毎年恒例となった「ガンジツスゴクオモイシンブン」。2023年は下記の通りになった。
今年の傾向を分析してみよう。
ページ数・一面見出し
昨年までは新幹線+18きっぷの効力を使いながら移動したものの、2023年は諸事情(配達疲れ)から、ムリをしない範囲で購読することを事前に通達している。それを原則とし、福岡県内を軸にクルマで移動できる範囲内で元日付の新聞を購入する程度に留めた。
だって普通にキツかったもん。
昨年と「トントン」か
2022年と異なり、新型コロナウイルス感染症流行に一定の目処がたったことや、年末年始の旅行・初詣等に対し、日本政府が極度の自粛を呼びかけることも無かったため、スポンサーが元日付の紙面に反映・復帰しやすくなった。こうした甲斐もあり、熊本日日新聞が最もページ数増大となり、次いで読売新聞西部本社管内が微増している。
ただ、根本的な問題である読者離れに対応できない深刻さは相変わらず。紹介した2銘柄以外は、去年と横ばいか微減傾向にあるぜ。
紙媒体の新聞を読んでいるのがご高齢な方ばかりという構図も全く変わってないため、広告出稿にスポンサーが遠慮してしまうのは仕方ないわね……
「中抜き」された新聞
元日付の新聞即売で気掛かりなこととして、第1部(本来のニュースとなる部分)は必ず即売されているものの、第2部以降は、なぜか「中抜き」されているコンビニを数多く見かけた。
確認できた銘柄は、佐賀新聞と大分合同新聞。「どうして中抜きして即売に出すのか?」という疑問だが、フォロワーさんからの情報を頼りに整理すると、
- コンビニで、元日即売に対応できる新聞棚が確保されていない。
- チラシが尋常じゃないほど入る地域に配慮するため、配達員の負担軽減を理由に、元日前に第2部以降を先行配達。
- 豪雪地帯では遅延が起きやすいため、前もって配達することで極度の遅延を回避。
- コンビニに卸す際、店員が誤って第2部以降を店頭に並べなかった?
- 単に売れないから、販売店持ち込みは「必要最低限」のみで対応?
こうした結果から、コンビニ側の不手際とはいえず、販売店または即売業者側で第2部以降の別刷りを敢えて割愛している可能性が高い。どうしても第2部以降を求めるなら、販売店に出向くか、もしくは新聞社に直接問い合わせるといったアクションが求められそうだ。
元日の一面
「元日の紙面に関しては、新聞社が一番気合いを入れてスクープを出すところです!」
……みたいなことを池上彰さんが言っていたような気がする。でも、それは遠い過去の話。一般紙で一番考えさせられたのは、毎日新聞が伝えた日本と台湾の軍事伝達あたりか。これを踏まえると、台湾有事へ向けた作戦を、水面下で練っていることは確かなようだ。
読売新聞は北朝鮮のミサイル発射に対応するため、日本と韓国(+アメリカ)と共同でレーダー接続を行い、相互かつ迅速に情報収集を行うことを両国の政府が検討しているニュースだった。まあ、コレは「今更感」。産経新聞は世界の民主主義国家が、共産・独裁主義者によって路線転換を求められようとしている事案に警鐘を鳴らす話だった。
西日本新聞は都心部の人口減問題、佐賀新聞は県産ノリが極度の過不足に陥る可能性、熊本日日新聞は竜門ダムの水を半導体生産工場に供給する話、大分合同新聞は昨年の暴走運転事故を教訓とした法改正の強化を訴える内容。……まあ、この辺は地元の話として許容範囲だと思う。
一番謎だったのは朝日新聞と日本経済新聞。後者は単に市場が休みで経済ニュースを伝えにくい環境だったから仕方ないにしても、朝日新聞はポエム路線。ここ最近はマトモにニュースを伝えることすら出来なくなっているあたり、いったいどうしちゃったんだ?と首を傾げてしまう。まあ、熱心な朝日読者にしたら「( ´艸`)ムフフ」なんでしょうけど。
スポーツ紙は地域問わずに完全共通化されている報知新聞を除き、ホークスの話。九州スポーツの藤本監督おでこ占いは、思わず正月名物の福笑いを彷彿させてしまい、メチャクチャ爆笑した。また、今年3月末付で廃刊となる西日本スポーツに関しては、読者と共に西スポの歴史を振り返る話がスタート。紙媒体での供給が終わるその日まで、西スポが伝えてきたホークスの話で大いに盛り上がることだろう。
今年の動向
今年の新聞、どうなるのかな?「会社員の分際でジャーナリストを名乗る不届き者が暴走する」ってのは想像がつくから、ココではそれ以外のことを大胆予想だぜ。
- 東京新聞(中日新聞東京本社)の組織見直し。特に東京中日スポーツ(トーチュウ)は休刊になる可能性が高い。
- 共同通信社の取材拠点縮小化(諸外国の通信局を大幅に削減し、各国の通信社と特約の形で記事を掲載)
- まさか、まさかの渡邊恒雄主筆、Twitter参戦(但し、AIで自動ツイート)
- ジャーナリズムを完全に放棄し、ひたすら発表ものとオピニオンでお茶を濁す日々を過ごす(特に例の活動団体における不正受給疑惑とかが分かりやすい)。重大事件が起きてもニュースを全く伝えず、ひたすら読み物で紙面を埋め尽くす。
- 円安効果+パルプ・古紙の高騰化を理由に、ページ数大幅削減でステルス値上げを実施。スポーツ面・生活面・株価欄は電子版に完全に移行させ、残った社会面・政治面を軸とした「読書メディア」として存続。当然、朝夕セット体制は大赤字であっても頑なに継続。
- テレビ画面に配信される番組表が普及したことを理由に、新聞社系列の民放とNHKのみ掲載するほかは、テレビ欄を廃止。
- タカ番記者の人員整理。
- 徹底的に偏った思想を抱く団体に忖度し、連日、その主義主張を掲載することで紙面を埋める日々が常習と化す。
- 下手すると通販の広告でさえ、新聞社どうしで奪い合い競争になる?
……全く以て明るい話がないため、あり得そうであり得ないネタを大胆に予想してみた。さて、2023年はいったいどうなる?
今年も新聞のご契約・ご愛読を宜しくお願い致します(セールストーク)。