北海道のブロック紙である北海道新聞社は、2023年9月1日付の朝刊で、道新夕刊の発行を9月30日付を以て取りやめることを、社告を通じて発表した。原材料費・光熱費の高騰や、慢性的配達員不足への対応から、夕刊を廃止して朝刊単独として発行する方が理に適うという判断から。
10月1日以降の購読料金
- 月極め契約:3,800円(セット契約者は4,400円→3,800円になるため、実質的に600円の割引になる)
- 朝刊1部売り:150円(据え置き)
道新夕刊は、北海道新聞を注文した時に必ず購読していた。自宅に在庫があるのは、日ハムの清宮幸太郎選手のプロデビュー話(2018年)の時と、道新スポーツTHE FINAL(2022年)の時ぐらい。後者に関しては一読をした範囲では道新による記事もそれなりに目立ったが、他の地方紙同様、共同通信から送られてきた記事で紙面を占有していたり、自社広告でやや強引にレイアウトを組んだりしていたように見える。
zaisatsu.jphre-net.com 道新夕刊が廃止されるのではないか?という情報は、正式な社告が出る前から薄らと話が出ていた。道新も西日本新聞同様、夕刊の地域別版立てを1回刷りに見直したため、一部の情報では道内・全国で起きた深刻なニュースを反映できないという事態にもなっていたという。速報性を犠牲にしてでも夕刊を発行し続けるには無理があると判断した結果だろう。