2年満了を待たずに合法的にiPhone11に機種変更して、1週間近くが経過した。iPhoneも最初は物珍しさと操作の不慣れが多発したが、1週間も経つとそうした問題は徐々に薄れて「日常」の一部としてすっかり馴染んでしまっている。
で、1週間が経過したこともあるので、ココで以前のAndroidスマートフォンである「Xperia XZ1」を通信簿の要領で評価してみることにした。
総合評価
評価の基準
- デザイン:D
- 携帯性:D
- ボタン操作:B
- 文字変換:C
- レスポンス:B
- 画面表示・画質:B
- 通話品質:B
- 音楽・音質:B
- バッテリー:C
- カメラ機能:D
- 全体的な評価:C
A=5点 B=4点 C=3点 D=2点 E=1点
部分的な評価
デザイン性
XZ1の前に使っていた「X Compact(SO-02J)」が、ただ一回り大きくなっただけ。ただ、デカい反面、厚みは減った。ただそれだけで、正直言うと「ダサい」という印象がある。シェルカバーを被せてないと、単なる板のようにしか見えない。
携帯性
コンパクトモデルよりかは一回り大きいので、当然、お世辞にも携帯性は良いとは言い切れない所がある。なので、シェルカバーを付けてごまかしていた。
シェルカバーを付けると、開閉だけでホーム画面に戻れるモノの、末期では肝心のシェルカバーそのものが老朽化しており、脆くなったカバーがいつの間にか開いて電源が着いたまま電力消費、なんてオチもあった。これは端末の問題では無くシェルカバーの問題なのだが、iPhoneと違ってXPERIAは旬が過ぎると家電量販店などから姿を消すため、2年間辛抱するのが辛かった(iPhoneはヘタするとiPhone7~6のモノが今でも普通に売られていたりする)。
ボタン操作
シャッターボタンが物理キーとして存在するのは大変便利で、多くのスナップショットが何なくこなせたのも、片手で簡単に写真撮影ができるように工夫されていたからに他ならない。電源ボタンも引っ込むようにして造られているため、誤って電源ボタンの押し間違いで「いつの間にか電源切断」みたいな展開にもならずに済んだ。
一方で、画面操作に関してはヤケに反応するのか、後述のスクリーンキーボード同様に「ツルツル」と動いて誤変換とか割と起こりやすかったように思う。まあ、それは今のiPhoneでも同じなので、スマートフォンの宿命だろうか。
文字変換
標準の日本語入力に対する誤変換があまりに酷いので、Googleキーボードに置き換えて操作していた。Googleキーボードは最新の言葉を瞬時に変換候補として出してくれるので便利だが、数字キーになると途端に入力する際の面積が著しく狭くなり、変換・スペースの場所も明確なタッチをしているにも関わらずミスが連発するので、コレもコレでケースbyケースでしたな。
レスポンス
高いCPUと4GBのRAMを積んでいるため、かなりサクサクと動いていた。もたつきも殆ど無く、この辺は順当。
画面表示・画質
HDR対応なのか、暗くしてもイケる。
通話品質
VoLTE対応なので、相手の電話機がVoLTE対応ならばクリアーな音質で通話できた。「アンタ、いつからそんな声ばしとっと?」みたいに最初は驚いてましたな。
音楽・音質
XPERIAの仲間であるWALKMANでも採用されているハイレゾ音源に対応しており、ハイレゾ対応のヘッドホンがあれば、直接・疑似問わずに重厚感のあるサウンドを楽しめる。自分のは通常のヘッドホンだったが、音質を追求する程の使い方でも無かったため、まあ、この辺は好みの世界だろうか。え?評価?「まあ良し」。
バッテリー
使い方次第なのでアレだが、基本的には画面照明を控えめにしていても、音楽プレーヤー+ネットサーフィンと言った使い方をしていると、概ね30分程度経った所で80~70%に減ってしまっている。Wi-Fiを利用したり、Bluetoothで走行記録を撮影していたりすりゃ、1時間も経たずに40~30%に減少するため、スタミナモードのどうのこうの関係なく、割と消耗スピードは速かったように思う。
大容量バッテリーを謳っていても、そもそもバッテリーが早く無くなるように使い込む訳だから、基本的にはそんなに長く持たないのは当たり前。なので、夏の青春18きっぷや満喫きっぷ・長距離ドライブをする時に予備バッテリーを家に置いてきた時には、ホントに焦ってしまった。
カメラ機能
これが一番の問題。画素数はSO-02Jから上がっているはずなのに、写真を拡大してよく見てみると、結構ザツで荒い。お料理モードとかでオートフォーカスを上手にコントロールしているはずだが、そんなにブレてないはずなのにナゼかブレまくって画質がボロボロだったりするケースが相次いだため、自分の中では一番「残念」なポイント。それやったらiPhoneか、前身のSO-02Jの方がまだ確実な写真が出来上がってましたわ。
使った機能・そうでない機能
逆に「モバイルSuica」や「PayPay」と言った、いわゆるFeliCaを使った電子決済サービスは利用させて戴いた。まあ、基本的には現金決済か、プラスチック板のクレジットカード・交通系ICカードで決済するが早いですよ。
その他
- 途中から端末購入サポートの対象に入り、XPERIA XZ2~XPERIA 1になった後も、電話局では結構売れ残っていた。ブログ上でステマした所で、リアル店舗で見ると腐るほど残っていたのを見る限り、人気商品とは言えんだろうな。某店舗では最後は投げ売りだったし。
- XPERIA→XPERIA機種変更の際、Googleからのプレゼントで「ギフト券がもれなく当たる(最大1万円)くじ」を引いたが、どうせカスだろうと思ったら、ホントにカスでしたw
そもそも、なぜXPERIAを買ったのか?
