2022年11月30日付の発行を以て、道新スポーツは休刊した。いわゆる「最期の道新スポーツ」を入手すべく、当日に北海道新聞社宛に申し込み手続き(郵便切手輸送)を行い、12月6日に家に送付されてきたので、中身を確認してみた。
道新スポーツ最終回は、いわゆるラッピング紙面になっており、ラッピング部分(ページA~D)を切り離すことができる構造になっている。ちなみに、道新スポ最終回の本当の一面は、北海道日本ハムファイターズの万波中正外野手の契約更改話(900万円→2,000万円)。
ラッピング部では、1982年の道新スポーツ発足以降に起こった、北海道関連のスポーツ情報において、一面を飾った選手やチームの話がズラズラと並んでいる。どっかの球団のことしか伝えない某スポーツ紙と異なり、道新スポーツではコンサドーレ札幌J1昇格の話や、日ハムに在籍していた大谷翔平選手、日ハム監督になったBIG BOSS(新庄剛志監督)の話、更には高校野球や千代の富士の引退会見(松前郡福島町出身)、1998年の長野オリンピックによる北海道出身の日本選手団の話など、福岡目線で見れば「こういうこともあったねぇ」と、回想する場面を数多く見れて興味をそそった。まあ、どっかのスポーツ紙と同様、休刊寸前までは、普段は日ハムのことばかり伝えていたと想像はついたが。
中面はコンサドーレ札幌による、歴代道新スポによるコンサが一面を飾っていた時のことを回想する全面広告になっているほか、サンスポの記事を流用している部分を活用して、道新スポーツ発行に協力してきたスポンサーや、道新の印刷工場・輸送業者・販売店グループなどによる〆の名刺広告が並んでいた。
この日の道新スポーツとは別に、北海道新聞の朝刊・夕刊も調達している。盛大に最期を盛り上げていた道新スポーツと異なり、道新そのものは客観的。社会面にベタ記事扱いで休刊の話が載ってる程度にすぎない。
北海道でのサンスポ流通、事実上廃止
以前のブログでも話した通り、最初の1~3面に北海道のスポーツ情報を載せているほかは、早版で送られてくるサンケイスポーツ(産経新聞東京本社管轄)をそのまま流用していた。北海道内ではサンスポの直接販売が行われていないため、道新休刊と共に北海道内での紙媒体サンスポも完全に終了・廃止となった。
今後、紙媒体のサンスポを購読する場合は、産業経済新聞社が発行する電子版を直接契約するか、郵便輸送による最終版を東京産経本社から直接郵送してもらうかのどちらかになる。