そらマメさん鉄道局・流通局

鉄道旅行・新聞の流通考察・雑談がメイン。

ガンジツスゴクオモイシンブン(配る側の目線)

 元日に配達する新聞は、通常とは違って別刷りが多く存在する上、チラシも通常のソレとは比較にならない程に集まるため、配り方に関しても販売店ごとに差異があれど、少しコツがいる。入店して8年目が経過した以上、そろそろ私なりの配り方を説明してみたい。

 なぜ8年も経って伝えるのかというと、ガンジツスゴクオモイシンブンは、別の見方をすれば「1年に1度きり」であり、ある意味、休刊日を含めて364日~365日に1回の「聖祭」だから。つまり、元日さえ乗り切れば、後は別刷り・チラシ特盛りになる機会は来年1月1日までない。特別な日だからこそ、配達員も販売店も頭を悩ます所なのだ。

ガンジツスゴクオモイシンブンの分量

 元日の新聞は、一時期のピークと比べれば大きく減ってはいるものの、それでも合計100ページ前後で発行されるため、手に取ると通常の新聞とは比較にならない程の重みがある。そのため、前方カゴに新聞を乗せると、通常であれば余裕で100部近くも入るはずが、この日にいたっては僅か20部程度しか入らないため、いかに後ろカゴに配達区の新聞を入れ、尚且つ、グランドスラム店特有の様々な銘柄を一目で分かるように配置する必要が出てくる。

霊夢)うわっ!前カゴに新聞があんまり入らないわ。
魔理沙)しかも別銘柄もあるから余計にタチ悪いぜ。

 私の店では、外が晴れていても、この日だけは特別に全ての新聞にビニールを入れることが許されている。コレはポストに入らない場合、やむを得ず床に置くということも想定する必要があるため。

 元日寸前になると、「大きな袋を事前にご準備下さい」という旨をチラシを通じて伝えるものの、それを正直に守る読者は、半々程度。元日だろうが通常時と大差ないと思ってる読者も少なからずいるため、そうした対応を取られると本当に困る。

 そのため、新聞を通常とは違う方法で投函することになるが、それでも投函が困難な場合は、やむを得ずベタ置きで。万一クレームが出たとしても、事前準備を怠った世帯にも問題があると判断されるため、そこまでダメージは食らわない。

ガンジツスゴクオモイシンブン、コレだけはマジでやめて欲しい事案

 長年の配達を経て得られた知見。

  • 雨またはユキは降るな。
  • 車を道端に置かないで欲しい(帰省で通常と異なる所や、普段はあり得ない玄関口に車を停めてる)
  • 元日用の新聞入れ(ハコ)を置かない。
  • (元日で休みだってことを良いことに)大幅な時間前倒し配達を強要する。

ガンジツスゴクオモイシンブン2023予想

 聖祭ともいえる1月1日付の新聞も、入店した8年前と比較して随分と薄っぺらになった感が拒めない。やはり、ニュースを伝える役割が紙から電子版に移行し、それに伴って発行の見直しを余儀なくされているから。

 とはいえ。2023年はコロナ禍からの脱却や、一時期の緊急事態宣言を発令することなく経済活動が進んでいることなども踏まえ、2022年と比較すれば「若干程度、回復」という新聞社が出てくるのではないかと見込んでいる。

(予想)

【2022年よりかは増加、またはほぼ同じ銘柄】

【2022年よりも減少する可能性の高い銘柄】

 ページ数をチェックするのは、2022年末の地点における発行部数の目安となるばかりでなく、年末までの体力がどれほど残っていたのかを客観的に評価できるため。発行部数が軒並み大減少し続けている新聞社の場合、名刺広告を載せるので精一杯という所もあり、元日も通常編成という弱小銘柄が出てもおかしくはないだろう。

 新聞社にしたら歯がゆい話だが、配達現場の視点だとそこまで負担が生じないという長所もあるため、何とも言いがたい所でもある。