SO-01Kは、あくまでも「2年後にiPhoneを取ったる」という前提のもとで目を瞑って購入したモノなので、末期の頃は、正直どうだっていい気分だった。
XPERIA→iPhoneにせんかった理由は、10万円以上の端末機(当時のiPhone)を購入する場合は、通常とはやや厳しい審査を受ける必要があることや、店員が「ワイはXPERIAなのに、他がiPhoneの中、チミはXPERIAを取ってくれてホントに嬉しい」というノリもあったためである。つまり、iPhoneが入手できなかった時の回避策として勘案していたもの。
そのため、全体評価はSONY製の割にはかなりシニカルで「まあ、可もなく不可もなし」みたいな感じで淡々と使う印象だった。「こだわっているつもりだろうけど、イマイチ、ピンと共感を得ない。どうせ2年後にはiPhoneに変えるから、それまでは適度にカメラ端末として丁寧に使いましょ」というノリだったので、iPhoneに鞍替えした現在では「やっぱiPhoneは設計からサービスから、全然違いますな。こりゃあエエ買物しましたわ、ガハハハハ!おじさん、ついに時代に乗ることが出来たよぉー!\(^O^)/」と、イタい自分を敢えて誇張してでも入手したことの喜びを噛みしめている。
Androidスマートフォンも素晴らしかった。
XPERIAに限らず、Androidスマートフォンは、国産・韓国サムソン・中国ファーウェイなどを含めて「安っぽい」という印象を受けるモノの、反面、iPhoneにない特徴として「ある程度は自分の好き勝手にさせてもらえる」という自由性の高さが売りである。確かにXPERIAそのものは、デカい割に機能としては「?」のような印象だったが、一方でソフトウェアの部分では思う存分、自分の好みのアプリを入れて小細工をしていたので、そうした自由さがあまり無いiPhoneは、10年近くもAndroidに慣れてきた私にしてみると、少々、使い勝手が悪いと感じる。
iPhoneが孫の手を借りずにかゆいところに手が届くのに対し、Androidはそのままでは手が届かないため、無限にある孫の手(=Androidアプリ)を使って魔改造、というノリで対処出来る所は評価に値する。反面、独自の知識を身につけておかないと、何かあっても問題解決がややこしくなる(端末 or 基本ソフト or アプリの問題なのかの判断が付きにくい)。そうしたイメージもあってか、Androidは上級者が使う操作の難しい端末と評されるのも分かる気がする。
でもまあ、Androidスマートフォンもピンキリ色々あったが、実に素晴らしいOSだと思う。一番ワイがイヤなのは「iPhoneを持ってないヤツは非国民」みたいな空気を作ること。ネット上ではiPhone礼賛一色(+αで意識高い系(謎笑)を演出)、Androidはケチョンケチョンに叩く傾向にあるが、自分だってiPhoneも100%評価してる訳ではない。やっぱし不慣れが原因で「???」となることもあるし、Androidスマートフォンに逆戻りしたいと思うことも多々ある。いくらiPhoneが素晴らしいからといって、他の携帯端末の存在を貶めるような雰囲気を作るのは、あんまし健全なことではないよね。