2024年春のダイヤ改正について(九州旅客鉄道 / 2023年12月15日)
2024年3月16日に実施される、JRグループ全国ダイヤ改正。ここでは、JR九州管内で実施されるダイヤ見直しの詳細を、公式発表を元にまとめていく。
九州新幹線
みずほ603号が久留米駅に停車
みずほ603号(新大阪 7時23分発 / 鹿児島中央 11時9分着)が久留米駅に停車するようになる。久留米駅は10時7分着・10時8分発。これにより、鹿児島中央駅の到着が2分遅れる。
特急列車
ソニック(JF日豊本線・JA鹿児島本線)
- 17時以降に福間駅に到着する特急「ソニック」(大分→小倉・博多)の本数を拡大。新たに20時・21時・23時台を追加し、ホームライナーの要素をより高める。
- 大分発・博多行き特急最終列車(ソニック60号)の運転時間を大幅に繰り上げし、21時30分発・23時51分着に見直す。これに合わせ、福間駅停車の取りやめと、博多駅で筑前前原方面に向かう福岡市地下鉄との乗り換え時間に余裕を持たせるようにする。
リレーかもめ・かささぎ(JB鹿児島本線・JH長崎本線)
- 午前中に「リレーかもめ14号」(長崎→武雄温泉→佐賀・博多)を増発し、車内混雑の緩和を図る。具体的には、長崎9時8分発→武雄温泉9時39分着後、対面のりかえで9時42分に出発するように変更。ほぼ同じ時間帯にやってくる「みどり16号」(旧・みどり(リレーかもめ)14号)は、単独の「みどり」号に変更。
- 「かささぎ」の削減。佐賀始発の「かささぎ204号」を取りやめ、同時間帯に運行する肥前鹿島発の「かささぎ104号」を6両から8両に拡大する。
ひゅうが(日豊本線)
- 朝方の通勤・通学時間帯に運行している、延岡→宮崎空港の「ひゅうが7号」の運転を取りやめ、その前の「ひゅうが5号」の運転時刻・行き先を変更する(宮崎着から宮崎空港着に変更)。
- 深夜時間帯に運行される、南宮崎→延岡の「ひゅうが18号」の運転を取りやめ。
普通・快速列車
JA・JB鹿児島本線(北九州・福岡エリア)
- データイムに毎時2本運転している区間快速列車のうち、1本を「折尾~福間」及び「鳥栖~羽犬塚」も快速に格上げし、速達性を改善する。
- データイムの普通列車において、博多~海老津で運行している普通列車の運転区間を、折尾駅まで延長する。これにより、福岡都市圏から折尾での進路変更が行いやすくなる。
- 社会実験で運用されていた、福岡エリアの臨時列車を定期運行に格上げ。これに伴い、福間→南福岡(7時8分発・7時56分着)の快速列車を毎日運転するほか、南福岡→吉塚の運転を福間に延長する。
- 夕方の通勤時間帯において、17時台の区間快速と18時台の快速列車を統合し、荒尾⇔門司港のフル快速を新設(実質復活)することで、筑後エリアと福岡・北九州エリアへのアクセスを向上させる。
- 博多駅19時台の快速を、羽犬塚から荒尾まで延長し、筑後エリアの利便性を改善する。
- 博多→久留米・荒木の最終列車(23時16分発普通列車)を、久留米止まりに短縮(0時10分着)。
鹿児島本線(鹿児島エリア)
- 鹿児島中央駅において、新幹線から在来線最終列車の乗り換え時間を調整。
JC福北ゆたか線
JF日豊本線(北九州エリア)
- 中津→小倉の最終列車を5分繰り上げ(中津 / 22時33分発→ 小倉 / 23時34分着)
JH長崎本線
- 江北駅22時台に、肥前鹿島行きの普通列車を1本増発(22時3分発)。また、増発した普通列車に特急から乗り換え出来るダイヤに変更(2023年12月20日より先行して導入するが、ダイヤ改正前までは臨時扱い)。
豊肥本線・鹿児島本線(熊本エリア)
- 朝夕の通勤時間帯において、一部列車の車両数を増加(2両→3~4両)。問題視されていた、通勤時の詰め込み乗車を緩和させる。
D&S列車
久大本線にD&S「かんぱち・いちろく」投入
~ゆふ高原線の風土を感じる新D&S列車~ 特急「かんぱち・いちろく」停車駅・運転時刻について
(九州旅客鉄道 / 2023年11月30日)
2024年度の福岡・大分デスティネーション・キャンペーンに合わせ、ダイヤ改正後の4月より、新しいD&S列車「かんぱち・いちろく」を投入する。
- かんぱち号:
博多駅→(久大本線経由)→大分駅・別府駅
毎週月・水・土曜日運行
博多駅 12時19分発 / 大分駅 16時39分着 / 別府駅 16時59分着
途中、田主丸駅・恵良駅でおもてなしタイム
全グリーン車
キハ47・キハ125形のどちらかを使用 - いちろく号:
別府駅・大分駅→(久大本線経由)→博多駅
毎週火・金・日曜日運行
別府駅 11時00分発 / 大分駅 11時22分発 / 博多駅 15時47分着
途中、天ヶ瀬駅・うきは駅でおもてなしタイム
全グリーン車
キハ47・キハ125形のどちらかを使用
A列車で行こう(鹿児島本線・三角線)
- 現在の3往復から2往復に削減。下りは12時16分発、上りは13時59分発の列車を取りやめ。
- 下り列車の網田駅での停車時間(おもてなしタイム)をやや伸ばし、乗車時間を50分→65分に間延びさせる。
海幸山幸(日豊本線・日南線)
- 1日2往復から1日1往復に削減(宮崎10時28分発、南郷13時52分発のみに変更)
- 途中の飫肥駅での停車時間(おもてなしタイム)をやや伸ばし、乗車時間を90分→105分に間延びさせる。
指宿のたまて箱(指宿枕崎線)
- 途中の喜入駅を飛ばす。
そのほか
JD香椎線の列車、自動運転を本格導入
GOA2.5 自動運転を 2024 年 3 月より開始します(九州旅客鉄道 / 2023年11月30日)
香椎線を走る819系DENCHAで社会実験が行われている無人運転を、2024年3月のダイヤ改正以降から段階的に導入する。
813系電車、ロングシートへ
813系電車ロングシート化します(九州旅客鉄道 / 2023年11月30日付)
通勤型列車の813系を、段階的にロングシートに転換。ドア付近のクロスシート撤去だけでは混雑回避に繋がらなかったため、根本的に置き換える。座席数そのものは変化がないが、ドア付近のみの撤去時代と比べれば、最大48席増加するため、輸送力が幾分改善される。
12月以降、既に福岡・北九州都市圏の一部で社会実験が試行されており、段階的に246両(82編成)ある全ての813系電車をロングシートに置き換える。