以前の発売価格値上げの社告にもあった通り、2021年7月4日付から日曜日はオピニオン主体の編成に切り替える方針が打ち出され、特に大きなニュースがない場合には、新設されたコラムものが中心となるように紙面構成が見直されている。
コラム・オピニオンが強まる一方で、各曜日にバラバラに存在した文化面・生活面は日曜日に集約され、同時に毎日小学生新聞の一部記事(池上彰のニュース解説など)も日曜で固定化。そのため、日曜日版は平日・土曜と比べると幾分厚みが増しているが、逆にそれ以外の部分はシンプルにニュースと時事解説程度の紙面構成に見直され、実質ページ数が削減された格好となる。
見直しポイント
【新設コーナー】
- 一面のオピニオン・調査報道
- みんなの広場(読者交流コーナーだが、分量が平日と異なる)
- 毎日ことば(校閲部)
- 文化の森(文化面の強化・移設)
- わたしのふるさと便
【別の曜日から移動】
【その他】
- 一面レイアウトが日本経済新聞のソレと酷似だってツッコミ。我が家の鳥「承知しております」
ちなみに、記念すべき第1回目(7月4日)は、伊豆半島で発生した大規模な土砂崩れの話になっており、それで大きくページを割っている。そのため、毎日が本来あるべき姿での発行を始めたのは、翌週の11日付からとなる。
労働形態の見直しを示唆?
基本的に日曜日・月曜日は、前日が日本政府を含む各官公庁・各自治体・主要会社ともに休業になるため、毎日新聞に限らず、多くの報道機関では読み物重視で紙面を書き上げる傾向にある。読売新聞あたりは政府関係者から聞き出した特ダネをホイホイと報じるが、それでも平日と比較すれば企画モノで構成しがち。
それを踏まえると、これから先の新聞は取材からオピニオンを軸とした読み物ベースのメディアに変化していき、同時に労働環境の見直しを含め、現在の休刊日を月一から週一のペースに見直していくことも考えられる。