www.nishinippon.co.jp 身障者の立場にしてみれば、確かにJR九州の一方的な無人化に憤りを覚えるのは確かなものだろう。
ただ、JR九州が無人化を進める背景には、慢性的に鉄道事業の収益が少ないことがネックにある。この事実を度外視して、単に「身障者だから……」というのも、少しワガママかなと思う。
無人化があんまりという場合であれば、いきなりJR九州を提訴するのではなく、例えば無人化した駅を各自治体やNPO法人が簡易委託形式で運営し、もしも身障者が乗車するとなった場合は、そこに待機している職員や列車内にいる車掌・運転士が、乗車の手伝いを行うように公助の仕組みを持たせる、といった考えもあったはずでは?
とはいえ、コレは健全な身障者の見解も知りたいし、将来の駅無人化に対する鉄道会社と行政・NPOとの連携に対し、一石を投じる話であることには違いない。今後の行方に注目したい。ただ、「移動の自由が制限される」というのは、かなりオーバーな解釈である。