2021年1月1日付で、折尾駅は仮駅舎での営業を終了し、翌2日から新駅舎にバトンタッチした。
旧・東口に存在した近代的な駅舎は、地元の保存会などを中心に根強い反対論があったものの、最終的には忠実に当時の駅舎を再現することを条件に取り壊しが決定。新駅舎も旧駅舎とほぼ同じような構造をしているものの、改札内に入れば鹿児島本線・筑豊本線を同一コンコースで乗り換えが出来るように作られているため、100%のレプリカとはなっていない。あくまで外見だけの話に過ぎず。
改札外のレプリカはともかくとして、改札内コンコースが劇的に変化したところは驚かされた。同一コンコース内で鹿児島本線・筑豊本線(福北ゆたか線・若松線)の乗り換えが出来るため、旧駅舎のように徒歩であちこち行き来する必要性も無ければ、仮駅舎時代の迷路みたいな構造にもなっていない。
但し、2021年1月現在では1・2番のりばが存在しない。これは短絡線の道中にある「鷹見口」の要素を1・2番のりばに割り当てるため。2021年1月1日までは、暫定的に鹿児島本線の下り方向用として3番が割り当てられていた部分も、将来的には短絡線の高架化に合わせて1・2番のりばに切り替わり、それを以て高架化工事が全て終了する見込み。
そのため、当面は現在の3番のりばの先が不自然な壁で塞ぐ形で、一旦、閉鎖されている。短絡線の高架化の時にまた会いましょう。
駅レポートに関しては後日、改めて記載するものの、変わり果てた折尾駅に、心からエールを贈りたい。
余談ながら、当面は仮駅舎の解体工事と、それに伴うロータリー部分の再整備を北九州市が主導する形で実施される。皮肉にも、新駅舎までのアクセス通路は、かつての筑豊本線が走っていた部分を暫定活用している。まるで踏み台にされているような気分でシュールだった。
【今後の予定】
- 2021年度内:鷹見口の廃止(新体制の1・2番のりばに移動)・短絡線の高架化
- 2022年度内:駅前広場・ロータリーの再整備完了
折尾の2枚きっぷ
「かえり」は折尾駅で2枚きっぷを購入。「博多⇔折尾」は、2021年3月いっぱいで発売が終了するため、思い出を残したい方は、今のうちに買っとくと良いかも。