そらマメさん鉄道局・流通局

鉄道旅行・新聞の流通考察・雑談がメイン。

新聞社めぐり (5) 熊本日日新聞社

 熊本市中央区には、熊本県内の取材及び、県紙を発行している熊本日日新聞社がある。市内の郵便局めぐりのついでに企業訪問してみた。

熊本日日新聞社

 戦前に存在した熊日のルーツとなる旧・九州日日新聞社時代を経て、1981年に現在の中央区世安町に移転。それまでは中央区上通に社屋を設けており、現在は熊日会館として複合型多目的施設に転換されている。同一の敷地内にビルが3つあるが、元々は現在の1号館に相当する部分を利用して、紙面制作・印刷などを行っていた様子(1999年に本社機能を世安町と統合)。

 ココで熊日を一部買いしてみた。明確に売りさばきを行う部署があるため、領収書も熊本日日新聞社名義になっていた。

本社で購入した時の領収書

 新館の設立に伴い、それまで取材・紙面制作等に使っていたビルは関連会社が使用しているが、5階には熊日の歴史を司る「新聞博物館」が設けられている。現在のデジタル紙面編集を行う前、要するに活版で紙面を作っていた頃の部品や機械などが展示されており、昔は結構人力作戦だったんだね~と関心深く拝見させて頂いた。

新聞博物館に展示されている、いにしえの印刷機の一部

活版を使うに必要な活字棚(いわゆるスタンプ)

 訪問時は歌手の八代亜紀さんを追悼する展示企画が実施されていた。熊日にもちょくちょくと郷土を想う記事があり、それを回想するという内容だった。

ガンジツスゴクオモイシンブンの見直し案

 能登半島地震が元日に起きたことで、新聞業界としては一番そうなっては困る事態(翌日が休刊日・法人としては年末年始休み・記者や編集部はローテーションによるシフト勤務・販売店にしたら新聞を輸送できない地域が生じた、あるいは伝えたくても伝えられない・道路が寸断されて輸送不能etc)が発生してしまった。

 前例主義の日本の新聞業界が今更見直すとは考えにくいが、今後は元日の特別紙面発行と、それに伴う1月2日合同での休みは変更となるんじゃないかな。

 報道・調査の視点では能登半島地震の追悼と震災の記憶を伝え、販売・輸送の目線では昨今の販売部数・広告収入の減少などでページ数の削減が続き、とてもじゃないが元日特別紙面で乗り切ろうという状態にない(地元に根回しした所は大量ページだが、そうでないところは脆弱すぎる)。だとすれば、「報道の重要性」と「多様な生活環境への対応」などと言い切り、正月三が日にも通常体制で発行・供給する方が潔い。夕刊が存在する地域は、年末年始も通常通り発行。

 以前は春の大型連休が終わったら、その翌日が休刊日に設定していたが、購読者がジジババと活動家にほぼ固定されている状況下では、連休に対する広告を打ち出した所で効果は皆無。そうした事情から、GW明けの休刊日を見直して、第3月曜日に移動している。

 元日も正月三が日はそれなりにページは多いものの、よくて最大40ページ、別刷りは年末年始にスライドさせて分散、必要ならば夕刊記事として反映し、第3月曜日を休刊日にすればいいじゃん。供給は絶望的な人手不足なのに、熱心に新聞を読み、鵜呑みにして真に受けるシルバー民主主義助長アイテムとして、ジジババ・活動家からの根強い需要がある限り、見直したところで購読者は大喜びするだけだと思う。まあ、配達員にしたら苦行でしかないのだが。。

 

 話は異なるが、すっかり年寄りと社会運動家・活動家のための新聞に成り下がってしまい、ある種の「遊び場」みたいになった感がある。これがホントの「大人のおもちゃ」(

???「お前は何を言っているんだ」

デイリースポーツのページ数見直し

 いわゆる阪神タイガースファン御用達のデイリースポーツ(神戸新聞社)は、昨年の購読料値上げ以降、ページ数を約1割ほど削減しており、公営競技の試合が少ない時は最低18ページで推移している。これは他のスポーツ紙でも同じだが、一番の特徴は「おとなのパラダイス」(いわゆるアダルト面)が消滅した所である。2023年11月30日付で終了した様子。

 別の方からの情報で、いつの間にか「おとなの~」が消滅していたと聞いたので、この前の四国ドライブの時に一部買いして読んだ所、確かに例のページが無くなり、浮いた部分で公営競技の情報を無理やり押し込んでいるように感じた。

 アダルト面の存在は、即売で購読する中高年の男性層をターゲットにワザと掲載している側面が強く、廃刊になった西日本スポーツも、昭和から平成中期までは、普通に大人のページが載っていた。今のご時世、即売ですら平積み山積みの状態が普通で、コンビニに仕入れた部数がそのままの形で即売業者・新聞販売店に送り返される始末なので、それだったらいっそのこと廃止して、少しでもコスト削減に努めた方が理に適うという経営面での判断なのだろう。悲しいが、女性の人権問題やジェンダーとは全く無関係である。

大阪本社版のサンスポは今も残る

 ちなみに、大阪本社版のサンスポを購読してみたが、こちらは2024年2月13日地点では普通に生き残っていた。ただ、東京本社版のサンスポは「おはよう」のページが消滅していたため、折を見てデイリーに追従するものとみられる。アダルト面が掲載されているスポーツ紙・娯楽紙は、スポーツニッポンサンケイスポーツ夕刊フジ日刊ゲンダイ東京スポーツ(大スポ・中京スポ・九スポ)の5銘柄。

