↑からの続き。
鹿児島中央→宮崎
11時50分発 特急 きりしま10号 宮崎行き
鹿児島中央駅に戻った後は、急いで駅弁を購入して、宮崎行きの特急きりしま10号に乗り換える。ココでやっと、鹿児島本線を走っていた例の特急列車・787系に乗車。コレでJR九州が用意している標準的な特急車両(783系・787系・883系・885系・N700A・800系)全てに乗車したことに。
鹿児島中央と宮崎の間は、概ね2時間程度の所要時間になっている。最初は桜島を眺めながら錦江湾沿いを通り、国分を過ぎてから山岳地帯に入って都城→宮崎へと通じる。殆どが単線なのでスピードとしてはさほど早いとは言えず、2つの主要都市を結ぶ特急列車の割には、のんびりとしたローカル列車に乗車している気分だった。
また、鹿児島中央⇔宮崎の特急はワンマン列車になっており、序盤で車掌による抜き打ち改札がある以外は、全て運転士1人だけで運行している。「それではフリーライドが起きまくるのでは?」とも思ったが、それ以前に自由席には私も含め、1両あたり2~3人程度しか乗っていなかった。昼時に乗車したからと言うのもあるが、だとしてもこの程度の客層ならワンマン化するのは致し方ないのかな、と考えさせられる。
14時2分に宮崎駅に到着。この駅で運行系統がガラリと変わるため、少し宮崎の街中をブラブラと散策してみた。
宮崎駅は改築・増設をする形で「アミュプラザみやざき」が誕生し、駅隣接型の「うみ館」は、執筆地点では今週の金曜日となる2020年11月20日の開業を以て、グランドオープンとなる。それまでは単に駅とJR九州系のビジネスホテルがある程度で、特にコレといった商業施設が無かった。日豊本線の主要駅なのにアミュプラザが無かったのが宮崎と佐賀だったため、宮崎への初出店で西口周辺は急速に現代化が進んでいる(佐賀は新幹線問題が解決しない限り、永遠に出来ない)。
宮交バスに乗って、宮崎の一等地である橘通にも出向いてみた。道路ネタになるが、ココで国道10号の進行方向がガラリと入れ替わる重要な場所。宮崎の山形屋を含め、周辺は立派な商店街が広がっている。ただ、鹿児島の時と違い、名実ともに宮崎の街中と言える場所はこの付近に留まっており、そこから少しでも離れると、途端に郊外都市のようなイメージに変わる。
宮崎→南宮崎
本当はもう少し時間をかけて、ゆっくりと宮崎市内を歩きたかったが、さすがに14時を過ぎた状況下では、そろそろ福岡県内に戻る準備をしないといけない。再び宮崎駅に出向き、南宮崎駅の見学も含め、かえり方向の進路を検討することにした。
大淀川を渡った隣の南宮崎駅は、宮崎駅前の繁華街ほどではないものの、駅の隣にイオンモールを併設した宮交シティ(バスセンター)があり、ココから宮崎市内・郊外・高速バス(鹿児島・熊本・延岡方面)が発着する重要な場所にもなっている。
ただ、そんなの事前知識を知るはずもなく、どうやって福岡県に戻るのかばかりを考えていた。普通に先ほど来た道を戻ればいい話だと思うが、ココで謎のダイヤ「延岡行き」が!
今の時間、少しでも福岡に戻れるダイヤはコレしかない。でも、延岡まわりは流石に遠すぎるし、約6時間も掛けて帰るのは体力戦にも程がある。ま、まさかねぇ……。そんなつまんないことしませんよ、ハハハハ……。
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