JR九州などのJRグループでは、全国共通の乗車券・特急券・指定席券等の発券にはMARS(マルス)端末と呼ばれる中央会計処理システムが導入され、JR各社ではベンダーとの取引の上で、それぞれ独自の端末を設けている。
- JR九州:高見沢サイバネティックス製(一部例外あり)
- JR西日本:JR西日本テクシア製
JR以外の九州各地の鉄道事業者が採用している券売機は、社局ごとに異なっているが、概ね、下記のベンダーのものを使っている様子。
西日本鉄道

西鉄はオムロン製
西鉄電車の近距離券売機は、オムロン製のものを採用している。JR九州と異なり、近距離券売機は全てタッチパネル式。ボタンを押した時の感度が少し弱いのか、強く押さないと反応しない印象を受ける。

西鉄電車のきっぷボタン画面
タッチパネルの画面は2カラム構成で、通常は左カラムに「nimoca」(チャージ・無記名式カード購入・利用履歴発行)「片道きっぷ」「往復きっぷ」の3種類が表示される。定期券購入機能が付属したものは「IC定期券」、貝塚線では地下鉄連絡乗車券まで含めた「地下鉄」ボタンが表示される。
福岡市地下鉄

福岡市地下鉄は日本信号
福岡市地下鉄は日本信号製の近距離券売機が採用されている。最新型はICカードを差し込むのではなく、専用の台に置くことでチャージ処理を行ったり、タッチパネルの画面が16:9サイズのものになるなど、より現代的に。
なお、地下鉄では2028年度までにQR乗車券への移行が計画されており、状況によっては今の券売機も更新される公算が高まっている。
メニュー画面は……撮影してない。
平成筑豊鉄道

平成筑豊鉄道はシンフォニア・エンジニアリング製

食堂の定食メニューみたい
平成筑豊鉄道はシンフォニア・エンジニアリング製の押しボタン式券売機が採用されている。JR九州も、現在の高見沢サイバネティックス製に共通化する前は、SE社の券売機が混在していた。
近距離券売機とは言うものの、どことなく食券機とほぼ変わらない。また、平成筑豊鉄道自体が車内精算を前提としているため、コレがあるのは直方・田川伊田・田川後藤寺・行橋の4駅しかない。
7×7マス・合計49個の押しボタンがあり、その中に下車駅までの運賃が書かれたボタンと、おとな/こども切り替え、数枚同時購入が出来るボタンがある。乗り放題きっぷの「ちくまるキップ」は券売機で購入できず、車内で直接購入する。
甘木鉄道

甘木鉄道もシンフォニア・エンジニアリング製

なにげにマルチバイリンガルに対応してる
甘木鉄道もシンフォニア・エンジニアリング製の近距離券売機を採用している。但し、こちらはタッチパネル式で、乗車券(片道・往復)・11枚つづり回数券・1日乗車券の4メニューから選ぶ仕組みになっている。
もとより、甘木鉄道は車内精算が前提であるため、券売機も甘木駅にしか設置されていない。
島原鉄道

島原鉄道もシンフォニア・エンジニアリング製

島鉄のきっぷメニュー
島原鉄道の一部駅で採用されている近距離券売機も、甘木鉄道と同様のシンフォニア・エンジニアリング製のタッチパネル券売機を採用。左カラムには乗車券(片道・回数券)・企画券の3つが用意されている。
島鉄で駅員が駐在する駅では入場券の購入が必要になるが、メニュー内には存在しないため、駅員に申告する必要がある。
松浦鉄道

松浦鉄道もシンフォニア・エンジニアリング製

nimocaのことが貼ってあるが、そもそも券売機でICカード使えんし。
松浦鉄道も平成筑豊鉄道で使われるシンフォニア・エンジニアリング製の券売機(食券機)を採用している。物理ボタン式であり、一部の経路(伊万里⇔有田など)では往復乗車券も扱う。MR線乗り放題きっぷやらは、窓口または運転士で。
南阿蘇鉄道

南鉄の券売機はグローリー社

メニューはまんま、食券機。
南阿蘇鉄道の近距離券売機は、グローリー社が作っている食券機を流用している。券売機は起点の立野駅と終点の高森駅しかない。高森駅ではJR線との連絡乗車券も扱う(熊本駅~宮地駅のみ)。そこらの食券機と同じな上、キャッシュレス決済(タッチ式クレジットカード・交通系ICカード・スマホQR決済など)にまで対応するという大盤振る舞い。
くま川鉄道

くま川鉄道はNECマグナスコミュニケーションズ社(旧・ネッツエスアイ東洋社)製
くま川鉄道はNECマグナスコミュニケーションズ社(旧・ネッツエスアイ東洋社)製の食券機……改め、近距離券売機を採用している。押しボタン式で、おとな向けのボタンと、こども向けのボタンがそれぞれ1個ずつ敷き詰められている様子が印象的。
肥薩おれんじ鉄道

肥薩おれんじ鉄道もNECマグナスコミュニケーションズ社(旧・ネッツエスアイ東洋社)製

OR線完結よりも、JR線との連絡乗車券のラインナップに度肝を抜く。
肥薩おれんじ鉄道もNEC系のベンダーによる、食券型の自動券売機を採用している。OR線完結よりも、OR線で繋がるJR線の品揃え(即ち、連絡乗車券)が非常に充実しており、熊本県区間では熊本駅・肥後大津駅・三角駅まで、鹿児島県区間では鹿児島中央駅・指宿駅・国分駅まで対応するなど、明らかにサイドメニューに力が入っている様子が窺える。他には入場券(駅員駐在の場合)・乗り放題きっぷのスイッチもある。
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ここに挙がっていない北九州モノレールや、熊本電鉄・市電などは券売機の写真がないか、そもそもが車内精算のみの運用体制かのどっちかである。
人の出入りが激しく、きっぷで捌かないと対処できない所ではオムロン・SE・日本信号製の券売機となり、逆に車内精算を前提としつつも、一応、紙のきっぷ購入による乗車も可能としている所では食券機(グローリー社・NEC系)といった具合で棲み分けしている印象だった。