 休刊日版(臨時即売)のデイリー・サンスポを一読したが、休刊日プレゼントという独自の読者サービスを行っている。これは西部本社管内では見かけないため、即売・夕刊文化が色濃く残る関西ならではの新聞事情なのかもしれない。

新聞購読料改定表・発行見直し情報(2024年版)

 新聞の購読料改定、または頒布・供給体制の見直しを、新聞社の社告を通じて正式に公表された情報をもとにまとめていく。2023年実施分は↓の記事を参考にどうぞ。

fuwafuwaame.hatenablog.com

県紙

北陸・新潟

中国・四国地方

九州・沖縄

頒布・流通体制が変わる銘柄

廃刊

  • 日経産業新聞:3月29日付で廃刊し、完全な有料電子版のみの運用に変更へ。
  • 新潟日報「おとなプラス」:2月29日付で廃刊し、翌日付から新潟日報・朝刊と統合。
  • 朝日新聞夕刊(北海道版):3月31日付で廃刊し、翌日付から朝刊と統合。

値上げを "保留" している新聞

  • 読売新聞
    ※昨年3月に社告で「少なくとも1年間は値上げを保留」と説明しているため、早ければ今年3月以降に購読料見直しに言及する可能性あり。
  • 佐賀新聞
  • 長崎新聞 ……など

そのほか

今後も随時、更新していきます。

初版 2024年1月
更新 2024年2月19日

新聞社めぐり (4) 毎日新聞西部本社

 北九州市小倉北区には、毎日新聞の地域本社である毎日新聞西部本社」が立地している。ここは九州・山口向けの取材・販売などを統括的に行う地域本社で、別の方からバックナンバーのお使いを頼まれていたため、郵便局めぐりをする過程で立ち寄ってみた。

毎日新聞西部本社(北九州市小倉北区紺屋町)

またの名を "紺屋町"

 北九州にルーツを持つ朝日新聞・読売新聞が、戦後になって福岡市に本社機能を移転したのに対し、毎日新聞は現在でも小倉に本社機能を残している。これは「在福の新聞」でも紹介したが、今の北九州市を発足するにあたり、西部本社がかねてから「一つの街」を主張・根回しにしてきた経緯から、福岡に移転することで地元を捨てることはしていない。但し、ここも朝日新聞と同様に「登記上の本社は小倉」という程度に留め、福岡県内における総合的な取材は後述の福岡本部に託している。

報道機関としての毎日新聞西部本社玄関は、正面ではなく背面にある。

以前よりかは本社機能の要素は薄れたが、それでも未だに「北九州の新聞」と位置づけられている。

 来社して、朝刊とスポニチを購入してみた。朝日新聞と異なり、毎日新聞は明確に新聞の売りさばきや販売に関する統括業務を行う部署が入居している(実際のフロアには向かえず、1階の受付嬢から呼び出して貰う)。要望通りにしっかりと丁寧にバックナンバーの購読ができた。お忙しい中、対応して頂き、ありがとうございました(ペコリ

毎日新聞朝刊の領収書

スポニチの領収書(紺屋町)

スポニチの領収書(福岡天神)

 毎日新聞西部本社ビル(毎日ビルディング)は、一部のフロアで毎日新聞の報道調査・販売・グループ会社・RKB毎日放送北九州支社等が入居しているが、他は貸しテナントになっており、1階部分は北九州市商工会議所が使用している。やはり地元・北九州とのご縁があるからなのだろうか。

毎日西部会館に入居するテナント(2024年2月地点)

商工会議所。報道機関……だよね?

なるほドリ「久々の里帰り、楽しかったです」(語彙)

 ちなみに、福岡天神にも取材拠点があり、そちらは毎日新聞西部本社・福岡本部」として、福岡・筑後・佐賀エリアの取材・販売業務などを行っている。こちらは西鉄イン福岡(ビジネスホテル)の一部を借りており、北九州のソレと比較すると規模は小さい。

西部本社福岡本部

新聞社めぐり (3) 朝日新聞西部本社

 小倉城の隣にはリバーウォーク北九州があり、様々な商業テナントが入居している。それとは別に企業のオフィスとして使用する部分があり、8階に朝日新聞西部本社がある。案内板では申し訳程度に来社を示す案内こそあるものの、実際にはそこに到達することは難しい。

朝日新聞連絡口」という所から入るものの、新聞社がどこに入居しているかまでは説明がない。

西部本社は8階にあり、九州朝日放送の北九州支社も入居している。

 実際に来社しても、報道機関という性質上、硬い扉で覆われているのは当然として、インターホンで趣旨を伝えても「売りさばき業務は行っていませんので……」とガードマンが丁寧に説明してくる。

 かつては現地でのバックナンバー売りさばき業務も行っていたようだが、朝日新聞社(グループ全般)の方針で取材・販売業務の見直しが実施され、単純に北九州地区の取材のみに特化しているとのこと。博多駅前にある例の福岡本部も同じとみられる。それを踏まえると、西部本社いえど、あくまでも「登記上の本社」という位置づけに過ぎないようだ

 ちなみに、肝心の朝刊はというと……。【ノーコメント】

霊夢「で?だから何?な記事やなwwww」
魔理沙「不正献金じゃなくて、あくまでそうして欲しいという "請願" 級の話。そんなもん誰だってあるぜや」

 リバーウォーク北九州には、他にもNHK九州放送も入居している。なぜ同じ県内で2つもNHKの演奏所があるんでしょうかねぇ……。

受信税関連で絡まれそうだった(大嘘)ので、外観だけで。