fuwafuwaame.hatenablog.com↑の話も参照。
地下鉄との連絡乗車券ネタの続き。今回はJR線との連絡乗車券である。
福岡市地下鉄空港線が開業した時、それまで高宮・国鉄西新経由で博多駅と結んでいた旧・筑肥線が廃止され、姪浜駅より西側の地域と博多駅との間の連絡には、地下鉄を経由することになった。それに合わせて連絡運輸が新たに策定され、近距離利用時の負担増を回避するための乗り継ぎ割引が新設されている。
箱崎線の末端で西鉄電車と繋がっていた西鉄貝塚線の時と似ているが、JR線(筑肥線)の場合は地下鉄・JR九州、どちらもそれぞれの社局線につき、10円値引いて割高感を調整することになっている。西鉄のように距離次第で割引額が大きくならないため、連絡乗車券の考えとしてはかなりシンプルである。
対象となるのは、周船寺駅~下山門駅と、室見駅~赤坂駅の間を、途中の姪浜駅で下車せずにそのまま乗り継ぐ場合。最遠の周船寺から赤坂を乗車する場合、姪浜駅で運賃が打ち切られるため、通常だと230円(JR)+260円(地下鉄)=490円になるが、乗り継ぎ割引適用で各社局それぞれ10円値引くため、470円となる。
※ちなみに、これをJR線の運賃に当てはめると、営業キロが14.6キロに達することから、本来は280円となる。地下鉄区間の運賃の高さが改めて際立つ結果といえる。
連絡乗車券は、夏の18きっぷ利用時に下山門駅で購入した。この駅、すぐ隣が姪浜駅と、西区内でも利用客数が多そうな駅なのに、いつの間にか無人化されていた。
正確には不定期に出札業務のみ行い、きっぷの売りさばきは行わないというスタンスに変わっている。一応、隣の今宿・九大学研都市・周船寺などでは窓口が残されているものの、営業時間が異様に短かったりするため、ネット予約きっぷの受け取りが行えず、やむなく博多駅に来て受け取る必要があったりと、博多駅が異様に混雑する状況を招いている様子。せめて指定席券売機ぐらい、下山門~筑前前原・筑前深江・唐津に2基以上設置しろや……。
近距離券売機には地下鉄経由という項目があるものの、普通のきっぷ購入画面で主要の地下鉄線経由の駅がピックアップされているため、別画面に移動することなく、タッチするだけで購入できるように配慮されている。
下山門駅で電車を眺めていたら、JRよりも地下鉄列車が際立って目立つ目立つ。今のJR九州の鉄道運営に対するヤル気の無さをみるあたり、姪浜~筑前前原も地下鉄に移管し、残る筑前前原~唐津・西唐津はBRT方式で運用にしてよくねーかすら思った。
ちなみに、地下鉄空港線開業による、高宮回りの筑肥線が廃線になることなく現存していた場合、私は利便性向上を理由に、高架化+複線化+電化ぐらいはされていたと思う。その場合は交流方式になるため地下鉄電車が乗り入れ出来ず、姪浜駅で対面乗り換えを強制させられていたか、デッドセクションを設けて無理やり直流・交流を入れ替えるといった行為が必要になり、福岡市内にいるにも関わらず、関門トンネルで大活躍している国電415系が牛耳っていた可能性が高かっただろう(821系の直流・交流切り替え対応車両に変えない)。