そらマメさん鉄道局・流通局

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新幹線 近トク1・2・3きっぷ

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 COVID19の流行に伴い、山陽新幹線の利用客が大幅に減少していることから、利便増進事業の一環としてJR西日本が期間限定で発売したきっぷが2種類ある。

 一つは今回取り上げる山陽新幹線 近トク1・2・3きっぷ」。もう一つは「新幹線直前割50きっぷ」(これは別記事で)。

きっぷ

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新幹線 近トク1・2・3きっぷ

きっぷのルール・特約

  • 利用人数:1人~
  • 利用期間:2021年1月15日~3月28日
  • 発売期間:2020年1月12日~3月27日
  • 利用できる日:金曜・土曜・日曜・祝日、及び2月22日
  • 有効期間:利用当日のみ
  • 発売箇所:e5489で事前予約をするか、みどりの券売機
    (事前購入制で、出発日の1ヶ月前~前日まで受付)
  • 利用可能区間山陽新幹線で、JR西日本が定める営業キロ120キロ未満の駅に対し、最大3駅まで利用可能(一部例外あり。後述で詳しく)。自由席のみ。
  • 逆方向の利用:×
  • おねだん:おとな最低1,000円~最大2,000円
    (こどもはおとな料金の最大50%割引)
  • 重複割引:ございません

「ぜんぶ3駅」とは言っていない。

 山陽新幹線を、最大3駅まで利用できるトクトクきっぷ。正確には、JR西日本が定める営業キロが120キロ未満の範囲内に留まる場合に限り、最大3駅まで利用可能と規定されている。このため、乗車区間によっては、どうしても1~2駅で完結してしまうケースが出てくる。

 運賃が1区間(≒40km未満)1,000円2区間(≒80km未満)1,500円3区間(≒120km未満)2,000円とかなり割安である反面、指定席に乗車することは出来ない。

【駅別乗車可能な範囲内】

 基本的には新山口よりも西側の区間は、最大で小倉駅まで乗車することが出来るように勘案されている。博多駅まで到達しないのは、土日祝日限定で発売される「新幹線よかよかきっぷ」との重複を回避しているためとみられる。

実はどの列車に乗車してもOK

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「のぞみ」「さくら」「みずほ」(N700系)に乗ってもOK。

 公式サイトでは、こだま・ひかりに使われる500系・700系の写真が掲載されているモノの、あくまでも自由席限定なので、のぞみ・さくら・みずほに乗車してもOK。従って、各駅停車タイプの駅では、絶対的に時間短縮効果が見込める場所以外では微妙な一方、逆に「のぞみ」「さくら」「みずほ」が停まる駅との間では、断然有利である。

 これを勘案すると、安くて時間短縮効果を思う存分発揮できる線区は、下記になるだろう。

【間違いなく時短効果を発揮する線区】

  • 姫路駅~岡山駅:のぞみ・さくら・みずほ停車駅。途中の相生をトバし、県境区間の蛇行区間をパスできるため。
  • 広島駅~徳山駅:並行する山陽本線が遠回りするから。
  • 新山口駅小倉駅:のぞみ・さくら停車駅であり、かつ、山陽線の本数や下関駅での乗り換え・接続性がメチャクチャ不便であるため。恐らく、コストパフォーマンスの面では、この線区が最強。

【並行する在来線と、ほぼトントンに終わる線区】

  • 新大阪・新神戸駅~姫路駅:新快速で十分
  • 岡山駅福山駅:1時間に3本程度だが、両駅間はそれほど離れていない。
  • 三原駅~広島駅:糸崎・三原~白市の1時間2~1本縛りや、いわゆる「セノハチ」を回避したい場合には有効。
  • 厚狭・新下関駅小倉駅下関駅での乗り換えの煩わしさを回避するなら有効。

それ以外は微妙。

感想

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行きがけに通過列車待ちで停車した厚狭駅も、余裕ですっ飛ばす。

 行きがけは直前割50を使ったものの、500系こだまが約1時間かけて博多→新山口を行き来するのに対し、かえりはN700系のぞみで小倉駅まで戻ったため、所要時間たった15分で九州に帰ることが出来た。自由席もCOVID19の流行に伴って、政府の自粛要請を受けているためか、余裕で座れた。元々が広島以西の「のぞみ」が空席になりがちなのもあったが、上限2,000円で小倉までワープ出来るという面では、他の線区以上にコストパフォーマンスが高いとみている。

 あくまでもCOVID19流行が収まるまでの間の時限措置に過ぎないが、チョッと気軽に、そして三密回避を徹底した上で隣県を散策しようと考えるなら、このきっぷは断然オトク。