重工業・機械・精密産業・農林水産業に関わる経済ニュースに特化した新聞である。
元々は中日新聞社の仲間であり、1946年11月の創刊からしばらくは中日新聞の社屋を借りて紙面編集を行い、独立した後も中日新聞社の印刷工場・販売店に委託する形で発行していることから、実質、中日新聞の経済専門紙と捉えることも可能(中日の連結子会社ではなく、現在は業務上のお付き合いという程度)。
経済紙ではあるものの、自社記事はさほど多くなく、大部分が共同通信の記事を借りて掲載している(中経は共同の加盟社)。そのため、経済面や一部の読み物コーナーは共同通信社の方針に沿った記事があり、地元の話とやや乖離する場面も見られる。
手元にある中部経済新聞は、日刊ゲンダイ中部版を申し込んだ時についでに取り寄せたもの。廃刊話でも取り上げた通り、1992年4月~2024年3月末までは、同社フランチャイズ版の日刊ゲンダイを発行していた。
fuwafuwaame.hatenablog.com 東海3県・静岡の企業ウォッチャーとしての活用はあるため、そちらで仕事をする際には有力な地元企業の情報源として活用する手立てはあると思う(でも、共同のオピニオン・イデオロギーがゴチャゴチャ入り交じるので、その辺は微妙)。
西日本新聞 春の新紙面
(西日本新聞社 2024年3月28日付社告・朝刊掲載)
西日本新聞は4月1日付朝刊より、紙面改造を実施している。ココでは生活面・福岡県域コーナーの改善や、電子版における一部サービスの強化が盛り込まれているが、一方では下記の内容が見直されている。
社告で紙面改造を言いつつも、配置を見直すという言及もあったため、他の県紙や一部の全国紙と同様にスリム化を図るのかなと予想していた。結果、そうなりましたとさ。
日刊現代社が紙面を作り、愛知県に本社を置く中部経済新聞社がフランチャイズ扱いで発行する「日刊ゲンダイ中部版」が、3月末で廃刊となる。
日刊ゲンダイ中部版は、中部経済新聞社が日刊現代社とフランチャイズ契約を結び、1992年4月に創刊。名古屋・東海3県向けの情報も含めて駅売り・コンビニ売りを行ってきた。廃刊の理由は特に挙げられていないが、予想する範囲では即売の需要低下や原材料費高騰などから、フランチャイズ契約を解消して中部経済新聞のみの発行・供給に絞り込んだ方が得策と判断したためとみられる。
中部経済新聞社からの供給は3月30日発行・4月1日付で終了するが、それ以降は大阪版の日刊ゲンダイを中日新聞販売店から持ち込む形態に切り替える。
【中部版廃止(発行取りやめ)後の対応について】
www.yomiuri.co.jpfuwafuwaame.hatenablog.com↑も参照。
読売新聞グループ本社は、読売新聞の購読料据え置きを今後も継続することを発表した。他の銘柄が値上げラッシュで阿鼻叫喚となって苦しんでいる最中、1年間の値上げ保留とその後の進退が注目されていた。
【読売新聞と姉妹紙の購読料金】
- セット版:4,400円
- 統合版:3,400円
- 朝刊一部売り:150円
- 夕刊一部売り:50円
- 読売KODOMO新聞:
宅配:550円 / 一部売り:160円- 読売中高生新聞:
宅配:850円 / 一部売り:220円
新聞情報社による報道では、直近の読売グループの動向としては他紙からの乗り換えを積極的に行う姿勢が見えているとのこと。具体的には下記の通り。
- 3本社(東京・大阪・西部)全ての部で入り止め(新聞購読契約の始まりと終わり)増紙が達成。
- 他紙の購読料値上げが響き、読売新聞に鞍替えする顧客層が増えた。
- 他紙からの乗り換えを継続しつつ、読売センター(販売店)が他紙の配達を受託する環境作りに積極的に取り組む。
※新聞情報(新聞情報社) 2024年1月31日付より
賛否はあれど、やはり読者からしたら、ストレート値上げは普通に堪える。どんなに地元に根付いた報道を掲げても、記者と売り捌く側とで大きな意識の乖離がある以上、値上げは最終手段として考えるべきことだと思う。もちろん、読売グループもこの状況が永続するとは考えにくいが、可能な限り踏ん張って読者層の奪い合いを行うことそのものは、まあ、いいんじゃないかな。
なお、読売本紙と姉妹紙は保留を続けるが、グループ会社が発行する銘柄は遠慮無く値上げしている(スポーツ報知・福島民友)。
値上げ社告を出した時、多くの新聞社が「読者に寄り添った紙面作りをする」と宣告することがある。
一見すると読者目線なのかなと思うが、辞書で寄り添うの意味を調べると「もたれ掛かるようにそばへ寄る」ということになる。即ち、編集の視点でみれば「読者に改心を強く求めさせるべく、徹底した布教活動を行う」とも解釈することも可能。
