福岡県と沿線自治体が出資して運営する第3セクターの鉄道会社「平成筑豊鉄道」では、1日フリー乗車券である「ちくまるキップ」を発売している。
きっぷのルール・特約(2024年12月現在)
いわゆるフリー乗車券だが、このきっぷのポイントは提携先の日帰り温泉に入浴できる所。もしも入浴した場合には、きっぷの右上部に刻まれたナンバリングの部分を切り取られる。提携先の入浴施設は、「源じいの森温泉」(赤村 / 源じいの森駅最寄り)「日王の湯」(福智町 / 金田駅最寄り)「ふじ湯の里」(福智町 / 金田駅最寄り)の3施設だが、源じいの森温泉以外は駅から遠く離れているため、金田駅と温泉の間は無料の送迎バスが運行されている。
「1,000円払って乗り放題、それに日帰り温泉も入れちゃうもんね!」ってあたり、大丈夫なのかな?とも思ったが、フリーきっぷ発動時に平成筑豊鉄道の車内を眺めていたら、鉄道利用者の殆どが私と同じくちくまるキップを発動しており、後は地元の人がチョイ乗り(概ね4~5区内)で使う程度だったため、慢性的赤字が続く平成筑豊鉄道としては、直方⇔行橋とほぼ同運賃の価格設定でもペイできる、貴重な収入源と判断しているためだと思われる。
平成筑豊鉄道は実質県営の鉄道会社であり、今、福岡県とその沿線自治体は、存続へ向けて法定協議を開いて、平筑の去蹴を議論している。一介の県民として、今更感はあれども、もしも戦力外になることを身構える上でも、年数回乗車したいなとは思う(全然冷やかしレベルなんだけど)。