そらマメさん鉄道局・流通局

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大分都市圏のスマート・サポート・ステーション導入

高城駅、鶴崎駅、大在駅、坂ノ市駅、中判田駅において、「スマートサポートステーション」のサービスを開始します
九州旅客鉄道株式会社 / 2023年5月19日付)

 かねてから大分駅周辺では、遠隔操作・監視を前提としたスマート・サポート・ステーションが段階的に導入されていたものの、高城・鶴崎・大在・坂ノ市・中判田に関しては、地元からの反対が根強く、無人化に踏み切れなかった経緯がある。結局、無人化は決定したものの、バリアフリー対策が不完全な駅が存在したため、大分市が自腹で安全対策の工事を実施。一連の作業が完了したため、2023年7月1日の始発から完全に無人化される。

 例外的に出入りが激しい鶴崎駅に関しては、夕方の通勤時間帯のみ出札対応を行うが、きっぷの購入・ネット予約きっぷの受け取り・定期券購入等は、JR大分駅での対応となる。

大在駅(2022年10月10日訪問)

坂ノ市駅(2022年10月10日訪問)

 大在・坂ノ市駅に関しては、日豊本線の駅レポ製作などを理由に、昨年10月に出向いたものの、日曜日であるにも関わらず客足は少なめ。

 もちろん、この当時はコロナウイルス流行による自主判断により、客の列車利用を控えていたのもあったが、大分駅の出入りが激しかったのを踏まえると、まあ、無人化もそう遠くはないかなと察していた。窓口の営業も昼前までに限定されており、駅で中長距離きっぷ(MARS or POSによる例の85mmきっぷ)が買えない、ネット予約きっぷの受け取りが出来ないとなっていたことからも伺うことが出来る。

 無人化のたびに「身障者から苦情が出る」というニュースが必ず出るが、これは状況にもよる。JR九州に限らず、他の鉄道会社も、身障者の介助サービスを事前予約の形でしっかり導入しており、JRだけ標的にして批判するのは筋が違う。自分自身が不便・不愉快だから、他人をダシにして批判をするのは、レッテル貼りだろう。そうした話が出るたびに理解に苦しむ。

 JR九州は引き続き丁寧な説明を行いつつ、積極的に無人化、あるいは簡易委託化を進めるように。鹿児島本線久留米駅以南のスマサポ導入を強く望む。