購読料改定で新聞代が大幅に値上げした場合、残紙の調整も含めて読者を減らすのは避けられないが、コアな読者(高齢者や一部の偏った思想を抱く社会運動家など)にしたら別にビクともしない。寧ろ、値上げでライトな読者層が減る分、よりコア読者層に媚びた紙面を作ることが可能になり、余計にカルト色の強い中身になる。結果として全国紙であれば報道屋としての役割を放棄して、オピニオン主体の宗教紙・機関紙じみた内容に、ブロック紙・地方紙であれば上述に加えて、自分たちの郷土取材を半ば諦めてしまうことになる。
この前、九州にある地方紙の夕刊を買ってみたが、自社記事は1つだけで、残りは全て共同通信から送られてくるオピニオンだらけで、直近のニュースは共同電ですら10本も満たなかった。値上げする時に自分たちの県紙を守ると宣言したけど、それは発行所と印刷・供給をする所が「県内」ってだけで、コア読者層に忖度しまくった、事実上の読者不在のメディアなんだなとシラケてしまった。よう発行し続けられるね。
他にも値上げ宣告をした地方紙を見ていると、以前は無かった共同からのオピニオンが異様に強化されていたり、自社記事の割合を減らしてステルス共同増強を施している銘柄が多々見受けられる。コア読者層には嬉しくてたまらないだろうが、端から見て、普通の人間からしたら客観的に「値段が高いだけで、中身は何もない」と思われても仕方あるまい。
こんな状況が慢性的に続く某紙。別に地元紙なんて思っておらず、ありゃ地元紙を自称した一種の政治思想紙だろうと。いくら地元の話を持ってきても、自分は県紙と思っていない。今の地点で見るなら、読売新聞で結構かな。読売も読売で主筆の「最近の日本人は」という言説はウザいんだが、前向きに物事報じるという所だけでも、チョッとだけ評価している(寧ろ、読売の方が全国紙なのにやたらと自分の郷土を詳しく伝える傾向が強くなった)。
今日は新聞休刊日です。
fuwafuwaame.hatenablog.com↑の話も参照。
2024年3月16日に、西鉄グループ(西鉄電車・西鉄バス)はダイヤ改正を実施した。この日は桜並木駅が開業し、新たに春日原駅が特急停車駅に格上げされるなど、西鉄二日市駅以北に対する列車の運行本数や間隔が大きく改善。コロナ禍以前の状態にまで回復したといえる。
花畑駅近くのコインパーキングで車を停め、まずは聖マリア病院前駅へ。昨日までは「試験場前駅」と呼ばれていた。訪問時は一部で旧駅名との混在があったが、いずれは解消されるものとみられる。後述の桜並木駅と違い、こちらは単に駅名が変わるだけなので、名称変更を呼びかけた病院と久留米市側との間でミニセレモニーが開催された程度。
聖マリア病院は、自分が仮死状態で生まれてきた時に緊急搬送され、その病院で集中治療を受けた結果、どうにかこうにか生存することが出来たと両親が言っており、いろんな意味で接点のある病院。なので、長い時を経て試験場前→聖マリア病院前になると聞いた時は、入れ替わり前後の駅をじっくり見学したいなと思っていた。達成できたのでヨシッ!
その後は花畑駅まで戻り、そこから急行列車を経由して桜並木駅へ。元々は西鉄バスの雑餉隈車庫だった場所を、天神大牟田線の高架化事業に合わせて駅を誘致したもの。新体制の雑餉隈車庫は旧車庫の反対側に移動済みで、跡地は訪問地点では野ざらし状態だった。
新設された桜並木駅は、駅の南側に住人達の手で守られている桜がたくさん植えられているから、という名称だという。計画段階では雑餉隈駅を当駅に移設する案も出されたが、周辺でマンションが造成されて都市開発が進んでいることなどから、敢えて増設という方向で話が進んだという。
前後区間が高架化されているため、駅舎も高架構造になっている。但し、自治体の請願駅という位置づけであるためか、施設設備はかなりシンプルで、パイプ管や簡素な壁面で対処するなど、鉄道施設以外の部分は比較的簡素な造りをしている。また、開業時は2つある出入口に対し、中央改札口しか利用できず、北改札口は開業式典の関係で立ち入りが禁止されていた(現在は普通に利用可能)。1階部分には、何かしら購買施設を誘致できそうな空き部屋があるため、今後の発展次第ではレガネット(西鉄ストア)あたりが入居するのではないかな~と思っている。
ホームにある駅名標は、背面に桜のデザインが描かれた特注品で、紫駅・花畑駅・西鉄新宮駅で見受けられるラッピング仕様になっている。
8時台に到着した時は客も疎らだったが、その後はゾロゾロと新駅披露を一目見ようと、周辺の住人や遠方客がやってきて大混雑。まあ、自分は駅舎を訪問することが目的だったので、臨時物販で限定品購入と周辺を散策して、早々と撤収した。途中下車を繰り返しながら、あっさりと花畑駅に戻って旅路は終了。……別にダイヤ改正当日に行動しなくても良かったのでは??とメシ食ってる時に反省していたのであった。