2023年3月31日付を以て、西日本スポーツ(西スポ)は休刊した。
約68年も続いたスポーツ紙の最期は、西鉄ライオンズ・福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークス、それぞれ3球団が優勝した時の写真をラッピング形式で掲載しつつ、ラッピングの裏面は王貞治氏へのインタビュー、西スポ最終日の中面では福岡・九州ゆかりのアスリートたちのコメント(谷亮子さん・秋山幸二さん・君原健一さん・内村航平さんなど)が掲載。西スポの歩みを振り返る話で締め括られている。
西スポ廃刊後の取り扱いについて
原則として、電子版に完全移行
c.nishinippon.co.jp 社告にもある通り、ホークス・アビスパといった福岡県内のスポーツ情報は、新たに発足したWebサイトでニュースを発信する。
但し、いわゆる紙媒体購読者向けの激変緩和策として、毎週火曜日の西日本新聞朝刊に、ホークス面を新設。西スポで掲載していたコラムや分析記事の要素を盛り込むことで、事実上、統合化する。また、西スポ中面にあった、九州各地に存在する公営競技の情報は、既存の西スポレースサイトに継承する(朝刊への統合化は行わない)。
nishispo.nishinippon.co.jprace.nishinippon.co.jp
九州島から、東京中日スポーツ・デイリースポーツが完全消滅
西スポの野球面以外のスポーツ情報は、中日新聞社(中日新聞東京本社)が発行する東京中日スポーツから記事を引用していた。また、芸能面はデイリースポーツ(神戸新聞社)の部分をそのまま流用していた。
西スポの廃刊に伴い、このページも消滅するため、事実上、九州でトーチュウ・デイリーを間接的に購読することは不可能になった(道新スポーツ休刊に伴う、サンスポの北海道内購読が不能になった事例と同じ)。引き続き、トーチュウ・デイリーの記事を読みたい場合は、別途、各新聞社におたずねを。
www.tokyo-np.co.jpec.kobe-np.co.jp
番付表の廃止
大相撲が開催される寸前(遅くとも初日前)までに添付されていた番付表(取組表)も、西スポの休刊に伴って、2023年春場所付を以て、正式に頒布を廃止。
西日本新聞朝刊への統合化などは、特に明かされていないが、一部の地方紙では共同通信からの配信扱いで朝刊に掲載している事例もあるため、この辺は5月場所開催時に判断するものとみられる。
日刊スポーツ西日本版の広告挿入
歴戦のアスリートたちへのインタビュー記事の中で、なぜか紛れ込んで掲載されている日刊スポーツ西日本版の広告。スポニチ・報知・九スポやらあるだろうに、どうしてニッカン「だけ」なのかは不明。「フクニチ新聞の記者がニッカンに移籍したから、その名残で……」というご指摘もあったが、因果関係は謎である。