そらマメさん鉄道局・流通局

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九州アプリくじきっぷ(第2弾)

 JR九州の公式アプリからの予約に限定する形で、博多からランダムで行き先を決めちゃうトクトクきっぷ「九州アプリくじきっぷ」が出たので、昨日、実際に購入してみた。

きっぷのルール・特約

  • 利用人数:1人につき1枚のみ。同一アカウントで最大2人まで購入可能。
  • 利用期間:2025年1月7日~2025年3月19日
  • 発売期間:2025年1月1日~2025年3月18日
    ※「くじ券」(エントリー代)として、最初の購入時に4,500円徴収。その後、平日版で500円、全日版で1,500円別途徴収。
  • 有効期間:利用者が指定した日のみ(きっぷの条件次第で、最大3日間)
  • 発売箇所:JR九州公式アプリからの予約のみ。受け取りはJR九州管内のみどりの窓口、または指定席券売機で。
  • 利用可能区間・乗車できる列車:
    JR九州3日間乗り放題】 JR九州管内の鉄道路線が全線乗り放題。日田彦山線BRT乗車可能。新幹線・特急も乗車可能で、指定席も最大6回まで利用可能。(当選確率5%)
    【福岡市内⇔鹿児島中央】 九州新幹線の往復指定席で、博多と鹿児島中央を利用可能。(当選確率5%)
    【福岡市内⇔宮崎】 九州新幹線は往復指定席、鹿児島中央と宮崎は特急「きりしま」を自由席で移動。鹿児島中央で途中下車してもよい。その場合は前途無効。(当選確率5%)
    【博多⇔熊本・水前寺】 九州新幹線は「つばめ」往復指定席限定。熊本と水前寺の間は普通列車で移動。熊本で途中下車してもよい。その場合は前途無効。(当選確率45%)
    【博多⇔長崎・浦上】 「リレーかもめ」+「かもめ」往復指定席限定。長崎と浦上の間は普通列車で移動。長崎で途中下車してもよい。その場合は前途無効。(当選確率10%)
    【博多⇔大分・佐伯】 博多と大分は特急「ソニック」往復指定席限定。大分と佐伯は特急「にちりん」の自由席で移動(「にちりんシーガイア」利用時に限り、大分⇔佐伯の指定席を利用可)。大分で途中下車してもよい。その場合は前途無効。(当選確率30%)
  • おねだん:
    (平日版)5,000円(くじ券として4,500円、指定席予約時に500円)
    (全日版)6,000円(くじ券として4,500円、指定席予約時に1,500円)
  • 重複割引:なし
  • 特典・特約:平日版の利用者に限り、九州3日間乗り放題以外のくじに対して特典を用意。
  • 注意事項:くじ券は購入から3日以内に引く必要がある。くじ引き期限を過ぎたら無効・払い戻しNG。いかなる理由が生じても、利用者による払い戻しは一切受け付けない。

 JR西日本の「サイコロきっぷ」JR東日本の「どこかにビューーン!きっぷ」のソレと似ているが、JR九州の場合は、平日でも利用できる(米粒程度の観光補助が付く・それでいて全日版よりかは安い)ことや、キューポと交換といった特定の利用者に限定させずに、手持ちの有効なクレジットカードさえあれば、取りあえずチャレンジできることのメリットがある(JR西日本がこの手のきっぷを土日祝日に限定してしまった結果、指定席が確保できずに早々と撤退してしまった事案を、ちゃんと反面教師として活かしてるかなとみてる)。

 が、反面、くじ券の歪な「熊本送り」よ。クジで決めるので仕方がないとはいえ、どう考えても熊本に送りたいだろコレ!と言わんばかりの当選確率(ほぼ半分)なので、熊本へは鈍行 or 自家用車での移動が主な私にしたら、最初から熊本が当たるんじゃないかと不安視していた。結局、あっさりと熊本が当たってしまい、かなりガッカリだった。もう少し長崎・大分にも分散しろやその辺は。

博多発 九州アプリくじきっぷ2(熊本送りの場合)

 ……とはいえ、せっかく引いたクジをちゃんと使わないともったいないため、熊本エリアの豊肥本線の駅めぐりを重点的に行うことにした。豊肥本線の駅レポート、水前寺~肥後大津の間を野放しにしていたこともあり、丁度よかったかもですね。

行きがけはJR西日本持ちのN700系で熊本へ

水前寺駅以降は別腹で豊肥本線の駅めぐり。
後藤ひとりさんの話「無人化してるのに、どうして?」

近年のダイヤ改正で、821系車両が熊本エリア内でも牛耳りつつある。

原水駅では、近所にある半導体部品の製造工場へ通勤する客層向けに、出入口を増設した様子が窺えた。例のTSMCも、ここからが近いですし。

水前寺~肥後大津の駅めぐりが終わった後は、熊本市動物園へ。
ここのライオンはオス・メスどちらも飼育されていた。

「かえり」の1時間前に熊本駅に戻り、そこで熊本ラーメンを食べた。

無事に16時台の列車で筑後船小屋(途中下車・前途無効)に戻れた。お疲れさん。

 今回は熊本に送られてしまったが、この手のきっぷは悪くはない。寧ろ、行き先が不明なソロ客や、降りた先で観光を行わせるという意味で不定期に発売し、利用者の旅心をくすぐらせる試みはあってもいいんじゃないかな。

※熊本はあまりの当選確率に、SNSでは実質「スカ」と同じ扱いを受けていたが、まあ、熊本駅周辺の熊本市内、または豊肥本線南阿蘇鉄道の組み合わせで阿蘇方面の旅行などが比較的行いやすく、観光に最適であるが故に、ワザと熊本送りの確率を高めさせたんだろうなと邪推している。