2020年12月に青春18きっぷでJR線の駅めぐりをした時のこと。山口県光市にあるJR岩田駅で時間つぶしをしていたところ、駅前に新聞屋があった。
ここは朝日新聞販売店がメインだが、それに加えて毎日新聞・中国新聞・日本経済新聞・産経新聞も取り扱っている様子。もしココに読売が入れば事実上のグランドスラムと化すため、あと一歩という所だろうか。
訪問時は昇り旗が立っており、朝日新聞の朝刊が3,093円(軽減税率適用)という安さをPRしていた。しかし、2021年7月1日付から3,500円に値上げし、済し崩しで毎日新聞も同日付から3,400円に値上げしている(その後、最後まで様子見だった産経新聞が購読料を見直し、値上げラッシュは山を越えた)。
fuwafuwaame.hatenablog.com 「朝日新聞の購読料って、こんなに安かったっけ?」という読者もいるかもしれないが、山口県内は基本、JR下関駅周辺を除き、朝刊単独の統合版しか出回っていない。県庁所在地である山口市ですら、統合である。安さで比較すれば、見直しを行った産経の方が最も安いものの、たかだか100円程度の違いであれば、読者が違う銘柄に移る可能性はほぼ無いと考えた方がいい。
このお店、グランドスラムにありがちな「紙面の世界では対極にある朝日と産経が同居」しており、朝日のスグ隣に産経の看板があるのを見ると、一部の読者は頭にくるかもしれない。だが、あくまで紙面の世界でのプロレスであり、販売店はその道しるべ役に過ぎない。産経が独自店舗を構えるの、今どきメチャクチャ大変という話を聞いたことがあるし、元々の供給量が極端に少ないため、委託で対処するのは当然だろう。
光市などの岩柳・周南地域の場合、地理的条件から、小倉東インターそばの印刷工場から輸送するのが難しい。そのため、2010年より中国新聞社に印刷・配送の業務を委託している。そのためか、山口県内では「朝日単独店舗」か「中国新聞販売店に委託、または中国新聞を受託」と2パターンに分かれている。